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『ロビン・フッドの愉快な冒険』 ハワード・パイル

2019-12-18 | 著者別・L~Z
ロビン・フッドからケルトへ。

今日の一冊

Howard Pyle “The Merry Adventures of Robin Hood”
ハワード・パイル 『ロビン・フッドの愉快な冒険』

訳:三辺律子

このパイル版のロビンはサクソン系あるいは関係者?
パイル版では1100代〜1240代頃のイングランドを舞台にしているようで、
ウィル・スカーレットの章にロビンの『ノルマンの貴族が、以前より
ここに住むサクソン人を踏みにじるのには腹が立つ』といった記述が
見られます。
皮肉だけどあくまでもその当時そこに住む人々が中心人物。面白い。

またラテン文字でキャプションをつけた、
パイル自身によるペン画を多く含んでいます。
そのスペルからなぜか古英語を連想し、そこから更にケルトへ。
結局人間は、自分の興味あることに結びつけて考える生き物なのです。

ケルト。
大陸、島。
現代でも謎だらけゆえに、whyやif を考えだすと面白くて
たまらないのです。仕事してる場合じゃない。
なぜケルト系の彼らは優れた軍事能力を持ちながらにして
逃避行の連続であったのか。
恐らくは個々には勇猛な部族ではあったものの、それらを
統括する有能な司令官がごく少数であったからでは。
ウェルキンゲトリクス Vercingétorix も結局はカエサル Caesar に
負けてしまったし。
また、もし文字が一般に普及して記録を残す風習があれば、
施政においても祖先のそれを参考にできたでしょうに。

ところで古英語について調べると、発音はドイツ語ぽくて、
文字は大部分のラテン文字の他、ルーン文字、デンマーク語、
フランス語を含む。
いわゆるイングランド(もちろんコーンウォールなどを除いた
地域)がゲルマン人などの侵略を受けた歴史を思い出せば、
そうなるのも当たり前ですね。

ちなみにその5世紀(私にしては珍しくA.D.のお話)当時に、
サクソン人に対したアーサー王のエピソードを、後にキリスト教や
騎士道精神などの布教に利用したのが『アーサー王伝説』でしょうか。
何事も、世に広めようとするなら象徴を立てて活用すればいいのだから。

蛇足ながら。
歴史というのは、どうしたって歴史家のフィルタを通してしまう
のがもどかしい。
B.C.480のサラミスに行って無事に戻ってこられるわけがないから、
様々な著者によるものを片っ端から読んで比較検討するくらい。
書物は翻訳物もよいけれど、思考そのものを味わうためには
原語で読みたいよね。

「天外消失」 クレイトン・ロースン

2010-04-22 | 著者別・L~Z

 暑いくらいだった昨日と打って変わって、冷たい雨となりました。
朝っぱらから市役所、郵便局、銀行ATM、保健所などを原付で走り回ったせいか、午後から発熱が。
日頃の不摂生がたたったか・・・・・・。



 今日の一冊
「天外消失 Off the Face of the Earth」
 クレイトン・ロースン Clayton Rawson


 早川書房より刊行された伝説的存在、『世界ミステリ全集』。
その最終巻がかの有名な(?)『37の短編』であり、そのラインナップは垂涎もの、どれくらいかというと
近所の某洋菓子店『オペラ座』のモンブランと双璧を成すんじゃないかというくらい。
その37篇のうち14編をおさめたのが本書で、これまた『オペラ座』のオペラと双璧を・・・・・・。


 ともかく、ミステリのファンで良かったと思うのは、こういう傑作に出会えた時。
密室を見張っていた刑事達の目の前で消えうせた容疑者の謎を、奇術師探偵マリーニーが鮮やかに解きほぐす。
原理としては単純なのですが、そこへひとつひとつの要素がさりげなく絡みついて成したこの不可能犯罪、
あっぱれの一言に尽きます。
見えるものを信じてはあかんのですね。

「亡き妻へのレクイエム」 リチャード・ニーリィ

2009-08-09 | 著者別・L~Z
 起きたら10時過ぎでした。
寝坊しちゃった! と一瞬焦ったものの、たまの休みだからいいかなと開き直り。
ソファを捜しに行こうかと思いつつ、まずは猫の毛をなんとかせねばと掃除機かけたら
腰痛くなって断念。おまけに空もゴロゴロ怪しい・・・・・・。

こんな日はおとなしく本でも読んで、クーラーかけてのんびりまったりに限る。
夕飯は昨日教わったレシピの豚肉丼にしようかなー、冷蔵庫にあるもの限定で。



 今日の一冊
 「亡き妻へのレクイエム WHILE LOVE LAY SLEEPING」
 リチャード・ニーリィ Richard Neely


 20年を経て出てきた、妻からの手紙。
自殺したと思われていた妻だが、実はそうではなかったのか?


 広告代理店の副社長ポールが、その魅力的な恋人バーバラと共に真相を探し出す。
いや、自分の恋人だったら誰にとっても魅力的なんじゃないかとふと思いましたがさておき、
ミステリアクションサスペンスと、よくある2時間映画にできそうなストーリー。
地味ではありますが、他殺疑惑を持ったきっかけや過去を捜査していく過程がなかなか
読ませるんではないかなと。

「つなわたりの密室」 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ

2009-07-31 | 著者別・L~Z
 昨夜の事です。
お風呂も入り、歯も磨き、食器も洗ってさぁ寝るぞとリビングに三毛猫「にあ」を呼びに
行ったら、猫じゃらしを自ら用意して目を期待にらんらんと輝かせ、待ちかねたように
にゃーにゃー催促されました。
・・・・・・はいはい、遊びましょーねー。
はいっ、猫ジャンプっっ(半分ヤケ)!


寝不足です。



 今日の一話
 「つなわたりの密室 The Hanging Rope」
 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ Joel Townsley Rogers



 アパートメントの密室内で、わずか10数分間に2つの殺人。
警察が急行するその短い間に、犯人は消えうせた?

 
 構成がうまいです。
物事をひとつの面からだけでなく、複数から捉えてあらゆる可能性を探っていくことが真相への
近道なのだなと、読了してつくづく思いましたね。
あらためて読み返すと、あれとこれがピッタリはまって、また違った解釈ができるのも
ロジャーズの醍醐味です。「赤い右手」を再読したくなりました。


 久しぶりに密室のおもしろさを実感しました。
ウールリッチ「裏窓」や、某神父の名作と共通してなくもないところが、またミソ。

「バール・イ・ヴァ荘」 モーリス・ルブラン

2009-04-28 | 著者別・L~Z
 職場の先輩がことあるごとに、早く彼氏見つけたら~と言います。
とてもそのゆとりが無いので、「毎週末は弓道場か図書館に行くから、理解ある人じゃないと」と
やんわり返したらそこは年の功か、「あら。じゃぁ弓の仲間で見つければいいじゃない」。
それに続けて、二人で大会に出るのだとか、顔くらいは見たいわだとか、なんか将来設計まで
たてて下さいましたよ。
この分だと、道場にやってきて相手まで決めかねない勢いです。
結果的にそうなるならともかく、「出会い捜し」で引いてるんじゃないんだけどな・・・・・・。


 負けた。
やはり母親世代の方にはかなわん。
かなわんなりに、めざせ世界制覇。
アッサラーム アライクム。



 今日の一冊
 「バール・イ・ヴァ荘 LA BARRE-Y-VA」
 モーリス・ルブラン Maurice Leblanc



 ベシゥーとリュパンが手を組んで解決にあたる冒険活劇。
何が起きても不屈の精神で立ち向かう姿は何度読んでも惚れ惚れ。やっぱり強くてリーダーシップを
とれる人が一番ですね。
あぁダメだ、先輩の言葉がじわじわと効いてきてるみたいだ。

一方で、恋愛小説としても読む事ができそうです。テーマは「優柔不断」。
自信家なのは良いけれど、その後がまた妙に人間くさいリュパン。
考えたら、小学生の頃からこのシリーズ読んでるんですよ。刷りこみされるのも当たり前か。
 

 明日も早起きです。
メモ帳片手にひとっ走り行ってきます。

「赤い右手」 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ

2009-01-27 | 著者別・L~Z

 出勤寸前になって拒否反応を示したチャリを斜め45度でなだめ、こぎだしたと思ったら昨日の襷がけ稽古にて
プルプル来ていた下半身までもが、こちらは筋肉痛反応を示しました。

ヘロヘロになって午前の業務を終えた昼休み、私に「いっそ着物通勤すれば」と先輩。
幸いにして歩ける距離なので、普段用ウール着物に下駄でカラコロ出勤するのもいいんじゃないか、との
ことでした。
洋服がメインのこんにちですが、考えたら着物で出歩いたって支障はないわけです。
……サイフと相談してみよう。



 今日の一冊
 「赤い右手 The Red Right Hand」
 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ Joel Townsley Rogers



 マイミク純子さんの日記にあった本。
なんとももったいない読み方をしてしまったので、近いうちに要再読の本。


 途中でおぼえる、ささやかな引っ掛かり。
もしやあのパターンか? と軽く疑いつつ更に読み進め、最後に明らかになる真相を手にしたとたん、
一気にひっくり返る世界。
やられた。

 自己ネタバレ後に読むもまた、一興。

「盗まれた部屋」 ビル・プロンジーニ

2009-01-06 | 著者別・L~Z
 原付とチャリ、半分くらいの割合で通勤しています。
そのうちチャリ通勤で何が怖いって、後ろからせまるトラックでもなければ、左右にブレながら走る
高齢者でもない。故意に無灯火で走りぬける人達が、一番怖い。


 我が人生には一片どころか複数の悔いありまくり! ですからね、もし何かあったら責任とって
くれるのでしょーか。「入院すれば好きなだけ読書できるよ」ってのは無しね。
だいたいそんなことになったら、読書はできても弓引けないじゃないですか。
いっそ蛍顔負けなくらいに発光して走ってくれと思いつつ、びくびくしながら帰宅したのでした。



 今日の一冊
 「盗まれた部屋 BOOKTAKER」
 ビル・プロンジーニ Bill Pronzini
 


 厳重な警戒態勢の古書店から盗まれた、銅版画や古い地図。
オーナー自らの依頼を受けて、捜査に乗り出したちょっとハードボイルドな「名無しのオプ」に
よる謎ときが鮮やかな密室ものです。


 オプとその恋人ケリーの二人がなぜか、クイーン君&ニッキー・ポーターとかぶるんですよね。
何ででしょ。

「裁くのは誰か?」 プロンジーニ&マルツバーグ

2008-12-23 | 著者別・L~Z


 米を買いに出たら、サンタのピザ屋が走り回っていました。
そうか、だからチキンとケーキが店頭に並んでたんだ。

帰宅後は本棚を組み立てて、納戸の整理。
読まない本や聴かないCDを処分しようと思いつつ、読むかも・聴くかもの繰り返しでまだまだ
捨てられない・・・・・・。
納戸はCDと使ってない楽器類、昔の音楽雑誌でいっぱいです。棚買わなきゃー!
実は資源品回収の日って、今年はもうないということに気づきましたよ。来年までこのダンボール群、
持ち越し決定。

 今後増えるであろう弓道具とミステリ。とりあえずのスペースは確保したけれど、埋まるのも
時間の問題かしら。


 今日の一冊
 「裁くのは誰か? ACTS OF MERCY」
 プロンジーニ&マルツバーグ Bill Pronzini & Barry N. Malzberg



 マイミクCZWさん絶賛(?)の一冊は、二人の作家による合作です。
アメリカ大統領を中心に据えてファーストレディ、警護官、報道官などホワイトハウスの面々を
巻き込んむ連続殺人。
それは大統領の任期終盤にきて下落した支持率と、何か関係があるのか。
視点を、それぞれのキャラクターと謎の暗殺集団とに切り替えながら進むサスペンス。



 表紙がまずいですよこれ。
どうしても「       テスト」を連想してしまい、自ずと結末も予想されてしまいますよ。


 すべてが明らかになった時、壁本となるか絶賛となるかは、読む人次第。
プロットは悪くないどころか、むしろ興味深いです。
それなのにどうにものめり込めないのは、膨張剤がないからなのかなー。もったいない。
同じネタで、道尾秀介によって料理したものを読みたいですね。

「限りなき夏」 クリストファー・プリースト

2008-12-22 | 著者別・L~Z
 朝はあたたかでした。
調子に乗って薄着で出勤し、
帰る頃、冷たい雨に打たれた時には後悔のし通しでした。

おまけに道のりずっと大渋滞。何か悪いことしたっけ?
いつもの倍以上の時間をかけての帰宅となり、泣きっ面に蜂とはこのこと。
どうせ9マイルもないのだから、歩いた方が断然早かった。

 乾いた床と一杯の熱いコーヒーを求めて、ひたすらに耐えた帰路なのでした。



 今日の一冊
 「限りなき夏 AN INFINITE SUMMER」
 クリストファー・プリースト CHRISTOPHER PRIEST



 全8編を収録。
時間を行き来する恋人たち。
ひたすら逃げる男。
騙し騙され、真実が見えなくなる。
男が食べた果実の正体。


SFでありながら、ホラーっぽくもあり、そうかと思うと恋愛小説。
濃いなぁ。

「ローマ帽子の謎」 エラリー・クイーン

2008-11-02 | 著者別・L~Z

 いろいろあって、このところ実はかなり滅入ってます。
人ゴミに洗ってもらおうと、駅前の百貨店をひとりでぷらぷら見て歩き。
長傘の、今持ってる折り畳みのと色違いのものが売られてるのを見つけて私専用に買い、
雑貨屋さんで軽くアロマセラピー。
その他いくつかショップを覗いて、陽がある暖かいうちに帰りました。


 今日の一冊
 「ローマ帽子の謎 THE ROMAN HAT MYSTERY」
 エラリー・クイーン ELLERY QUEEN



 なぜか時々無性に読みたくなるのが古典。
しかも、真鍋博による表紙の方を、図書館の保存庫から引っ張り出してもらいました。
シンプルかつ物語を端的に表現する真鍋氏のイラストが好きでしたが、後にこの国名シリーズの
表紙は変わってしまったのですね。残念です。
ローマ劇場で紛失したシルクハットひとつから、おやじ殿達と協力してエラリー君が導き出す真相。


 当時のファッション背景を理解しておくと、かなり筋道たてやすい。
けれど理解してなくても、細かいことは抜きにして楽しめます。
たったひとつの真実を見逃さずにしっかり捕らえられるか。
周りに散りばめられたエピソードを、どこまで活用できるか。
劇場を舞台にした無駄のない進行具合は、読んでいて気持ちのいいものです。

「九尾の猫」 エラリイ・クイーン

2008-09-21 | 著者別・L~Z


 カラっとよく晴れてます。絶好のスポーツ日和です。
こういう日は、いろんな悩みもすっぱり忘れて体を動かしたくなります。
またこういう日は、片っ端からミステリを読破したくもなります。
ついでにこういう日は、グラハムパンを焼きたくなります。
要するに、過ごしやすい気温と湿度なので活力がわいてくるってことです。秋ですね。



 今日の一冊
 「九尾の猫 CAT OF MANY TAILS」
 エラリイ・クイーン Ellery Queen



 やはりBGMはエアロスミスの「NINE LIVES」ですかね、聴いたこと実はないんですが。


 エラリイ君の一人称が「私」ってのはなじめないなぁ、彼は「僕」のイメージが強いんで。
市長直々に特別捜査官に任命されたわりに、後手に回ることが多いのはなんだかファイロ・ヴァンス
を連想してしまいますが・・・・・・なんだか途中から、エラリイ君がかわいそうになってきましたよ。
おいこら犯人、そんなに追い詰めるなよ、って。トラウマにならないか心配です。


 先入観なしで読むと、この展開にはびっくり。
あ、そういう動機もあるよな、とか、こう読ませていくのか、とか。
先入観ありで読むと、ネタの膨らませ方にびっくり。
何の変哲もない卵から、こんなふわふわのスポンジケーキが焼けました、といった風です。
この驚きを実感したら、クイーンはやめられない。

「チャイナ・オレンジの秘密」 エラリイ・クイーン

2008-09-07 | 著者別・L~Z


 実家に電話したら幼児の姪が「もしもし」と出、直後にお切りになりました。私なにか
悪い事したかなぁ?
 

 今日の一冊
 「チャイナ・オレンジの秘密 THE CHINESE ORANGE MYSTERY」 
 エラリイ・クイーン Ellery Queen



 これはもう、犯人に努力賞を差し上げたい。
動機はやや弱いと思うが――逆効果ってことには思い至らなかったのか――、犯行後の行動には
帽子を脱ぎますね。むしろ、それだけの根性があれば犯罪なんて起こさずともよかったのに。


 さて、「ソア橋」があの事についての代名詞となっているのと同様、あべこべ・逆さま・
ひっくり返しなどの代名詞となっている「チャイナ・オレンジ」。
西洋と東洋の違い、そしてクイーンの東洋観が垣間見られるのには興味深いものがあります。
傑作と謳われるのもうなずける、このトリックの原理。ミステリの格言のひとつをうまくアレンジ
してるんじゃないでしょうか。

「スペイン岬の秘密」 エラリイ・クイーン

2008-09-01 | 著者別・L~Z
 今朝はとみにやばかった。
起きたら既に出勤時刻。
いつも20分ほど余裕をみているので遅刻はしませんでしたが、焦りましたねあれは。

教訓:平日の二度寝はするな。



 今日の一冊
 「スペイン岬の秘密 The Spanish Cape Mystery」
 エラリイ・クイーン ELLERY QUEEN



 何だってこれまで読んでいなかったのか。
「ギリシャ棺」や「シャム双生児」などに比べ、「スペイン岬」という音が牧歌的過ぎるからでしょうか。


 その名の通りスペイン岬の富豪邸で起きた、ジゴロ殺害事件。
なんと彼は、帽子にステッキ、マントの他には何も身に付けていなかった。

 これは分かっちゃうんじゃないかなぁ。基本的に犯人は無駄な動きしませんから。
ストーリーはそこそこな恋愛絡み、そしてエラリイ君のデューセンバーグが大活躍します。

「胸像たちの晩餐」 ガストン・ルルー

2008-08-27 | 著者別・L~Z

 なんとなく生ぬるい暖かさの今日は、ミステリじゃなくて恐怖夜話です。

 今日の一話
 「胸像たちの晩餐 Le Diner des Bustes」
 ガストン・ルルー Gaston Leroux



 両手両足を失った旧友と再会したミシェル・アルバン船長の身に起きた、なんとも表現しがたい出来事。
この話はルルーの作品の中でも好きなもののひとつです。何せ、ディナールームをトルソーが飛びかう
のですからね。夏の蒸し暑い夜にぴったりじゃないですか。


 騎士道精神はお約束、その後の出来事もお約束、全部わかってしまってもゾクっと来るのがルルー。

「魔術のように」 ジュリアン・シモンズ

2008-08-25 | 著者別・L~Z
 最近やたらとミクシィが落ちるんですよ。
I.E.6なんですけどね、コメントしようと思った矢先に落ちたり、いい調子であちこち巡っていると
落ちたりと散々です。ひどい時なんて、そもそもトップページすら開けません。ってそれさっきの話。
なんか悪い事したかなぁ?



 今日の一冊
 「魔術のように As If By Magic」
 ジュリアン・シモンズ Julian Symons



 海水浴場で起きた殺人。消えた犯人。事件の目撃者はたったの1人。
これこそマンガで読みたいミステリ。
ぜひとも「ウォーリー」のように、細かく描きこんでいただきたい。