指名手配に考える＋α

大阪府の姉妹殺人事件について、住居侵入容疑（もちろん殺人も想定しているのでしょうけれど）の男が指名手配されたそうです。
早く捕まってほしい反面、もし住居侵入の期間捕まえられなければ、その場合警察はどうするのだろうという疑問のようなものも浮かびます。

住居侵入（刑法130条前段）は犯人に３年以下の懲役刑が課されるものですから、公訴時効期間は３年です。殺人罪(刑法199条)はの公訴期間は現在では25年。雲泥の差がある。３年間捕まえられないというのは警察が怠慢でなかったとしてもありうる話です。
その場合におそらく想定しているであろう殺人罪での指名手配が改めて行えるのかという話ですね。

もし殺人罪に切り替えて25年以内に捕まれば、もちろんそれ自体に間違った部分はありません。ただ、最初は殺人の証拠がなかったから住居侵入で手配したんだろう。捕まえられなかったからといって、どうして証拠のない殺人罪で手配できるんだ、という犯人側からの反論が容易に想定できます。で、こういう反論をやられるとその点を巡って色々争わなければならず、裁判で時間がかかるというようなことが容易に想定できます。

まあ、考えはしましたが、そうなる前に捕まえてほしいところです。

追記：昼過ぎに逮捕されたそうです。全く情報が出てないので、指名手配したのに何で？　と思っていましたが、おそらく公開すると逃亡・罪障隠滅等の不都合が起きえたということなんでしょうね。
とにかく良かったです。