株式会社KDM建築設計室の(自称)IT建築設計士が、日々建築関係の情報や、IT関連の活用をつらつらと書き連ねていきます。
KDMな日常
基礎の配筋チェック
建物には、『基礎』が必要です。
ウィキペディアでは、こういう説明になってます。 ←手抜
前に書いた、杭も、基礎の一部となります。
地面から上の構造物を安全に支えるものとあります。
で、その基礎なんですが、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などにかかわらず、基本的に鉄筋コンクリートで作られるのが多いです。
建物上部の荷重をすべて引き受ける以上、強固なものが必要です。
ブワッと、鉄筋だらけですね~。ここにコンクリートを流し込むのです。
建物として重要な基礎ですが、完成後は地中に埋まって見えません。
ですので、基礎の配筋が終わった時点で、『中間検査』を行います。
行政庁や、民間検査機関による、検査が必要で、この検査に合格しないと次の工程に進めません。
鉄筋の数や、材料をチェックし、図面通りに施工できているか見るのです。
鉄筋の間隔が雑だったり、ゴミが落ちていてもチェックされるので、注意が必要です。
↓マインドマップと言って、考えをまとめたり、プレゼンするのに便利です!
杭工事
大きい建物を建てる際、地盤が弱い場所では対策が必要です。
で、一番確実なのが、杭を打つことです。
固い地盤まで杭を打って、建物を支えます。
よく、大昔の杭打ちで、文字通り巨大なハンマーでガンガン打ち込むという方法があったのですが、今日街中でそんなことをしたら、120%訴えられます。
で、うちでよくやるのは、場所打ち杭です。
岩盤まで穴掘って、そこに鉄筋をセットし、コンクリートを流し込みます。
コンクリートが固まれば、それが杭になります。
各深さでの土を採取します。ボーリング調査結果と相違ないかチェックします。
穴を掘ります。
掘れました。中には安定液を入れております。
うまく掘れたら、鉄筋を入れます。ある程度組み立ててあります。
ずずいっと入れます。長さが足りない場合は、継ぎ足します。
各種検査をします。
この後、この穴の中にコンクリートを流しこんで、杭の完成です。
建物規模によっては数十本も打つので、大変です。
後日、まわりを掘ってみると、こんな感じです。
これが建物をささえてるわけですね。
今後長ーい年月、建物を支える、縁の下の力持ちです。