今週から新物件の設計が始まった。
県内の公立中学校で、2階建てで総面積6,000m2程の計画。
教室数は各学年2クラスの6教室。
規模としては小さい学校だがその中身は・・・教室と廊下の間に仕切り壁のない、開放され過ぎの教室なのだ。
先週、本計画を進める上で、参考に同じ建築設計事務所が担当した、竣工間近の小学校を現場見学してきた。
2階建てで、総面積10,000m2程。
折半屋根と、大きなガラス面。
外観は、学校には見えない。
入口に入ってまず驚く。
2階まで大きく吹き抜けたホール。そして、ハリーポッターの映画に出てくるような、天井から吊り下がるカラフルな垂れ幕。
その垂れ幕には、各教室が何階にあるか、どの階段に向かうのかと言う案内が書かれている。
空調は、床に取り付けされている20cmの丸い吹き出し口からだ。
床下全てを空調して、その副射熱まで使う空調方式。
天井を含めて、木材が多く使われている。
しかし、木造と言うわけではなく、コンクリート壁に木材を内装材として使っているものだ。
天井には、網の目の様な木の枠で覆われている。
俗に言う天井材は使われていない。屋根の構造物が直接見えるのだ。
■吹き抜けの2階部分からホール内を撮ってみました■
これが小学校?
驚きは、教室区画に行って倍増した。
廊下、教室間の仕切がまったくない・・・。
そもそも、廊下と教室の区別すらないのだ。
ひたすら大きなスペースに、申し訳程度の壁が一枚。
その壁が、教室間を隔てている唯一の存在。
隣の教室の声が聞こえるのではないか?
授業中の教室の横を通る時、その生徒は注目の的になるんじゃないか?
低学年の子供達は、授業に集中出来るのか?
■左右の教室を隔てるのは衝立状態の壁。廊下(?)から撮ってます■
疑問を同行した設計者に尋ねると、現場と委員会での意見の相違があるそうだ。
この仕切りをなくした計画を進めているのは、教育委員会と呼ばれる人達。
いわば、現場に直接タッチしないお役人だ。
一方の現場の先生からは、生徒が集中できない。
また、使いづらいとの反応が大きく出ているそうだ。
一体学校とは誰のものなのか?
この計画は全国で推し進められていると聞く。
この壁をなくすと言う計画は、正解なのか・・・それとも間違いなのか。
昨今のニュースで、“ゆとり教育”の見直しが報道されている。
学力低下の問題、そして取り入れ直後から出ている先生からの悲鳴。
わずか数年で、見直しの話が噴出した“ゆとり教育”と、“間仕切壁のない教室”
根底に同じ問題があると感じるのは、世間を斜めに見る天邪鬼な俺の、穿った意見かな?
■人が来ると電灯が自動で点くトイレ入り口にある手洗。手洗器には自動水栓だっ!■
県内の公立中学校で、2階建てで総面積6,000m2程の計画。
教室数は各学年2クラスの6教室。
規模としては小さい学校だがその中身は・・・教室と廊下の間に仕切り壁のない、開放され過ぎの教室なのだ。
先週、本計画を進める上で、参考に同じ建築設計事務所が担当した、竣工間近の小学校を現場見学してきた。
2階建てで、総面積10,000m2程。
折半屋根と、大きなガラス面。
外観は、学校には見えない。
入口に入ってまず驚く。
2階まで大きく吹き抜けたホール。そして、ハリーポッターの映画に出てくるような、天井から吊り下がるカラフルな垂れ幕。
その垂れ幕には、各教室が何階にあるか、どの階段に向かうのかと言う案内が書かれている。
空調は、床に取り付けされている20cmの丸い吹き出し口からだ。
床下全てを空調して、その副射熱まで使う空調方式。
天井を含めて、木材が多く使われている。
しかし、木造と言うわけではなく、コンクリート壁に木材を内装材として使っているものだ。
天井には、網の目の様な木の枠で覆われている。
俗に言う天井材は使われていない。屋根の構造物が直接見えるのだ。
■吹き抜けの2階部分からホール内を撮ってみました■
これが小学校?
驚きは、教室区画に行って倍増した。
廊下、教室間の仕切がまったくない・・・。
そもそも、廊下と教室の区別すらないのだ。
ひたすら大きなスペースに、申し訳程度の壁が一枚。
その壁が、教室間を隔てている唯一の存在。
隣の教室の声が聞こえるのではないか?
授業中の教室の横を通る時、その生徒は注目の的になるんじゃないか?
低学年の子供達は、授業に集中出来るのか?
■左右の教室を隔てるのは衝立状態の壁。廊下(?)から撮ってます■
疑問を同行した設計者に尋ねると、現場と委員会での意見の相違があるそうだ。
この仕切りをなくした計画を進めているのは、教育委員会と呼ばれる人達。
いわば、現場に直接タッチしないお役人だ。
一方の現場の先生からは、生徒が集中できない。
また、使いづらいとの反応が大きく出ているそうだ。
一体学校とは誰のものなのか?
この計画は全国で推し進められていると聞く。
この壁をなくすと言う計画は、正解なのか・・・それとも間違いなのか。
昨今のニュースで、“ゆとり教育”の見直しが報道されている。
学力低下の問題、そして取り入れ直後から出ている先生からの悲鳴。
わずか数年で、見直しの話が噴出した“ゆとり教育”と、“間仕切壁のない教室”
根底に同じ問題があると感じるのは、世間を斜めに見る天邪鬼な俺の、穿った意見かな?
■人が来ると電灯が自動で点くトイレ入り口にある手洗。手洗器には自動水栓だっ!■
子供がのびのび・・・
こんな学校通わせたいです
すっごいな
トイレが綺麗な学校って
非行もないらしく
communicationとれるんだって
いいなぁ・・・
頑張ってください!!
(こんな学校に通いたかったな・・・)
綺麗と言うか、これは綺麗過ぎかも!?
全館冷暖房に加えて、どこを見ても木材で覆われている。
小学生にはもったいないって思うほどでしたよ!
愚痴言いたくなるほど、この学校に入学する小学生が羨ましいのが正直な感想かな(笑)
夏は暖かく冬は涼しい自然の空調、暗い廊下の洗面所にはレモン石鹸。
その苦労があるからこそ、今こうしていっちょ前の大人になれたと思うわけで。
小さい子には旅をさせよのことわざどおり、小さい時は苦労した方がいいと思うんだけどな~あ。
これって年寄りの戯言?
こればっかすすめるというのはどうも極端。
全国的に展開して上手くいかなかったら?
塾講師や先生の知り合いはゆとり教育による弊害について話してたなぁ。
10年後くらいにしわ寄せが来るって。
今がその世代の子の大学受験の頃だろうから。
(すでに学力低下は言われてますが)
その子達が大人になってポストに付く頃か。
自由な発想を持つ人がドンドン出てくればいいけど。
どうだろう?
そこまで当初思い描いていたものにはならないと思う。
極端な政策はいい事ばかり生むとは限らんですよ。
小学生の頃から完全冷暖房ってのには私も批判的ですね。
夏は汗をかき、冬は休憩時間にストーブの周りに集まって欲しい。
気温の差を体で感じるって、子供の頃は大切な事の様に感じるんですよ。
ゆとり教育も含めて、大人の考える一方的な押し付けの感じがするんですよね。
感性を育てるのは大切な事だと思いますが、感性を持っていない大人が考える政策は、見当違いの方向に進んで行ってる感じがします。
暇な役人が考え出しそうな事ですな・・・。
>rockanddanceさん
ゆとり教育の見直しって・・・。
その方針が始まって、まだ2年とかですよ。
私は今になって、小学校や中学校時代にもっと勉強しておけばよかったと思うぐらい。
大人になると否が応でも荒波にもまれます。
過保護的に押し付ける“ゆとり”って、やっぱり見当違いだと感じますね~。
俺は大きい部屋や小さい部屋にフレキシブルに間取りが替えられたりとか、それによってクラス間・学年間での交流みたいな事が出来るような学校は凄く良いと思うんだけど、この壁がないってのはただ無秩序になるだけな気がするんだなぁ。
ある程度の間仕切は必要じゃないかなぁ。
RC+木の学校は新しいところはみんなそうなりつつありますね。
木の床、木の壁、木の天井。
温かみがあって良いです。
そもそも、ゆとり教育ってのは変ですよ。
円周率が約3って、直径に3掛けたら6角形の辺の長さですから!
詰め込み教育はどうかと思うけど、ゆとりも問題アリ。
そのかわり学校じゃなくって塾で詰め込まれてますから!
残念!
それじゃゆとりの意味無いだろうと。
むしろ塾費用かかって家計圧迫、斬り!
ちょっと違ってました。
木を内装材に使うのはどんどん進めてほしいですね。
有害物質を発散したりしませんし、何より子供が木に触れるのは率先した方がいいかと。
間仕切壁がないのは、使いづらいの間違いない気がします。
少人数な学校から可能かもしれませんが、大きな学校では避けたほうがいい方法でしょうね。
“ゆとり教育”の方針転換が、今日の閣議で決まったようです。土曜の授業も復活するんではないでしょうか。
小数点も3.14に戻しましょう。
だって、計算結果が明らかに間違ってますから!
残念!
>rockanddanceさん
土曜が休みの弊害と間仕切壁がない問題。
どちらも私は否定的ですね。
大人が考える“これがいいだろう”的な押し付けは止めたほうがいいですよ。
ゆとりの意味を履き違えてるんじゃないのかな~。