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建物の劣化診断

KDM建築設計室では、建物の劣化診断を行っております。

今回は、鉄筋コンクリート造(以下RC造)のマンションの診断を行ないました。
建物を大規模改修するかどうかの判断の一つとして、コンクリートの中性化の調査です。

まず、構造に影響が無い壁から、コンクリートを スポン と抜きます。
はい、大変綺麗に抜けました。
これに、アルカリ性を調べる液体を塗ります。

ヌリヌリ
ん?ちょっと色が変わってきました。
これですこし置くと・・・
はっきりと色が出てきました。

この、紫色になったところが、アルカリ性、無色なのが中性化した部分です。
結構中性化が進んでますね~。
この中性化が進んだ距離と、建物の築年数で、おおよその進行速度が分かります。

これに、鉄筋の位置を合わせて、あとどの程度で中性化が鉄筋に到達してしまうかを予測します。

さて、別の箇所でもやったのですが、面白い結果がでました。

壁の内側にモルタル(コンクリートの砂利無し版)を塗った箇所だと、ほとんど中性化が進行してませんでした。
新築時にこれ全部やってたら、それこそ200年住宅も全然問題なさそうですね。今度提案してみよう。

さて、このコンクリートの中性化ですが、実は室内側のほうがどんどん進行します。
この最後の写真も、上が外部、下が室内側です。

壁を削って調べる事もあるのですが、室内側は要注意です!
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