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「ミステリーズ (完全版)」 山口雅也

2008-11-09 | 著者別・は~ん
 
 ウェブ版のデザインと言うかテンプレートを変更しました。
これまでのクールな青から暖かみのあるオレンジへ。気温が低くなってきましたからね。
携帯版はこれまで通り、シンプルな実用主義のままです。
ついでにコメントの編集もできればいいのに。
昨日の記事に対するコメントでミスってしまい、後から投稿しなおしたのでございまする。

 気を取り直して、あったかいココアでも飲もうっ。そろそろコタツも出さないとな。


 今日の一冊
 「ミステリーズ (完全版)」 山口雅也

 
 ボーナストラック「《世界劇場(テアトルム・ムンディ)》の鼓動」を収録した講談社ノベルス版です。
2枚のレコードに見立てて短中編を配した、よく見かける構成。


 こういうメタメタなミステリ、大好きです。
どこから読んでも見ても迷宮に入り込んでしまう、ルイス・キャロルやM.C.エッシャーのような雰囲気。
ちなみに現在の私のミクシィトップ画像、エッシャーの「WHITE CAT」横向きの方です。
緻密に計算されつつも摩訶不思議な彼の絵には、つい引きこまれてしまいますね。


DISC-1
密室症候群
 わたしたちが今いるのは、どちらの世界なんでしょう。「鏡の国のアリス」みたい。

禍いなるかな、いま笑う死者よ
 落ちぶれてもプライドだけは高く保ちたいもんです。

いいニュース、悪いニュース
 あっさり先が読めてしまって、オチもありきたりだったのでいまひとつ不完全燃焼・・・・・・。

音のかたち
 実際にありそうで怖い。アンティークショップに立ち寄ったら魂抜かれそう。

解決ドミノ倒し
 もうね、探偵役の警部が気の毒で気の毒で。


DISC-2
『あなたが目撃者です』
 裏表紙の瀬名秀明じゃないけど、まさに「player on the other side」のための一作。
『』がきいてます。

『私が犯人だ』
 一種の「見えない人」。

蒐集の鬼
 気持ちはわかります。

《世界劇場》の鼓動
 P.K.ディックみたいですなー。
 
不在のお茶会
 これが一番面白かったです。
ダニエル・キイスとルイス・キャロルと道尾秀介を程よく混ぜこぜにしたみたいな。


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2 Comments

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Unknown (にくきゅう)
2008-11-10 09:58:17
昨日ミステリ仲間が自宅に遊びに来て、ちょうど山口雅也の話をしていたとこです。私が『奇偶』を積ん読しているのは、あまりにも勿体ない所業だと…。
Unknown (あや)
2008-11-10 12:34:39
>にくきゅうさん
 お、タイムリーだ、まさに奇遇w 
彼の世界は個性的。好みが分かれるところですね(^^)

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