晴天。
クバ(ビロウ)はヤシ科の植物で,葉は本土のシュロと
似ているが,幹肌はすっきりとして高木になる。
そのクバの葉などを利用した民具紹介とクバを素材に
した小川京子氏による作品展が市総合博物館で開催
されているので,午後から見学に。
博物館前のポスター クバの幼木
クバの乾燥葉は軟らかく,軽く,加工しやすいことから
祭祀道具やうちわ,杓子,釣瓶,笠,蓑などの民具に
多く利用されてきた。
また,成木からは蒸し器や桶なども作られたようだ。
自然の恵みをちょっと工夫すればよい。
<展示室と民芸品いろいろ> ※撮影許可を得て 以下は照明による色
同じく葉を利用する植物にアダンがあり,今でも民芸品
として帽子,草履,篭などが作られている。
こちらの方が盛ん。材料が手に入りやすいからかな。
小川氏の作品はランプシェードやオブジェの展示。
その他に写真による作品紹介だった。
<作品いろいろ>
<博物館の前庭で>
サワフジの花と実
リュウゼツラン(?)の花芽
近年クバは街路樹としても植えられているが,かつては
その高木性ゆえに神の依り代とされ,御嶽の周りには
よく見られたようだ。
家の近くの御嶽の裏側に確かにクバはあった。
実は,場所は妻の記憶。
家近くの御嶽のクバの樹 今日の訪問地