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『透明カメレオン』 道尾 秀介

2018-05-03 | 著者別・は~ん
腰痛で動けず寝連休の初日の一冊
『透明カメレオン』 道尾秀介


腰の重要さを再認識するよね。
弓の抵抗力を貫中久へのエネルギーに替えるのにも、ホッケースケーティングにも、
それを支えるには腰なんですよね。

タイトルが秀逸なのも、物語の巧さも、これぞ安定の道尾秀介!
彼のこれまでの著作の良い所が凝縮された、唸る一冊。
いやホント、読み終えて唸るしかできなかったぜ。

これぞ伏線。
それでいて『マギンティ夫人』やクイーン国名シリーズや『アクロイド』などを
好むマニアにはそれとほんのり気づかせるような隙間も設定してあるのにあっさり
騙され、ミステリ好きにもそうでなくても楽しめる。

一方で、人情ドラマ派は涙すること間違いなし。
友情、勇気、機転、と並べるとどこかの少年マンガのようでもあり、大人達の
アクションシーンは疲れた現代人に希望を思い出させるようでもあり。

やはりタイトルの『透明カメレオン』に戻るのだよなぁ。
この7文字が全てを語ってる。

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