宮古島のゆったり生活

愛知県から引っ越してきました。
家のこと,周りの様子をゆったりと紹介していきます。

ウリミバエ

2012年10月10日 | 生活・行事・収集

道路沿いに不思議なカゴが2個セットで枝からぶら

下がっているのを時々見かける。

実はこれは島にとっては極めて重要な害虫対策。

カゴの中には放射線で不妊処理したウリミバエの蛹が

入っている。だから「ウリミバエ不妊虫放飼用カゴ」。

 

ウリミバエはゴーヤ、キュウリ,マンゴーなどの食害虫で,

1900年代初め八重山地方に侵入。その後北上し,

1970年代には奄美群島まで生息域が拡大した。

ウリミバエの発生は農作物への直接被害だけではなく,

作物を本土に出荷できないという深刻な被害も与えた。

 

不妊成虫を放つという根絶作戦の結果,1993年の

八重山地方を最後に根絶が確認されたが,目的達成

には経費も時間も相当要したようだ。

 

で,このカゴは?

現在でも再侵入の危険性はゼロではない。

侵入防止のためには不妊虫放飼の継続は必要不可欠

である。ただ,今までのような不妊成虫放飼方法は

やはり経費がかかるので,節減を兼ねて今年4月から

不妊蛹を入れたカゴ方法に変更したのである。

 

努力に感謝。

担当者は「カゴを持っていかないで、壊さないで」と

呼び掛けている。

 

 

    ウリミバエ不妊虫放飼用カゴ   城辺(a)

 

      城辺(b)

 

 

      カゴの拡大

 

 

  「宮古群島ウリミバエ不妊虫放飼センター」入口

      建物はみえなかった

 

コメント
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