川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

更生を考える

2005-12-09 18:01:58 | 犯罪・刑事関係
今日、電車の中でFRYDAYの吊り広告を見たのですが、その中で一つ目に留まったものがありました。
少し前に指名手配に考える+αで取り上げた大阪の姉妹殺傷事件の被疑者(容疑は今のところ住居侵入ですけれど)、何と少年時代に母親を撲殺していたとありました。
16歳の時に母親を金属バットで殴って死亡させ、地検は刑事処分を求めたものの、家裁が少年院での保護処分にとどめていたそうです。
もちろん、過去の事件と今回の事件とでは異なる経緯もあるでしょうし、加えて言うならば、彼が殺人を犯したと決定したわけではありません。

それでも、他の事件などでも分かるように、やはり少年犯であっても中々更生できるものではないということでしょうか。余談ですけど、何度書いても更生と更正の区別はつけにくいですよね。
まあ、私は「更正なんて絶対不可能だから少年であろと構わず死刑にしてしまえ」というほど極端ではありませんが、現実として更生しているかどうかというのは非常に判断に困るものでしょう。アメリカの話ですけど、連続殺人犯のエド・ケンパーは「刑務官が望む答えを全部暗記した」とか言っていましたし。

何とかならないものかと思っていたら、こんな記事を見つけました。
臓器提供の大多数が死刑囚 中国衛生省が確認[共同通信]

更生そのものとは全く関係ないですが、死刑囚の臓器提供とかいう話とか見て、ふと逆の生かし方を考えてみたんですね。
つまり、死刑囚であっても血とか臓器とかはあるわけですね。殺して臓器提供を求めるのも一つの手ですが、逆に生かして献血や骨髄移植などに協力させるのも一つの手(こちらは本人がするかどうか定かでありませんが)かなと。

後者は何も死刑囚だけに限らないわけですね。献血くらいなら刑務所にいる誰にでもできるはずです。
そこで、更生したかどうかというのは、刑務所内での態度もさることながら、こういう活動とかにどれだけ参加したか、というのを基準に判断してみてもいいんじゃないですかと提案してみたいわけです。献血グループや骨髄移植センターが定期的に刑務所や少年院を訪れて献血をやドナー登録を要請する。献血一回につき、刑期を10日短縮とかそういうのがあっていいんじゃないかと。

献血させたり、骨髄バンクに登録させるなどさせて、公共心をどのくらい養ったか判断するわけですね。言葉やペーパーテストだけではなく、行動が伴う分、信用度が増すのではないでしょうか。
ぶっちゃけ仮に献血とかしていたので釈放したら、また殺人やっちゃったよという場合でも、犯人がした献血で助かった人間もいるかもしれないわけですし、ただ釈放するよりかはまだマシだろうという帰結になると思います。

悪くない方法だと思いますが、どうでしょう?


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わたしの意見 (みおぽん)
2005-12-09 19:33:41
献血は公共心が養われていなくても簡単にできるし、骨髄バンクに登録してもドナーになる確率は極めて低いし、逆に、「身体の一部を売って刑期短縮の権利を買う」ことになり、更生に対するモチベーションUPにはつながらないような気がします。



更生というのは本当に難しいことですが、ちゃんと更生して生きている人もいるわけですから、「(元)犯罪者」ということで一括りにしてしまうのもかわいそうな気がします。





返信する
>みおぽん様 (川の果て)
2005-12-09 23:48:22
もちろん、元犯罪者ということで全部を一括りにするつもりはないです。

ただ、再犯率が高い犯罪なども現実としてあるわけでして、ある程度色眼鏡をつけることも秩序維持という観点から無視できないかなとも思う次第です。



本文でも書きましたが、ただ釈放した結果、再犯をやられるよりはマシかなという意識があるわけでして、これだけが全てというつもりはないです。
返信する