自分はおもふ。

これは筆者がその日に書きたいことを書いています。
1更新ごとにまったく逆なことも書くので要注意!!

「携帯が鳴らなくて・・・。冬 第5話」 216回目の更新 ★

2006-02-04 21:33:39 | 趣味
「私の部屋に来ない?」

井川は急に北沢を向かい入れるような感じになっている。

北沢は悩んだ・・・。

「友情を取るべきか、愛情を取るべきか・・・。」

結局悩んだ末、「明日、予定があるから、ごめんね。また、飲もうよ。」

せっかくのチャンスを自ら不意にしたのである。

そして、翌日、家でゴロゴロしていたら岩田と2人で飲んでいた。

「昨日、彼女からこんなメールが入ってきた。」

北沢は、岩田の携帯を見て驚いた。

「ごめん、私、ウソついちゃった・・・。」

「どう思う?」と岩田。

「どういうウソかは知らないが、なんかあったんじゃないのかな?」と北沢は昨日のことを知らぬ素振りをした。

岩田はウソをつく行為が嫌いな人間であるのは北沢は知っていた。

で、どうするんだ?北沢は岩田に聞いた。

「ウソをついたのは悪いことだ。でも、今はどんなウソでも許せる気がする。」

北沢は井川に対する岩田の愛情は自分の想像以上のものであることを知った。

だから、北沢はこの2人を見守ることを心に誓ったのである。

岩田と別れた北沢は井川にこのようなメールを送った。

「今、岩田に会った。もちろん、昨日のことは一切言ってない。でも、岩田の話しを聞いて、どれほど岩田が井川のことを愛しているか。俺にはもう、二人の愛を間には入れないない。連絡はもう、できない・・・。」

井川からメールが数分後に来た。

「じゃあ、私の気持ちはどうなるの?今は、岩田君より、北沢君のほうが気が合うの。岩田君と別れてでも北沢君と付き合いたい!!」

北沢は井川にすぐにメールを送った。文章がめちゃくちゃになっている。

「ダメだ!圭子の気持ちもわかる。でも、俺には岩田の彼女を取ることは出来ない・・・。岩田と付き合って、結婚してくれることが、俺にとっても幸せなんだ。」

それから井川からのメールは来なくなった。

窓を開けると雪が降っていた・・・。

そして、北沢は井川のメモリーを消した。

実家から東京へ戻る際、岩田と圭子が幸せそうにメニューを見ているシーンを思い出しながら電車に乗ると、岩田から携帯が鳴った。

「俺たち、結婚を前提に付き合うことにした。向こうの両親にも挨拶をしてきた。」

「そうか、それはおめでとう。井川さんを幸せにしてやれよ!それが、俺にとっても幸せだから・・・。」と、北沢。

東京について数日後、見覚えのあるメールアドレスからメールが入ってきた。

「私たち、これからもずっと友達でいよう。」

圭子からだったが、あえてここは無視をした。

それから圭子からの連絡はなくなった。

北沢は圭子の愛情より、岩田との友情を取ったのである。

北沢の彼女いない歴がまた1年経とうとしていた。東京は、珍しく雪が降っていた。

「携帯が鳴らなくて・・・。冬」完!?

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