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~旅とアート~

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パキスタン(フンザ)旅行記#13-アルチット村とアルチット城

2010-04-26 21:48:36 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓アルチット城から見たフンザの谷(パキスタン)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより



~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

6日目

ホテルで、昨夜の日本人シェフの中華料理でお腹を満たし、
午後はカリマバード市内とその周辺の散策です。




14時にホテルを出発し、まずはアルチット村へ向かいました。
村の狭い広場でジープを下り、そこから歩いて村の中を巡ります。
細い迷路のような路地が入り組み、子供達が元気に遊んでいました。






少し奥まで進むと、何やら音楽が聞こえてきました。
角を曲がると、数人の青年たちがそれぞれ楽器を携えて、フンザの民族音楽を奏でています。
そしてその傍らでは、小さな男の子が音楽に合わせてフンザの踊りを舞い始めました。
楽器は太鼓と笛だけでとてもシンプル。
踊りもどちらかというと、盆踊り的な大人しいものです。
しかし、音楽が鳴ると、小さな子供でもすぐに踊ることができるので、
きっと学校とかではなく、親から子へ代々受け継がれてきているんだなと思いました。




村の中は子供でいっぱい


さらに奥へ進むと、今度は材木の切り出し場がありました。
ここでは驚いたことに、たくさんの女性が働いています。
今まで訪れた場所では、表で女性を見ること自体あまりなかったので、これは意外でした。
しかも、やっている作業が、木材の寸法を測ってのこぎりで切ったりなど、
男性的な仕事なのでさらにビックリ。




女性の手にはヘナの入墨が


そこを通り過ぎると杏の花が満開の広場に出ました。
花びらが舞い落ちるアーチの下を歩いて行くと、アルチット城の入り口に到着です。




見事に満開


石段を登り丘の上に聳えるお城の麓まで行き、そこから城内へ続く階段をさらに登ります。




中に入るととわずかな明り取りしかないのでかなり薄暗く感じます。
昔は囚人を収容していたということもあり、雰囲気もなんだかお化け屋敷のよう。
さらに細い階段を登って屋上へ行きます。






上からは、中の雰囲気とは打って変わって、
壮大なフンザの風景と麓の村を見渡すことができました。






人々の生活が垣間見える


絶景を満喫した後は、再び村の中を通ってジープに乗車。
次はバルチット城へ向かいます。







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パキスタン(フンザ)旅行記#12-ナガールとホーパル氷河

2010-04-24 10:35:49 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓ナガールの村(パキスタン)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより



~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

6日目

今日は一日、ジープに分乗してカリマバードとその近郊の観光です。
朝、部屋の外に出てみると、目の前に山々がどーんと…のはずでしたが、
雲が湧いていて、その間からちょこっと覗いているくらいでした。


ホテル


朝食を食べて、9時に出発。
外には赤と青のかわいらしいジープが並んでいました。
まず午前中は、フンザ川の対岸のナガールとその奥にあるホーパル氷河へ向かいます。




フンザ川を渡って対岸から見たカリマバード


ちょっと寒かったですが、せっかくのジープだし、
途中で周りに張られているホロを取って走りました。

ナガールへ入ると、険しい山間の谷に段々畑が広がり、
その斜面にたくさんの杏の花が咲きほこっていました。

いくつかのビューポイントで降り散策しながら行きましたが、村のある場所で降りると、
やはりすぐに子供達が集まってきて写真を撮るとおおはしゃぎです。
パキスタン北部のフンザの方まで来ると、白人系の人たちが増え、
外で働く女性の姿も多く見られるようになりました。






段々畑と民家


車に漢字が逆さまに書いてある


写真を撮るとどんな風に撮れたか見に集まってくる


いつの間にかジープの後ろに人が便乗


遠くにホーパル氷河が見えてきた


2時間ほどでホーパル氷河(標高約2800m)に到着。
ジープを降りて山の斜面を少し登ります。
頂上につくと、眼下に、ディランから流れ落ちる氷河が姿をあらわしました。






ここでも子供達が大勢集まり、狭い山頂はぎゅうぎゅう詰めです。
子供達をすりぬけながら写真を撮っていると、パラパラと雹が降り始めました。
寒くなってきたので早々に麓の休憩所へ下り、熱いチャイであたたまります。
塀の向こうには、氷河を見物にきた私達を見物しにたくさんの子供達がいました。


山頂から






11時半に子供達と笑顔でお別れして休憩所を出発。
帰りも寄り道しながら、一旦ランチのためにホテルへ戻りました。








ドライバーさんたち



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パキスタン(フンザ)旅行記#11-遥かなるフンザの中心地カリマバード

2010-04-20 19:37:42 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓フンザで日本食(パキスタン)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより



~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

5日目

しばらくいくと、再び崖っぷちのデコボコ道になりました。
天気も悪いので寝ようとしましたが、
体の力を緩めると鞭打ちになる危険を感じたので迂闊に転寝もできません。

夜8時すぎ、日もとっぷりと暮れ、
あと一息で目的地に着くというころ、再びカラコルムの魔の手が行く手を阻みました。
数日前に大規模な崖崩れが発生し、その修復工事をしていて、
大きなバスは人が乗ったままでは重くて通るのが危険とのこと。
そこで私達は、一旦バンを下りて、危険地帯を歩いて通ることになりました。


片側は奈落の底


街灯などないので、懐中電灯片手に、
落ちれば奈落の底という足場の悪い道を慎重に歩きます。
数十メートルほど進み、安全地帯に到着。
あとはみんなで、バンが無事にくるのを見守ります。
今来た道を振り返ると、真っ暗な闇の中に私達のバンのヘッドライトだけが煌々と輝いて、
積もった土砂の上をゆっくりと越えていました。
それを見たメンバーのひとりが、

猫バスみたい

とポツリ。
たしかに、暗闇に目を輝かせて走るあの様にそっくりです。


猫バスがやってくる


猫バスは、ヘッドライトを大きく揺らしながら無事に私達の元へ到着し、再び乗車。
一路フンザの中心地カリマバードへ向かいました。

21時半、やっとのことでホテルにたどりつきました。
外は真っ暗で周りがどんな様子かはわかりませんが、
このホテルからの眺めはとても素晴らしいとのことで明日が楽しみです。

部屋に荷物を置いて、ホテルのレストランで夕食です。
今日のメニューはなんと日本食。
以前は、外国で食べる日本食にはあまり期待はしていなかったのですが、
この間行ったペルーや中国の四川で食べた日本食が美味しかったので、今回もちょっと期待。

そして期待通りでした。
これを作ったシェフはインドで働いている日本人の料理人の方で、
今回、ここのホテルの日本食のレベルアップを図り、わざわざ来てもらったというから納得。
野菜やお米も日本から取り寄せたそうで、本当に美味しかったです。


オニオンガーリックサラダ、小松菜のごまあえ、鳥照り焼きポテトサラダ添え


里芋の煮付け、ふろふき大根鳥つくね


香の物、酢の物、ご飯、お味噌汁


そしてもうひとつ注目したいのが、ここにきて初めてお目にかかったアルコール。
パキスタンはイスラム国家なのでお酒は飲まないのですが、ここフンザには、

フンザウォーター

なる飲み物があるのです。
ビールやワインなどのアルコール飲料は、
みんなひっくるめてフンザウォーターと呼ぶそうなのですが、今回登場したのはワインでした。

少し試飲をさせてもらいましたが、

う~~ん。自然の味

決してまずくはありませんでしが、1本十何ドル払ってまではという感じ。
やっぱりここではチャイが一番美味しいです。


フンザウォーター


美味しい日本食にすっかり満足し、長距離移動の疲れも出てきたので部屋へ向かいます。
ここのホテルには暖房設備がないので、
レストランを出るときに、旅行会社が用意した湯田んぼが配られました。


くまの湯たんぽ


またこちらでは、シャワーのお湯は薪を焚いて沸かしていて、
その水は近くの氷河から流れてきたミネラルウォーターという、
とても自然が身近に感じられるホテルなのです。

部屋に向かう途中、ふと夜空を見上げるとたくさんの星が瞬き、
周りに聳える山々は、柔らかい月明かりで青く闇に浮かび上がっていました。

ついに来た…

何度も停電を繰り返す部屋で、心地良い感慨にふけりながら眠りにつきました。



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パキスタン(フンザ)旅行記#10-ノーマル村の人たち

2010-04-19 20:05:42 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓ノーマル村の少年(パキスタン)
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~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

5日目

強風が吹く中、ギルギットのバスターミナルへ向かうと、Hさんが乗っている懐かしいバンを発見。
荷物の詰め替えをしている間、私達はしばらくチャイを飲みながら休憩です。


チャイとクッキー


16時すぎ、準備完了ということで、
臨時のドライバーAさんとお別れし、2日ぶりにHさんと喜びの再会。
あの素敵な笑顔は健在でした。

ギルギットの町中を走っていると、
何だか今までののほほんとした雰囲気とは少し違う感じを受けました。
それというのもギルギットは、スンニ派とシーア派との紛争があった地域で、
ほんの1年前まで激しく戦っており、一日に10人から15人の人が亡くなっていたそうです。
そのため、一般市民よりも軍人の方が多く、
町中には武装した兵士の姿をいたるところで見かけました。
またその一方、学生も多く、民族衣装ではないジーンズ姿などの若者もたくさんいました。


ギルギット


ギルギットを抜け1時間ほどいくと、ノーマル村という小さな村に入りました。
ここは、現在工事中の一部のカラコルムハイウェイを迂回するために通ったのですが、
なんとも味のある雰囲気で、道が完成して通らなくなってしまうのがもったいないくらいです。
いつもなら素通りなのでしょうが、
たまたま、チェックポストで必要なネームリストをコピーするということで、
その間少し時間散策することができました。

パキスタンの中を歩いていると、どこに行っても注目されますが、ここも例外ではありません。
私達が歩いているといつの間にかたくさんの人が集まってきて、
挨拶をすると、ちょっとはにかみながら飛び切りの笑顔を返してくれます。

今までを振り返っても、バンで移動中のときなど、
どうして外人が乗っているのかがわかるのか不思議ですが、遠くからでも目ざとく私達を発見して、
沿道から、家の庭から、デコトラから…、もういたるところから、笑顔で手を振ってくれました。
今まで色々な国に行きましたが、旅行中にこんなにずっと笑って手を振り続けていた国は初めてです。


笑顔、笑顔、笑顔


村を散策していると、街角で男性数人が肩を寄せ合ってチェスのようなゲームをしていたり、
子供がロバを引いて干草を運んでいたり、にわとりがエサをつついていたり、
おじいちゃんが写真を撮ってくれと言ってきたり…ということでカメラを構えると、
とたんに固まったり。本当に飽きません。




緊張するおじいちゃんに「笑ってー」というと周りの人たちが笑っていた


時間になったので、後ろ髪引かれつつみんなにお別れを言ってノーマル村を後にしました。



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パキスタン(フンザ)旅行記#09-スカルドゥロードの風景

2010-04-18 11:04:56 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓スカルドゥから(パキスタン)
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~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

5日目

早朝7時。
2日間お世話になった宮殿ホテルを後にし、フンザの中心地カリマバードへ向かいます。


宮殿ホテル


そして今日、途中のギルギットで、
橋の決壊のためにジャグロットで足止めをくっていたHさんと合流できることになりました。
昨夜、新しい橋が完成してやっと通れるようになったそうです。

1時間ほど走ってバルティスタン地方で一番大きな町スカルドゥに到着。
トイレ休憩で立ち寄ったホテルから、
カルポチョ城とインダス川の素晴らしい風景が見えました。


真ん中の崖の上に見えるのがカルポチョ城


その後、スカルドゥロードをカラコルムハイウェイを目指し快調に進みます。
行きは暗くて何も見えませんでしたが、よくみると切り立つ岩肌に家が建っていたり、
わずかな土地を利用して段々畑が作られていたり、
日本ではありえないような場所で人の暮らしが営まれていました。
また、ふと川原をみると、女性や子供たちがテントを張って砂金採りをしています。





崖の途中の僅かなスペースで生活している



川原にテントを張って砂金を採るのは主に女性や子供



よく家畜の団体さんに遭遇する



デコトラのフロント部分に乗車


12時すぎ、そろそろお昼時なので、
ちょうど道端にあった御茶屋さんで持参のお弁当を食べることになりました。
脇にはインダス川がサラサラと流れ、まわりでは牛や鶏がボーっとしています。


キラキラ光るインダス川と子供達


はあ~~

日本とも同じ時間が流れているはずなのに、
こういう時の刻み方をしているところもあるんだな

しばらく私もそんな空気の中でボーっとしてみました。
ボリューム満天のお弁当を平らげ、ちょっとキッチンを見学したりして出発。




チャパティを焼くおじさん





途中、車もランチということでガソリンスタンドに寄りました。
しかし、お店の人とちょっと話してすぐに出て行こうとするのでどうしたのかと思ったら、

ガソリンがないそうです…

とのこと。
ガソリンスタンドにガソリンがないって…と思いましたが、
仕方ないので、次に見つかったスタンドに入り、

ガソリンありますか?

と、ガソリンスタンドでする質問としては一番ありえないことを聞いて給油。
スカルドゥロードのような、いったん走り始めたら進むも戻るも大変な道は、
少々ガソリンに余裕があっても見つけ次第給油したほうがいいでしょう。


スタンド脇のお店と井戸端会議をしていたおじさんたち


みんなお腹一杯になって、強い日差しが降り注ぐ谷あいを進んでいくと、
ナンガパルバットのビューポイントに出ました。
しかし今回も雲に隠れて何も見えません。
まだチャンスはあるので次に期待です。


真っ白…


14時前、スカルドゥロードとカラコルムハイウェイを結ぶアラム橋に着きました。
これを渡ると再びカラコルムハイウェイに入ります。
あとは一路ギルギットに向けて一直線…だったはずですが、
ここはやはり噂のカラコルム、一筋縄ではいきません。
またもや工事で通行止めになっていました。

もうこちらも慣れてきたのでいちいちイライラしたりせず、現場に見学に行ってみました。
すると、中国人の監督の指示でトラックから何やら鉄板を下ろしている様子。
話によれば、これを下ろし終わったら通れるようになるとのこと。
結局30分くらいで出発できました。




途中、すごい雨が降ってきましたが、
地元の人は大きな布を体に巻きつけるだけで傘はほとんど差しません。
雨に濡れる黄色いジャスミンの花を眺めながら、程なくHさんの待つギルギットへ到着しました。


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パキスタン(フンザ)旅行記#08-桃源郷の村巡り

2010-04-17 10:19:16 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓杏の花が咲きほこるカプルー村(パキスタン)
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~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

4日目

今日はこのあと、
シガールからインド国境に近いカプルーという村までお花見しながらドライブです。
最初はインダス川に沿って進みますが、しばらくいくとショク川に変わり、
水の色が、今までのエメラルドグリーンから透き通る青に衣替えです。


ショク川


途中、ヤギの放牧を見たり、ゴール村やユーゴ村などに寄り道しながら、
お昼には花の綺麗な場所を見つけて持参のお弁当をいただきました。


こちらの家畜はみんな小柄










カプルー村につくと雨も止み、うっすらと日差しも射してきました。
村中に咲きほこる杏の花々が淡いピンクに輝き、
空気までがほのかに色づいているように見えます。

これぞまさに桃源郷








おとぎ話の中にいるような心地よさでのんびり散策していると、
庭で何かを焼いているお母さんを発見しました。
何を作っているのか見ていると、私達に気づいたお母さんが、
灰の中から鉄板を出し、その上で焼かれているお菓子を見せてくれました。
そしてその焼きあがったばかりのお菓子をいくつかおすそ分け。


右下に写っているのがお母さんの家


お礼を言っていると、そこへNさんがやってきて、
中に入っていいかお母さんに聞いてくれました。
すぐに快くOKしてくれたので、みんなでお庭にお邪魔すると、
さっきのお菓子を一人ひとりに配ってくれたので、だいぶ数が減ってしまいました。
ちょっと心苦しい。

Nさんたちの通訳でお母さんの話を聞くと、このお菓子は、何かお祝いの時に作るもので、
実は、このお家に赤ちゃんが誕生したので焼いていたそうです。
それを知ったNさんとSさんは相談してご祝儀をプレゼント。
お母さんは最初は遠慮していましたが、
お菓子もいただいたしぜひ受け取ってくださいとお願いすると
やっと遠慮がちに受け取ってくれました。
みんなで拍手でお祝いすると、いつの間にか沿道に集まっていた地元の人もつられて拍手。
大勢の人に祝福されたお母さんは、とても嬉しそうでした。

帰りも同じ道を通って19時にはホテルに到着。
天気はイマイチでしたが、いい思い出ができました。

今日の夕食にはフンザ料理も出され、それがとても美味しかったです。


左の牛肉の料理がフンザの郷土料理


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パキスタン(フンザ)旅行記#07-風の谷が目の前に

2010-04-16 20:45:31 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓フンザの谷(パキスタン)
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4日目

今日はホテル出発が10時なので、それまでゆっくりできます。
しかし、ちょっと早起きして屋上へ行ってみました。
このホテルからはフンザ独自の風景が一望できるのです。

目の前には鋭い峰の雪山が連なり、その麓には杏の花が咲き誇る村が広がっています。
「風の谷のナウシカ」の舞台のモデルにもなったと噂される場所は、
まさに風が通り抜ける切り立った谷間でした。




屋上を歩き回って風景を見ていると、ふと、ホテルの裏側の小高い山に、
山頂に向かってうっすらと山道が続いているのを発見しました。

あそこに登ったら、もっときれいな景色が見えそう

と思った私は、朝食のときNさんに、登れるのかどうか聞いてみました。
するとOKだと言うので、ホテルの人に案内を頼んで、数人で登ってみることに。


朝食にはお粥も


8時半にホテルを出て、川沿いの道の杏の花のアーチを抜け、村の中に入ります。
迷路のような村の細い路地をくねくね曲がりながら抜けていくのですが、
とても異国の雰囲気があって楽しい。






住人の人たちに挨拶しながら、裏の急坂を登ると、先程ホテルから見えた山道にでました。
そこをさらに登っていきます。




途中で記念写真を撮りながら山頂までいくと、
思ったとおり、素晴らしい景色が広がっていました。




山頂


案内人の男の子は、別のルートを通ってホテルに戻ると言っていましたが、
私は、さっきの村にもまた寄りたかったし、
日の当たった、眼下のパノラマを写真に撮りたかったので、
同じ道を下って行くことにしました。




泊まっているホテルが見える


杏の木の間の急坂を下りて、再び村の中に入ります。
うる覚えの記憶を頼りに路地を進んでいくと、
元気に子供が遊んでいたり、にわとりが餌をつついていたり、どこまでものどかです。




村のはずれまで来ると、デコチャリに乗っている青年に遭遇。
本当にこちらの人は飾り立てるのが好きみたいです。




後にガイドのSさんに、なぜ色々なものを飾るのか聞いてみたら、

スキダカラ

と、どこかで聞いたようなセリフが返ってきました。
でも確かに好きじゃなきゃ、デコトラのような懲り方はできないでしょう。

満開の杏の花の下を歩きながら、集合時間ぎりぎりにホテルに着きました。




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パキスタン(フンザ)旅行記#06-ついに向こう岸へ!シガールに無事到着

2010-04-14 20:05:22 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓インダス川とギルギット川の合流点(パキスタン)
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~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

3日目

そのうち、まわりのお客さんとも言葉を交わすようになると、
外人が珍しいのか、外にいる女性が珍しいのか、本当になんなのかわからないのですが、
みんな携帯片手に、

写真を撮らせてください

との申し出が次から次へと舞い込んで来ました。
いつもの旅行では、こちらがお願いする立場なのでちょっと戸惑いましたが、
かわりにこちらも撮らせてもらったりして、にわかに日パ親善撮影大会となりました。






そうこうしているうちに、私達の食事の用意ができました。
Nさんが持っていた非常食の乾燥ワカメのゴマドレッシングがけや梅干などの日本食と、
このレストランで作ってくれたカレーいろいろと焼立てチャパティの和洋折衷の食卓です。
これはこれで、けっこう面白い。

私達がテーブルにつくと、そのまわりをあっという間に地元の人が取り囲み、
私達の食事風景をじーーっと見学し始めました。
いくつもの携帯カメラが向けられ、まるで動物園の檻の中にいるような感じです。

しかし、そんなことにも慣れてきたので、あまり気にせずいただくと、
ボスの作ったカレーはみんなに好評で、癖もなくとても美味しかったです。
中には新しい試みとして、チャパティにワカメを巻いて食べてる人もいました。
最後に甘くてあつあつのチャイでごちそうさま。


地元の人はワカメが珍しかったらしい


レストランにいたみんなとお別れし、ギルギットから向かっている車と合流すべく、
再び橋のところへ向かいます。
しばらくバンの中で待っていると、向こう岸に車がついたようで、
まずは、みんなのスーツケースを運ぶことになりました。
そこらへんに集まっている人を臨時に雇い、足場の悪い工事現場の中を運んでもらいます。




工事を見学する人たち


それが一通り済んだ後、今度は人間が向こうに渡りました。
ここまでドライバーをしてくれたHさんとは、橋が復旧するまでしばらくお別れです。


人間用の橋


14時40分。
無事全員渡りきり、新しい車に荷揚げをして出発。
今回のドライバーさんはAさんという、寡黙なヘビースモーカーの青年です。
ジャグロットに着いてからおよそ3時間、予定からはだいぶ遅れをとってしまいましたが、
なんとかツアー中止という最悪の状態は回避できました。


荷揚げをする新ドライバーと工事を見に遊びに来た人たち(中にはピクニックしてる人も)


途中、インダス川とギルギット側の合流地点で写真ストップです。
ここは川だけでなく、
三大山脈(ヒマラヤ山脈・カラコルム山脈・ヒンドゥクシ山脈)の合流地点でもあり、
とても壮大な風景が目の前に広がっていました。


展望台と合流点(右を流れるのがインダス川、左がギルギット川)


少し行くとカラコルムハイウェイから分岐して、今度はスカルドゥロードに入ります。
ジャグロットで時間をくったので、
この分ではホテル到着は23時とか24時になるかもという報告が・・・。

しかし、若いAさんの運転技術はすごかった。
日本にいたらA級ライセンスは間違いないというくらいの巧みなハンドルさばきで、
カーブ多発の真っ暗闇な崖っぷちを高速道路なみに飛ばしていきます。

おかげで、目的地のシガールに着いたのは、なんと21時半すぎ。
予定よりも2時間も早く着くことができました。

あとでこの時のことを他のメンバーと話したところ、みんなあの時、

ここで死ぬかも

と一度は思ったらしいです。


死ぬかと思った道


さて、今夜のホテルは、女子なら誰でも喜びそうな、

宮殿ホテル

にお泊りです。
この宮殿は、昔この地域の富豪が住んでいた建物で、
しばらく利用されていなかったのですが、現在ホテルとして復活させたということです。

ここには、増設された普通の部屋と宮殿バージョンの部屋と2パターンあり、
どちらになるかはくじ引きで決定するとのこと。
気合で引くと、見事宮殿バージョンを当てることができました。
わくわくしながら係りの人の案内についていくと、なんだか、いかにも

何か出ます。

というような雰囲気の薄暗い塔の中に入っていきました。
そして、そこに設置してある木の螺旋階段を足元を確かめながら上っていきます。


奥の黒いところが出入り口(写真は昼間撮ったもの)


なんだか、宮殿に住む富豪というよりは、
どちらかというと、その富豪の金銀財宝を盗みに行く泥棒のような気分。

ちょっと違う…

と思いながらも、まるで迷路のような内部にテンションは上がります。
廊下を通り、屋上を渡り、再び階段を上るとやっと部屋につきました。


階段を上ると調度品の展示室があり、その脇の廊下を進むといったん一階部分の屋上へ出る



屋上の奥の塔の階段を再び上ると部屋に到着(真ん中が私の部屋)


鍵を差し込み、木のドアを開けると、

か、かわいいーー♪

白壁に木の漆喰が張られ、床は木の板張りのなんとも温かみのある部屋です。
今までの泥棒気分が一変、お姫様とはいかないまでも、
お嬢様くらいの気分は味わえそうでした。




バスルームは近代的で部屋には杏のプレゼントも♪


荷物を置いて、さっそく夕食です。
外に出るまで若干迷い、係りの人に案内してもらって入り口近くのレストランに行くと、
今までぜんぜん遭遇しなかった他の観光客と会いました。
一組は白人の家族連れ、もう一組はラホールからのこちらも家族連れです。

今夜のメニューは、カレーなどに混ざって魚の揚げ物もお目見え。
どれも本当に美味しくて、パキスタン料理侮れません。


デザートも充実


この日は居心地の良い部屋でとても気持ちよく眠れました。


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パキスタン(フンザ)旅行記#05-魔女伝説と運ちゃんご用達レストラン

2010-04-12 14:32:40 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓デコトラの前で記念撮影(パキスタン)
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~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

3日目

バンを降りて、ちょっと現場まで様子を見に行ってみると、
重機が入り込み、壊れた橋のすぐ脇に一生懸命土を盛って道を作っていました。
そして、その隣には人が通れる小さな橋が渡されています。


日立の重機が活躍


しばらく工事風景を眺めていると、あっという間に子供達に囲まれました。
普通ならここは素通りするだけなので、きっと外国人が珍しいのでしょう。
最初は遠巻きに見ていましたが、一旦言葉を交わすと、
好奇心たっぷりの顔で近づいてきます。

子供達は覚えたての英語で自己紹介。
私も「Kaycomよ。」と自己紹介しましたが、他のメンバーの、

この人は魔女です。

という詐称により、
不本意にも「マジョ」という名前で子供達の間に浸透してしまいました。
彼らは、発音しやすいのか、ウルドゥ語でもそういう単語があるのかわかりませんが、
一瞬にしてその単語を脳に刻み込み、もうあとは、マジョーマジョーと大合唱…。
もしジャグロットに行くことがあったら、集まってくる子供達に、

マジョは知ってるか?

と聞いてみてください。
次に「マジョ」と呼ばれるのはあなたになるかもしれない。


ひたすらマジョと連呼するワンパク小僧たち


自分の携帯で私達を撮影する人


さて、今後のツアー遂行の鍵を握る橋ですが、
もういつ復旧するのか不明なので、NさんとSさんが検討し、
これから行くギルギットで車をゲットし、こちらに向かうように手配したとのこと。
それが到着するまで、とりあえず近くのレストランでランチをすることになりました。

準備ができるまでの間、デコトラのたまり場があったので行ってみることに。
ガソリンスタンドを兼ねた場所に、所狭しとド派手なデコトラが駐車しています。
私達が見学していると、すかさずそのドライバーたちが、なんだなんだと集まってきて、

俺のデコトラ見てよ

と、うれしそうに自慢の作品(デコトラ)へ連れて行ってくれました。
運転席の中も見せてもらいましたが、こちらも外見に劣らずハデハデ。
実際に乗ってみると、ガタイの割りに結構狭い空間でした。


自慢のデコトラと得意げなドライバー(かわいい)


お礼を言って降りると、今度は、

俺はここのオーナーだ

という男性が現れ、併設されているオフィスに案内しれくれました。
立派な革張りの椅子と大きなデスク、応接セットが一組ある小さな部屋でしたが、
そこでお茶をしていた人たちが笑顔で迎えてくれました。
もうすぐランチの集合時間だったので、すぐにおいとましましたが、
突然あらわれた見ず知らずの外国人に対して、このホスピタリティは感動ものです。

ランチのお店に行くと、そこには橋を渡れないドライバーたちでいっぱいでした。
お店は半青空レストランで、お店の従業員は、
私達日本人客を含めた大量のお客さんにてんてこ舞いの様子。


青空レストラン


一角のキッチンでは、ここのボスが黙々と料理を作り、
チャパティ職人は、釜に付きっきりで一心不乱に生地をくるくる回しまくっています。


一人で何十人分ものチャパティを焼く羽目になったおじさん


フロア担当は若い青年と、まだ義務教育であろう少年のふたりで、
注文の料理とチャパティをお盆にのせ、お客さんの間を忙しそうに走り回っていました。


働き者のふたり


時折私達の撮影にも決して嫌な顔をせず笑顔で応じながら、
テキパキと働くその姿にはメンバー一同思わず感心。


ボスが作った料理をお盆に載せ、チャパティ部門で相応の枚数をピックアップし運ぶ


どこの国にいっても、一生懸命働いている姿というのは美しいです。


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パキスタン(フンザ)旅行記#04-橋が決壊!早くもツアー中止か?

2010-04-10 12:11:49 | パキスタン(フンザ)旅行記
↓カラコルムハイウェイを走るデコトラ(パキスタン)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 

~旅行期間2010年3月26日から4月5日~

3日目

早朝、部屋からでると、目の前にインダス川が悠然と流れていました。
エメラルドグリーンのゆったりとした流れは、なんだかとてもクリーミー。
朝食を済ませ、まだ出発まで時間があったので、広いホテルの庭を散歩してみました。
庭から真っ白な川原を見下ろすと、近くの住人が家畜を放したりしています。
そして、その先にはいくつかの住居があり、女性たちが洗濯などをしていました。
朝日の中でそんな光景を見ていると、昨日までの慌しさが嘘のよう。








7時半、ホテル出発。
今日の目的地はシガールという村です。
再びカラコルムハイウェイを北上していくと、
温泉が湧いているというポイントにきました。
バンから降りて、岩から流れ落ちているお湯を触ってみると結構熱い。


ちょっとわかりにくいが、湯気が出ている


ここで温泉宿や足湯をつくったら商売になるんじゃない?

などと話していると、ガイドのSさんが、

落石の危険があるし、パキスタンの人、温泉入りません

とのこと。
日本から来るといっても遠いし、残念ながらこの案は却下されました。
温泉でしばらく遊んでいると、向こうのほうからデコトラが走ってくるのが見えました。

カラコルムハイウェイを疾走するデコトラ

これはまさに、「THE カラコルムハイウェイ」というイメージにぴったりの風景です。
すかさずカメラを構え撮影。
近づくにつれ、本来人気のない山奥でたくさんの人にカメラを向けられている状況に、
デコトラのドライバーも何事かと思ったらしくスピードを緩めてきました。
笑顔で挨拶を交わし、砂煙を上げ再び走り去っていきます。




それを見送り、こちらも出発。
カラコルムハイウェイを走っていると、いろいろなところで工事現場を見かけます。
この道は崖崩れが多いことや、拡張工事が今も行われていることが原因ですが、
このような険しい地形の場所での作業は本当に命がけの重労働でしょう。
実際、この道の開通までには何百人という犠牲者が出たそうです。




しばらく行くと、世界第9位のナンガパルバット(8126m)のビューポイントに着きました。
ナンガパルバットとは、ウルドゥー語で「裸の山」という意味で、
世界で一番登山者の遭難が多い山だそうです。
山のほうを見ると、白くもやっていてどこがピークかなかなかわかりませんでしたが、
よーく目を凝らすと、雲の間にうっすらと黒い山頂が覗いていました。
全景が見えなかったので残念ですが、
この先も何度か見る機会があるのでそれに期待しましょう。




にわとりを満載したトラックや、日本語が書いてある車を何度も見ながら、
ジャグロットという村につきました。
ここに架かっている橋を渡り川の向こう岸へ行かなければならないのですが、
なんだかそこに通じる道が大渋滞になっています。
事情を聞くと、なんと橋が昨日の夜壊れ、現在新しい橋を新設中だとか。
それができるまでは車は通行不可で、
しかもいつできるのかは人によって言うことがまちまちで要領を得ません。


日本語が書かれたトラック




まだツアーは始まったばかりなのに、まさか早くもここでおしまいかー!? orz


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