女性のための日経MJセミナー「女性デザイナーが語る、ヒット商品を生み出すポイントとキャリア形成」に行った。
講師はワコールウイングブランド事業本部メンズインナー部企画生産課の赤野美紀さん。
主なテーマは男性のための機能下着「クロスウォーカー」の開発着眼点についてだった。
ワコールの人間科学研究所では、「スタイルを科学する」をモットーに長年、女性の人体データを収集し、研究し続けてきたが、男性の人体データはほとんど無かったため、一から始めることは大変だったことや、マーケティングを行う際に男性と女性の考え方の違いまで考慮し(女性は自分が試してからでないと、商品を大量に購入しないのに対し、男性は、商品の効果・結果を理解することができれば、自分が試さなくても大量に買う等・・・)、どうすれば男性が買ってくれるかという戦略を立てたことも成功につながったことなど、ふだん聞けない話をたくさん聞くことができて、あっという間の1時間半だった。
商品を開発することは、大変なことだが、ワコールの場合、既婚者でも続けることができる環境にあるそうだ。
ワコールが男性向けの下着市場に目をつけたように、未開拓な市場を見出すことも必要だ。
そしてなによりもワコールの人間科学研究所のように、様々なデータを管理・分析し、正しい経営判断に結びつける働きが商品開発には重要だ。
ワコールの研究所の話を聞いたことで、自分が勤める研究所の情報管理を見つめなおすきっかけになった。
マーケティングという視点を磨くことも大切だ。
赤野さん自身も、日頃から本や雑誌などから情報をインプットしたり、人とたくさん話をしたりして、新しいアイデアを生み出す努力をしているそうだ。
今回のセミナーには幅広い年代の女性がたくさん参加していた。
土曜日だというのに、セミナーに参加して自己啓発を怠らない女性が多いことに驚いた。
はいて歩くだけで体が引き締まるというクロスウォーカーを試してみたいと思った。
たくさんの刺激を受けることができ、とても有意義なセミナーだった