TOMBOのめがね

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ある過去の行方

2014年04月30日 | 映画
フランス映画なのかイラン映画なのかわからないが原題 The Past 「ある過去の行方」を観てきた。4年間の別居を経て最終的に離婚するためにやってきた夫、妻、妻の今の恋人。はじめはこの3人だけだったが娘や恋人の妻そのほか複雑に人間関係が現れ最後までどうなるのだろうと期待を持たせる。
夫婦関係、親子関係の心理描写が見事だった。ラストととその前数分間でなぜかホッとする。いい映画だった。

予告編は見ない方がいいかもしれませんが。公式サイトはこちら


※ なお料金が今まで1000円だったのが1100円になっていたのには驚いた。消費税はやっぱり高齢者いじめだ。

グロリアの青春

2014年03月10日 | 映画
久しぶりの映画。最近ほとんど劇場まで行ってみようと思う映画がほとんどない。この映画もすべての女性に捧げると言っている通りいわゆる女性映画だ。それでも不思議なこととに観客は男女半々だった。
離婚してから12年、子供も立派に成長してこれからの人生を輝かそうとする女性の話だ。女性映画だけあってやっぱり男は身勝手で”悪者”扱いだが^^
ある程度の年齢の女性には多分一見の価値ある映画ではある。後味も悪くない。





リンカーン

2013年04月23日 | 映画
スピルバーク監督の「リンカーン」を観てきた。正直アメリカの南北戦争をあまり良く知らなかったのではじめは多少戸惑った。
ころは1856年日本で言えば江戸末期。南北戦争も4年目になり大統領が2人いるという状況だった。そんな時かれは奴隷制を廃止するため憲法の修正案を議会に提出する。上院では可決されたが下院で可決する為には票が足りない。国務長官とはかってあらゆる策を講じる。結局は可決され奴隷制はなくなるのだが面白かったのはアメリカ大統領が今のように世界に号令するようなものではなくいわば後進国の政治家といった感じだったこと。息子の反抗、妻の愚痴や怒り、英雄伝でなかったのが映画を感銘深いものにしているようだった。


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もうひとりのシェイクスピア

2013年01月16日 | 映画
「シェイクスピアの戯曲は別人が書いた」そんな説が研究者のあいだではあることを初めて知った。王位継承をめぐる愛憎劇にシェイクスピアの戯曲がどう絡んでいくのかというミステリーらしい。らしいというのは最初の内は何がなんだかさっぱりわからない。中盤以降あのエリザベス女王が不倫というのか手当たり次第というのか男と関係をもちたくさんの隠し子をもうける。それが王位継承をめぐる騒動に発展していき悲劇が起こる。最後はアーそういうことだったのかとやっと分かってきた。
歴史、スコットランドとの関係など知識がないとちょっと理解しにくいところがある。それに女王様が奔放で日本では考えにくい。ダイアナさんもそうだったなとイギリス王室の自由さが日本とはずいぶん違うなと本筋とは違うところで感心した。



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のぼうの城

2012年11月17日 | 映画
映画「のぼうの城」を見た。久しぶりの時代劇だ。3年ほど前この原作を読んだときこれは絶対映画化されると思ったものだ。秀吉の天下統一の最後の難関北条氏との戦いである。北条氏の出城の一つ忍城は総勢500人、対する豊臣軍は三成を総大将に20000人。城主は徹底的に(でく)のぼうを押し通し、又徹底的に領民を信頼し戦う。秀吉を真似て三成が水攻めをするも乾坤一擲の奇策でこれを打ち破る。実際にあった話らしいがなかなか面白かった。
ところでお目当ての小野万千子さんはどこに出ていたのだろう?

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最強のふたり

2012年10月19日 | 映画
映画「最強のふたり」を見て生きた。タイトルを見たときは西部劇か何かアクションものを想像させるが実話にもとずく至極真面目な映画である。ひょんなことから首から下が全く動かない大富豪の男の介護を引き受けたスラム育ちの男ドリス。育ちも環境も全く違うふたりがやがてもっとも信頼できる友、友情を育てていく物語である。お涙頂戴でなく大富豪に同情するでもなく健常者と変わらず付き合っていく。ラスト近く事故を負ったパラグライダーで空を舞う姿は美しい。
いつもは余分だと思うその後のふたりを(現在も実在)紹介してくれたのも後味の良いものにしてくれる。いい映画だった。


「最強のふたり」公式サイトより

あなたへ

2012年08月31日 | 映画
高倉健主演の「あなたへ」を見てきた。80才とはいえいつみてもかっこいい。刑務官をしていた頃いつも慰問に訪れていた童謡歌手と結婚する。14年連れ添ったが53才で妻は病で亡くなってしまう。彼女の故郷長崎平戸の海へ散骨して欲しいという遺言で彼はキャンピングカーで富山から長崎まで旅を続ける。途中わけありげなビートタケシや佐藤浩一。長崎で駅留めの最後の手紙にはたった一言しか書かれていなかった。
しかしそれは彼女の彼に対する深い愛情でこれ以上ない言葉のように思えた。
最期にちょっとだけ意表を突かれたが淡々とした物語で充分楽しめた。

  
  「あなたへ」作成委員会

ファウスト

2012年06月04日 | 映画
文豪ゲーテが書いたファウストが映画化された。平日一回は読み始めたが挫折して映画ならわかるかも知れないと思っているだろう年齢の男性が多かった。もちろん夫人も若者もいたが・・
中世ヨーロッパ 宗教や神に疎い日本人にはなかなか理解しがたいものがあり前半はうとうとしていた。それでも後半愛(というべきか、)一夜を共にしたいと悪魔と契約を結んでしまうファウスト博士。いくつく先はあれは地獄だったのかどうか、ともかく難解な映画であった。

 

オレンジと太陽

2012年05月24日 | 映画
オレンジと太陽を観てきた。地味な映画で観客も少ないだろうと思っていたが意外や意外 超満員だった。全然知らなかったがイギリスとオーストラリアで19世紀から1970年代まで続いていた子供の「移民」問題。オレンジが食べ放題で太陽がいっぱいの国へ連れてこられた子供たちを待っていた過酷な運命、聞くに堪えない(描写はない)神父たちの醜悪な行いが淡々と語られる。親子の劇的な再会もさりげなく映し出される。2012年2月にやっとイギリスもオーストラリアも公式に非を認め謝罪する実際の話なのである。映画の最後の彼女の子供が言った言葉が印象的だった。素晴らしい映画であった。


ツレがうつに(2)

2011年11月02日 | 映画
映画でもそうだったけど「頭が痛い」「背中が痛い」「食欲がない」と訴えてもなかなか理解してもらえない。「風邪でしょ」「仕事のストレスじゃない?」妻がうつと気づくまでには時間がかかった。「仕事辞める?でなかったら離婚する」やっと夫も妻も事の重大さに気づく。
世の中本当に理解しあっている夫婦がどれだけいるだろうか。「亭主元気で留守がいい」ではないが亭主が定年やリストラにあっているのに「仕事なければそれまでよ」ではうつは絶対に治らない。