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~旅とアート~

世界の秘境巡りの旅行記と絶景写真。
各国料理レストランの食べ歩きレポートや旅行情報など写真満載で発信。

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インド(ラダック)旅行記#35-スピトゥク・ゴンパ(ターラーラカン)

2012-11-30 23:41:11 | インド(ラダック)旅行記
↓ターラーラカン(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

次はターラーラカンへ。
部屋には日差しが降り注ぎ、少し空いた窓からは絶景が覗いています。





=====ガイド=====
21ターラーがあり、すべてチベットのギャンツェからきた。
ここのドゥカル(顔・手・足が千ある)は、ラダックにひとつしかない。
継ぎ足ししてなくて、すべてひとつの塊でできている。






ここの部屋は、偉い僧侶が来たときのゲストルームとして使われる。
写真は、左にあるのが先代のリン・リンポチェ(ダライラマの先生)と
現在のリン・リンポチェ(22歳)。
中央がバクラ・リンポチェの19代目と20代目。






スピトゥク・ゴンパは、14世紀に作られたラダックで3番目のゲルク派のゴンパ。
1番目はティクセ、2番目はリキール。
ツォンカパの弟子の弟子ラマ・ナワング・ロータスが一番最初の小さなお堂を建てた。

現在は僧侶が約80人、小坊主さんは32人ほどいて、ここにある学校に行っている。
もともと1959年より前は、ここで基礎を勉強したあと、
チベットのデプンやセラなどへ勉強しにいっていた。
しかし今はチベットにはいけないので、ここでの基礎の勉強が終わった後は、
レーの仏教学校に行くか、南インドにある仏教センターへいく。

現在のバクラ・リンポチェも今年の11月に南インドへ行くことになっている。
今はここの学校で勉強中。

1月にはグストルという仮面舞踊(チャム)の祭りが行われる。
この祭りは、冬の祭りだから観光客がいないので本当の現地の祭りの雰囲気を味わえる。
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インド(ラダック)旅行記#34-パルダンさんがいたスピトゥク・ゴンパ

2012-11-28 21:13:17 | インド(ラダック)旅行記
↓スピトゥク・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

まずは、レーの空港の脇にあるスピトゥク・ゴンパへ。
ここは、我らがガイド、パルダンさんがいたゴンパです。

車を降りて入口までくると、ここのお坊さんたちが頭を剃っていました。
二人一組になって、お互いの頭を剃ってあげるようです。
なんとも微笑ましい光景。






さらに階段を登っていくと、空港が一望できました。
この空港は軍事用でもあるので、そちらの方に向かって写真撮影してはいけません。
遠くまで見渡せていい景色なのにもったいない。




息を切らしながら建物に到着。
最初にジョウォ・ラカンから見学です。
小さなお堂で、周りの壁にはたくさんのタンカが飾ってあります。






=====ガイド=====
ご本尊はジョウォ・リンポチェ。
出家される前のお釈迦様で12歳か13歳くらい。
これはまだ王子のころだから王冠も立派なものをつけている。




仏像で有名なチベットのギャンツェで作られ、
1959年にチベットが人民解放軍に占拠される3か月前にチベットから出ることができた。

左側にグルリンポチェと右側にターラー菩薩、両脇にはチョルテンがある。
これらはここで作られたもの。
その左の端にある小さな仏像は全部、
1959年より前に、ここの僧侶がラサで修行したあと持って帰ってきたもの。




ダライラマ法王と今のバクラ・リンポチェの写真が玉座に飾ってある。
この部屋は今でも他のお寺からリンポチェがきて、ティーチングを行っている。



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インド(ラダック)旅行記#33-青空のもと下ラダックへ

2012-11-27 20:12:22 | インド(ラダック)旅行記
↓レーのホテルの部屋から見たヒマラヤ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

朝起きて外を見ると快晴!
ここ数日ずっとぐずついた天気だったので、この真っ青な青空が目に染みます。
ホテルの部屋からは雪をかぶったヒマラヤの山々が綺麗に見えました。
たぶんこの連なりの中に、ストックカンリ(6115m)があるはず。




ホテルの部屋はスイートなので、晴れていれば中にいてもこの眺望。
ほんとに今までの天気が恨めしい・・




ホテルの食堂でみんなで朝食。
山名さんが持ってきてくれた乾燥味噌汁と明太子ふりかけ、鮭フレークを
おかゆと一緒にいただきます。
パルダンさんも気に入ったようでした。






パルダンさんはかなりの健康志向で、
塩分や糖分、脂、カフェインなどはほんの少量しか摂りません。
普段は精進料理だそうですが、
こういった旅先などでは、肉や魚でも出されたものは残さず食べるというのがルールらしい。
ある意味、出されても残してしまう完全菜食主義よりも、無駄が出なくていいかもしれない。

たばこやお酒ももちろんもってのほかで、
ヘビースモーカーの山名さんがたばこを吸いに行くと、

ヤマナ ハ!

と言って怒っていました(笑)
そんなやりとりを見ているとなんだか親子のようです。

朝食後、3日間お世話になったホテルを出発。
スタッフの人たちも親切で人懐こく、本当に居心地の良いホテルでした。




今日はレーから、下ラダックへ向かいます。
ラマユルやアルチなど、ゴンパのみならず月世界のような絶景が広がる地。
絶景好きの私としては、この旅行の中で一番楽しみにしていた場所です。
なので、なんとしてもこの晴天を維持してほしい。

抜けるような青空にお祈りしながらレーの町を後にしました。


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インド(ラダック)旅行記#32-地元レストラン「ボナペティ」で夕食

2012-11-24 10:38:59 | インド(ラダック)旅行記
↓ボナペティ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


ホテルの部屋に荷物を置いて、上甲さんのいるHidden Himalayaへ。
そして彼女おすすめのレストラン「ボナペティ」へ行きました。

昨日のレストランに負けず劣らずのおしゃれなお店で、
店内は欧米人のお客さんでいっぱいです。

お任せで適当に注文してもらいましたが、出てきた料理を見てビックリ。
およそラダックのイメージとはかけ離れた洋食の数々が並べられました。
盛り付けも綺麗で、味もかなり美味。
カリフラワーのスープにトマトサラダ、チキンのグリルにピザ・・
どれもとてもおいしかったです。








ここで、Hidden Himalayaで働いている地元の方ともご一緒したのですが、
昨日お会いした時からとても穏やかな人だなと思っていました。
聞くと、今まで一度も怒ったことがないとのこと。
上甲さんも、彼のことを悪くいう人には会ったことがないと言うほど、
なんというか、リアルな仏様のような人です。
パルダンさんといい、彼といい、ラダックという土地はすごいなと、
心底感心した夜でした。

上甲さんたちと会えるのは今夜が最後。
また会いに来ることを約束してお別れしました。
二日間も付き合ってくれてありがとうございました。

インド(ラダック)旅行記の4日目分をサイトにまとめました


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インド(ラダック)旅行記#31-ティクセ・ゴンパ(チャムカン)

2012-11-23 13:29:24 | インド(ラダック)旅行記
↓ティクセ・ゴンパのチャンバ像(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


ドゥカンの外側にある六道輪廻図を眺め、最後にチャムカンへ。
このお堂には、ラダックで最大の弥勒菩薩(チャンバ)像があります。




1,2階が吹き抜けになっていて、2階部分はお顔が拝めます。
頭には五如来の冠をかぶっていてとても煌びやか。
内部もそんなに暗くないので、フラッシュなしでも綺麗に写真が撮れました。




ただ、ここに限らず仏像の写真を撮るときは、仏像と自分が同じフレームに入って撮るのは禁止。
仏様と一緒に写るなんていうのは恐れ多いということです。
実際、スリランカで旅行中のフランス人が仏像と記念撮影したら、
宗教を侮辱したといって逮捕されたこともあるそうです。
(そのときは、仏像にキスをしながら撮ったらしいですが・・)

仏像のみならず壁画も素晴らしいので見入っていたら、そろそろ閉館(?)だということで退出。
見ると、カギを持った若いお坊さんが扉のところで控えめに待っていました。
お礼を言ってゴンパを後にし、少し下った駐車場の丘まで下ります。




するとそこから、ラダックの山間に夕陽が差し込む絶景が見えました。
数々の仏像や仏画を見た後のこの景色。
なんだか神々しささえ感じました。










帰る途中で、シェイ王宮のふもとの岩に彫られている金剛界五仏(ギャワ・リンガ)の磨崖仏を見学。
左から宝生如来、阿しゅく如来、大日如来、阿弥陀如来、不空成就如来で
この辺りでは一番見事だとか。
後ろを振り向くと、夕暮れの空の下にシェイ王宮が見えました。






今日の観光はこれにて終了。
一路ホテルへ戻り、今夜も上甲さんたちと食事をしに出かけます。


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インド(ラダック)旅行記#30-ティクセ・ゴンパ(ドゥカン)

2012-11-22 20:49:30 | インド(ラダック)旅行記
↓ティクセ・ゴンパのベクツェのタンカ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


ドゥカンへ入ります。
=====ガイド=====
毎朝7時とか8時くらいからみんな集まって、ツァンパやバター茶などを飲む。
正面の玉座はダライラマ法王、その右がケンポ・リンポチェ、左がゲストのリンポチェ用。
マイクのある場所にお経を読む僧侶が座る。






壁画について。
入口の脇には、悪いものが入ってきたらすぐに封じ込められるように守護尊たちが描かれている。
パンデンラモ、ヤマンタカ、毘沙門天、バジュラバイラバ、グヒヤサマージャ、
観音菩薩、三十五仏、パンチェン・ラマなど。

並んでいる3つは、究極の教えのタントリックフォームのグヒヤサマージャ。
秘密集会阿しゅく金剛(阿しゅくが金剛を持っている。金剛界の五仏。
ヨガタントラのときは大日さんがご本尊になるが、
無上ヨガタントラの時代になると、阿しゅくがご本尊になる。
ヤプユム(男女の歓喜仏)のメインはドルジを持っている阿しゅくになっている。

例えば剣を持っているのは金剛界五仏の中で不空成就で、ノルブ(宝石)は宝生だったり、
金剛界五仏の全部のシンボルを取り入れて究極の教えになっている。
チャクラサンヴァラ(勝楽)、バジュラバイラヴァ(文殊菩薩の忿怒尊になったヤプユムの形)
これを本当にやろうと思ったら描かれている絵のすべての意味を勉強しなければならない。

阿弥陀、八大菩薩、お釈迦様、21ターラー、観音、カーラチャクラ、チャクラサンヴァラ、
ヘーバジュラ、マハカラなどもある。

シェラブ・サンポ像。
彼は、ツォンカパの弟子の中で唯一ラダック出身。
13世紀にチベットにいき、14世紀に戻り、ここにお寺を作って、ヌブラやザンスカールにも行った。


















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続いてドゥカンの奥にある小さなお堂ツァンカンへ。
=====ガイド=====
ここがティクセで一番古い場所。
14世紀に作られた時にはここしかなく、4、5人くらいしか僧侶がいなかった。
仏像もみんな当時のもの。
お釈迦様、弥勒菩薩、文殊菩薩、パドマサンヴァバ、ツォンカパ(ジェイツィンジンマ)。






仏法を守るベクツェのタンカには、パンチェン・ラマの金の手形がある。
ベクツェの宮殿はみんな人間の骨で作られている。




この辺りの僧侶は1959年より前は、より高度な勉強をするためにチベットに行っていた。
勉強のあとラダックへ戻ってくるときに、
ラサからタンカとか仏像などを自分のお寺に持って帰ってきた。
そのうちの一つのもの。

チベットから持って帰るものを決めると、その人がパンチェン・ラマに会い、
そのものに対して祈祷してもらえるようにお願いすることができた。
するとパンチェン・ラマは、サフランを手につけてお祈りをし手形をつける。
そのあとに金をつけ、阿弥陀と観音菩薩を描いた。
このタンカはとても貴重なもので、パルダンさんも初めて見たそう。
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インド(ラダック)旅行記#29-ティクセ・ゴンパ

2012-11-20 15:54:46 | インド(ラダック)旅行記
↓ティクセ・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


来た道を戻ってティクセ・ゴンパへ。
チェムレ・ゴンパと同じように、岩山にへばりつくようにして建っています。
しかしこちらは周りに高い山がないので、より青空に映えて美しい。

駐車場まで車で少し上り、そこからまた歩きで登っていきます。
色鮮やかな曼荼羅が描かれている門をくぐって少し行くと、視界が開ける場所がありました。
このあたりはちょっと曇っているのですが、遠くの方には日差しが差し込んでいるのが見えます。

駆け寄ってきた子供たちと挨拶を交わし、さらに進むと、広くて綺麗なキッチンがありました。
今まで見てきたゴンパの台所とは比べ物にならないくらいの大きさと充実さです。

そこを抜けるとやっとお堂の建物が姿を現し、前庭へたどり着きました。
















=====ガイド=====
ちゃんと運営されている僧院の中では、ラダックで最古のゴンパ。
14世紀にゲルク派の開祖ツォンカパの弟子のシェラブ・サンポのさらに弟子の
パルダン・シェラブが最初に作った。
ヘッドラマはケンポ・リンポチェ。

ここの僧院の経営はラダックで一番うまくいっている。
ここには80人くらいの僧侶がいて、そのうち45人くらいの小坊主さんが学校に行っているが、
それらの費用は、寄付とかなしにすべて自分たちで賄えている。
土地の貸し出しや、ゲストハウス、お土産屋、レストランなどを経営している。
併設されている僧侶たちの食堂もとても綺麗で、
老人の僧侶には食事を部屋まで持って行っている。

そのため、ここにいるお坊さんたちは、
食事から衣服から何の心配もなく暮らすことができ、
修行のための遠征などの費用もすべて僧院が出してくれる。
その代り、少しでもルールを破るとすぐに追い出されてしまう。
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インド(ラダック)旅行記#28-ヘミス・ゴンパ(ラダックのアーティスト)

2012-11-18 18:23:25 | インド(ラダック)旅行記
↓絵師のツェリン・ワン・ドゥさん(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


次に、今まさに絵を製作中というラカンに入れてもらいました。
そこで弟子を率いて描いていたのが、チベット仏画の絵師として有名な
ツェリン・ワン・ドゥさんという方。
この方は、タクトクやチェムレの壁画も手掛けた第一人者だそうです。






実際に壁に描いている現場は初めて見たのですが、下書きの段階からすばらしい。
そして色が入るともう今にも動き出しそうな感じです。
年季が入っているのも迫力があって好きですが、
きちんと描かれた新しいのもまぶしいくらいの鮮やかさで素敵。












いや~こうやってあの素晴らしい壁画が描かれていくんですね。
いいものを見させていただきました。

続いて新しくできたらしい博物館を見学。
山名さんが以前来たときはまだなかったそうです。
中の写真撮影は禁止。
仏像やタンカなどが並び、マニアには見ごたえがありそうです。

入口のところにはお土産屋さんがあり、
店番のお坊さんはパソコンでインターネットをしていました。
このギャップがたまらない。




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インド(ラダック)旅行記#27-ヘミス・ゴンパ(グル・ラカン)

2012-11-15 20:52:47 | インド(ラダック)旅行記
↓グルリンポチェ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


次はパドマサンヴァバ・ラカン(グル・ラカン)へ。

=====ガイド=====
ここも修復中。

恐らくラダックで一番大きなグルリンポチェの像。
いろいろな変化の中でこれは中間の半笑いの顔をしている。






右手にはドルジ(力の象徴)、左手には頭蓋骨の器(永遠のものはないという象徴)。
骨の上にはポットがあってアムリタ(甘露水)という不老不死の水が入っている。
不老不死になりたい人はたくさんいるが、
もしそうなりたければきちんと教えを受け止めて、
アムリタを飲むに値するようになったら飲むことができるとされている。

左側に抱えている槍のようなものは、秘密の奥さんを表している。
そして上の3つの顔は上から過去・現在・未来を、
一番上の矢尻のようなものは仏陀の3つのボディーを表している。




仏陀の3つのボディーとは、
ダルマカヤ、サンボクカヤ、ニルマンカヤのこと。
ダルマカヤというのは、仏陀の精神的な部分の全体のイメージ、
サンボクカヤは、悟りを開いて涅槃のところにいる仏陀のスタイル
(私たちがいるこの世界で見ているような姿はしていない)、
ニルマンカヤは、私たちがこの世界で像とかタンカで見ているスタイル。

仏陀は仏陀ランドにいるが、あえて私たちがよく見る姿で現れ、
教えを説き自分たちを救ってくれようとしている。

例えば蓮の花とともに表される観音菩薩の姿は、
人間の世界に救いに来てくれたとき姿で、
観音の浄土のポタラにいるときのスタイルとはまた違い、ポタラの方が本当の姿。
ポタラとはチベット本土にあるポタラ宮のポタラだが、
観音菩薩の生まれ変わりとされるダライラマ法王の住居だからポタラと名付けられた。

持っているものすべてがそういうのをシンボリック化したもの。

壁画には、グルチェンゲの4体分、パドマサンヴァバ、パドマゲルポ、ドルジェドロ、
35仏の半分、タクトァン・レーパ、マルパ、マルパの弟子のミラレパ、タポラジェなどがある。



なぜミラレパは緑色をしているのか。
もともと彼は悪人だったが師匠にあって改心してものすごい修行をした。
その修行した場所が洞窟で、コケばっかり食べていたためその色になった。
またミラレパは吟遊詩人でもあり、自分のティーチングを歌にのせて広めたが、
その教えをちゃんと聞いて口ずさんでいるか、耳に手をあてて聞いている。
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インド(ラダック)旅行記#26-ラダック最大のヘミス・ゴンパ

2012-11-13 20:43:30 | インド(ラダック)旅行記
↓ヘミス・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


ランチの後は、いよいよラダック最大のゴンパ、ヘミス僧院へ。
ドゥク派の総本山です。

駐車場から結構な階段を上って入口に到着。
息が切れてたまらない。
中に入ると広い前庭が広がり、大きな僧院が聳えていました。
確かに今まで見てきたゴンパとは規模が違う。









=====ガイド=====
標高3700m弱。
ラダックで一番大きくて、一番大切にされているゴンパ。
建立は16世紀で、シンゲン・ナムギャルの時代。
先ほど訪れたチェムレ・ゴンパと同じく、
シンゲン・ナムギャル王がタクツァン・レーパに王族の土地を分け与え、
建ててもらったもの。
王族のためのお寺なので、昔から王族と強いコネクションがあり、
ものすごい力をもったお寺になっている。

そのため、ラダック全土の人々がお参りに来たり、
土地や財産を寄付したりしていて、
今でもラダック各地には、ヘミス・ゴンパの土地がある。

一番賑わっていたころは、500人くらいの僧侶がいたが、
今はだいぶ少なくなって150人くらいになっている。

夏にやるヘミス・ツェチュというラダックで一番大きなお祭りのときは、
観光客があふれかえり、地元の人たちははじに追いやられてしまう。
パドマサンヴァバのお祭りだが、
彼は申年なので12年に一度のその年には、ひときわ盛大に行われる。
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まずは、ドゥカン・チェンモから見学。

=====ガイド=====
メインのドゥカンで現在修復中。
ヘッドラマはドゥクチェン・リンポチェ。
彼の写真が飾ってある玉座は中央で、その右側がタクツァン・レーパの玉座。
この写真は先代の(先代とは今の代のこと)だが、
チベットにいた方で、今は還俗して会社をやっているらしい。
他にドゥクチェン・リンポチェの初代、先代、二代目、三代目の像がある。








リンポチェが亡くなると、49日後に生まれ変わり、
その魂が転生した赤ちゃんがドゥクチェン・リンポチェとして生まれてくる。
すると、その赤ちゃんを探す捜索隊が組織され、
占いや各地から入ってくる情報をもとに探しに行く。
最初は完全な旅人を装って調査をし、
これはいけるとなったら正式な団体を組んでその家に赴く。

その段階でもいろいろな候補がいるので、
最終的には亡くなったリンポチェが普段使っていたものを当てさせるとか、
知り合いを連れて行き話をさせたりして決定する。
もし本当の生まれ変わりなら、使っていたものはわかるし、
知り合いだった人との話も辻褄があう。
その結果認定されたらお寺に行って、徹底的な英才教育を受けることになる。

リンポチェとは尊い人という意味。
そういう人たちをトゥルクと呼ぶ。
トゥルクはリンポチェだが、リンポチェが全員トゥルクとは限らない。
トゥルクは日本語で「活仏」と書き、何代も生まれ変わる人のこと。

タクツァン・レーパ像。
もともとンガワン・ギャムツォという名前で、
王族に迎えられる前に彼の師匠から「アフガニスタンとかに行って来いと」と言われ、
その方面の仏教の様子を見ながら旅をしていた。
しかし、当時はそのあたりの仏教はほとんどなくなってイスラム教になっていた。
そのためチベットの僧として活動するのが危険だったので、
名前をシャモナートと名乗り、ターバンを巻きひげを生やしながら旅を続けた。




壁画は雨漏りで傷んでいたが、今回の修復で新しく描きなおす。
すでに一部は描き終った。
グル・ツェンゲ(グルリンポチェの八変化)、ドルジドロ、チャクラサンヴァラ、
ヘーヴァジュラ、マハチャクラ、ワユパティヤマ、カーラチャクラなどが描かれている。
グルリンポチェのタンカもあり。












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