↓アルチ・チョスコルの三層堂(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
旅行期間:2012年9月15日~9月23日
6日目
続いてアルチ・チョスコルのメインの一つ、三層堂へ。
その名の通り、三階建てになっているお堂です。
入口の手前の頭上には、彫刻が施された木枠とそこにはめられた仏像があり、
ドアのある壁には壁画が描かれています。
=====ガイド=====
本来は上には登れないが、パルダンさんは、
リンチェンサンポの本を書いているとき、調査のために上った。
アルチ・チョスコルには全部で27個の曼荼羅がかかれている。
アシュクと阿弥陀がそれぞれたくさん描かれた壁がある。
阿弥陀は印相がみんな同じだが、
アシュクはいろいろな教えによって違うので印相も違ってきている。
アシュクは象、阿弥陀はクジャクとともに描かれている。
カシミールスタイルの観音菩薩像の衣には、
耳のつながったうさぎや、泳いでいる姿、
そして般若波羅蜜などが描かれていてとても美しい。
壁画はここも修復されているが、新しいのはへたくそ。
やはり昔の高度な技術は再現できないらしい。
インドには文化遺産を守るための役所があり、予算もたくさんあるが、
みんなポケットに入ってしまってここまでこない。
弥勒菩薩の像の衣には、シャカムニブッダのライフストーリーが描かれている。
本来青色で描かれるアシュクが金色になっているものがある。
これは、ただ単に金は高価だからという理由でこの色を塗られた。
ものすごくシンプルにした曼荼羅もある。
文殊菩薩の像の衣には、魚や84人のヨガの行者がいて、
ここだけ無上ヨガタントラが描かれている。
ここにいる人たちはものすごい力をもっていて、
それにまつわる話がいくつかある。
■ひとつめ
いつも魚を釣って乞食のような汚い恰好をした行者が
町の人たちに教えを広めるために行ったら、
お前のような行者に教えられたくないと追いやられた。
行者は河原へ戻ったが、そこへ村人たちがやってきて追い出そうとした。
するとその行者は、「どうやって魚をとっているか見せてやろう」
と言って立ち上がると、魚が飛び上がり行者の口の中に入った。
するとそこから虹が出て、その魚の魂が涅槃に昇って行った。
行者は、魚を食べるためにとっているのではなく、その魚の魂を救っていた。
それを見た村人は行者をあがめ、村で教えを授かった。
■ふたつめ
首のない2人の女性の絵。
この二人はお金持ちの人と結婚した姉妹で、何不自由なく暮らしていた。
しかしそのうち、このままでいいのかと疑問に思い、
ラマのところへいって教えを実践していった。
何十年後かに、ものすごい力を得た二人はそのラマのところにお礼に行った。
しかしラマはふたりのことを覚えいないフリをしテストをした。
姉妹は金銀財宝を持って行ったが、ラマは
本当に私の弟子ならそんな財宝などはいらないことはわかっているはず。
修行の成果として力を得たのなら、あなたたちの首を渡しなさいと言った。
すると二人は、自分たちの首をとってラマの前で踊りを披露した。
それを見たラマは、二人がきちんと修行をして力を得たのだとわかり、
首を返して再び修行をした。
他に八吉祥なども描かれている。
天井の方はラテルネンデッケ(カシミールやフンザ地方の建築様式)になっている。
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ここも内部は写真が撮れないので残念ですが、
仏像の衣に描かれている絵や壁画はすばらしいものでした。
また、吹き抜けになっているので、上の方の壁画も一部見ることができます。
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