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『秦始皇的假期」』 马伯庸

2021-02-17 | 著者別・は~ん
今日の一話

 『秦始皇的假期』
马伯庸 Ma Boyong マー・ボーヨン
„The First Emperor‘s Games“
邦題「始皇帝の休日」

歴史好きをくすぐる小ネタ満載で、とても面白かった。
始皇帝が、休暇をとってゲーム三昧を送ると宣言したことから始まる、
各家によるゲームプレゼン合戦。
書体統一、焚書坑儒などの業績(良くも悪くも)や、暗殺未遂など彼に
まつわるエピソードと、各種ゲームをうまく絡めて仕上げた逸品です。
残念ながらゲームに詳しくないので、ググりながら読みました。

張儀はスワイプを用いたゲームから連衡策を発想したとか、張子房が
『アングリーバード』の達人とみなされたとか、始終ニヤニヤが止まらない。

けど、いいの⁉︎
『デューク・ニューケム・フォーエバー』を開発中との徐福のプレゼンに
乗って出資しちゃって本当にいいの⁉︎
彼、帰ってこないよ?

『シヴィライゼーションCivilization』おもしろそう、やってみたい。
で、爆音で„Baba Yetu“ をハモリたい。

数式も音楽も運動も言語

2021-02-11 | 日記・つぶやき
劉慈欣「三体」第二部で、ビリヤードセットを用いた実験を行い、その結果を、
物理学用語で説明するシーンがある。

それを先に読む場合、私のような素人には理解し難いけれども、既に結果を知っているから、
現象と用語を対比することによりその説明を理解できた。

ゆえに、どんな言語でも、それが何を指しどのような状況を述べているかなどを学べば、
内容を理解できる。
数式や楽譜、運動も同様ですね。

あれ?
それらを言語として捉えるのは、私のように、ネジが一本外れた人間くらいなのかも?




「三体」 劉慈欣

2021-02-06 | 著者別・は~ん
 コロナという地球規模の、ヒトにとっての試練が課せられている今、国同士が互いに
助け合えば乗り切れるかと思われるのに、オリンピックや何やらで足を引っ張り合ってる
場合じゃないでしょうに。
悲しいことに、人間の歴史=戦争の歴史なんですよね。


今日の一冊
「三体 The Three-Body Problem」 劉 慈欣 Liu Cixin リウ・ツーシン 

(訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ Wan Zai
監修:立原透耶)

 まず、固有名詞に中国語読みのルビをふっているのがいい。
他の翻訳ものにありがちな日本語読みは、せっかくのきれいな音を読み取れず、台無しに
してると思う。

 本書は中国刊行版、英語版とでは構成が異なり、日本語版は英語版に沿ったものであるとか。
作品をより楽しみ理解するためには、断然英語版・日本語版でしょう。
文化大革命の衝撃的なシーンで始まるからです。
中国刊行版はそのシーンは章の途中に織り込まれるようで、その構成で読み返してみると
なんともぼやけたものになってしまう。

 実は短編「圓」(日本語タイトル「円」。「折りたたみ北京」収録)を先に読んでいまして。
そちらでは秦王政に荊軻が策を奏上したかと記憶していますが、帝国発展のために兵士たちを
活用、つまり人海戦術をもって計算する試みという筋は、本書での挿話とおなじ。
あの短編が、この長編をこう生かしているのか!

 地球外生命体とのファーストコンタクト。
新しいものを恐れず関心を持ち研究し、自分も変わること。
常に進化し続けていくことって、それ自体がおもしろいじゃないですか。


 ところで、本書で地球上の歓迎派、保守派、多種多様の組織が入り乱れ、利益を追求するために
互いに牽制し争う様は、まるで現代のそれと同様。
どうも人類のエゴというものは、舞台や時代を変えても不変のようですね。

 中国ものは、SFもファンタジーも何もかも、もっと日本で浸透すればいいのに。

「葉問」

2020-05-13 | 本全般・映画・音楽等
  「葉問(イップ・マン 序章;Ip Man」
2008、中国・香港

 アクション・カンフー映画、とひとくちに言わないでくださいね、要点はそこだけじゃない。
葉問が強いのは、守るべき者達を守り更に、自分自身も彼らの元に生きて帰らねばならない、それが
ゆえに戦うからなのでは。

  他者を敬い、思いやる。自分が優位であるとか絶対であるとか、そういった考えは抱かず、
傲慢でない。
こういう生き方はとても美しいと、思います。 少しでも実践したい。
もちろん、実在の人物をモデルにしているとは言え映画にする以上は、脚色はあるでしょう。
それを差っ引いて、ひとつの作品として本作とこのシリーズを観た時に、強くそう感じるのです。

 それからもうひとつ。
役者さんや名詞などは、国に関係なく、通称名でなく、その人や属する言語の正式の発音をしたい。
時代や地域ごとに発音が異なったりするので難しいのですが、ウェブばんざい、いくらでも調べる
方法はあるはずですよね。
歴史ももっと学ばなきゃ。

"CATS" (2019 film)

2020-01-28 | 本全般・映画・音楽等
Film "CATS" 映画 『CATS』
英国ロイヤル・バレエ The Royal Balletファンの私としては、鉄道猫役
スティーヴン・マックレー Steven McRae (as Skimbleshanks) に釘付けでした。

マックレーのここに注目
*高度な技術でさりげなく目立つ。特に回転系の技は必見
*お得意のタップ踏みながらも高速シェネ決めちゃう
*劇場猫ガスの次に控えて、舞台袖でタップシューズ履いてる
*汽車の始動音をタップで表現しつつ歌う!
*闘いながらもタップ踏んじゃう

バレエファンとしてはここにも注目!
*ロビー・フェアチャイルド Robbie Fairchild (as Munkustrap)と
フランチェスカ・ヘイワード Francesca Hayward (as Victoria)
のパ・ド・カラクテール(Not "Sleeping Beauty" ;)
*フェアチャイルドとマックレーの豪快なプティ・デュエット
*ポワント・シューズではないヘイワードもキュート

一方で歌唱シーンでも感動の連続。
ジェニファー・ハドソン Jennifer Hudson (as Grizabella)の"Memory" は圧巻のひとこと。

CATSのImdbページはこちら

『ロビン・フッドの愉快な冒険』 ハワード・パイル

2019-12-18 | 著者別・L~Z
ロビン・フッドからケルトへ。

今日の一冊

Howard Pyle “The Merry Adventures of Robin Hood”
ハワード・パイル 『ロビン・フッドの愉快な冒険』

訳:三辺律子

このパイル版のロビンはサクソン系あるいは関係者?
パイル版では1100代〜1240代頃のイングランドを舞台にしているようで、
ウィル・スカーレットの章にロビンの『ノルマンの貴族が、以前より
ここに住むサクソン人を踏みにじるのには腹が立つ』といった記述が
見られます。
皮肉だけどあくまでもその当時そこに住む人々が中心人物。面白い。

またラテン文字でキャプションをつけた、
パイル自身によるペン画を多く含んでいます。
そのスペルからなぜか古英語を連想し、そこから更にケルトへ。
結局人間は、自分の興味あることに結びつけて考える生き物なのです。

ケルト。
大陸、島。
現代でも謎だらけゆえに、whyやif を考えだすと面白くて
たまらないのです。仕事してる場合じゃない。
なぜケルト系の彼らは優れた軍事能力を持ちながらにして
逃避行の連続であったのか。
恐らくは個々には勇猛な部族ではあったものの、それらを
統括する有能な司令官がごく少数であったからでは。
ウェルキンゲトリクス Vercingétorix も結局はカエサル Caesar に
負けてしまったし。
また、もし文字が一般に普及して記録を残す風習があれば、
施政においても祖先のそれを参考にできたでしょうに。

ところで古英語について調べると、発音はドイツ語ぽくて、
文字は大部分のラテン文字の他、ルーン文字、デンマーク語、
フランス語を含む。
いわゆるイングランド(もちろんコーンウォールなどを除いた
地域)がゲルマン人などの侵略を受けた歴史を思い出せば、
そうなるのも当たり前ですね。

ちなみにその5世紀(私にしては珍しくA.D.のお話)当時に、
サクソン人に対したアーサー王のエピソードを、後にキリスト教や
騎士道精神などの布教に利用したのが『アーサー王伝説』でしょうか。
何事も、世に広めようとするなら象徴を立てて活用すればいいのだから。

蛇足ながら。
歴史というのは、どうしたって歴史家のフィルタを通してしまう
のがもどかしい。
B.C.480のサラミスに行って無事に戻ってこられるわけがないから、
様々な著者によるものを片っ端から読んで比較検討するくらい。
書物は翻訳物もよいけれど、思考そのものを味わうためには
原語で読みたいよね。

13ヶ月振りの弓道稽古

2018-10-06 | 弓道、騎射、スポーツ


弓道的前稽古。
およそ1年と1ヶ月振りです。

巻藁は引きません。
うちの道場、巻藁との距離が近すぎて私には怖くて引けないんです。
‪が、先生から譲っていただいた良い弓ですもの、ブランクあっても近的引くのは怖くない。
‪よく拭いてゆっくり素引きして、じんわりなじませつつ
体配と鏡の前で大三までの型を確認したら、的前へ。‬


日本の、弽(ゆがけ)をさしての弓は実に合理的です。
手の内を作り弦枕に弦を乗せ捻ったら、以降はそれら
末端に力を入れる必要はなく、ひたすら球状に広がっていくだけですから。

10射3中、だったかな?
9射めにしてようやく、いつものあの感覚が降りての的中。
足踏みからの、的心の一点に吸い寄せられていく感覚と、
会に至るにつれてあちこちがきっちりはまっていっての
彀(やごろ)の感覚。

弓手先行で的へ向かう肩甲骨や弽の中で親指が外側に
はねる感覚、踏みしめて締まる下半身も好きですね。

弓は好きだけど、現代弓道として好きになれない所が2つ。
決まった型に、体格や骨格、柔軟性などを殆ど考慮せずに
当てはめようとする所と、
会を長く持続させる所。
会は自己と弓矢、射場との調和だから不必要に伸ばすことは
ないと思うのです。
1秒でもいいじゃない、今だ! というタイミングを掴む方が
有益じゃないのかなぁ。

そうそう、夏から体重が5キロ落ちたんですよ、職場の熱中症で。
体配がめっちゃ楽なのはそのせいかな?

『L' Insulte 判決、ふたつの希望』

2018-09-23 | 本全般・映画・音楽等
 待ち遠しいです、映画 "Bohemian Rhapsody"。
劇場の予告編で "Another One Bites The Dust" のイントロのベースが流れると、身体が
勝手に動き出す!



 今日の一本 
『L' Insulte 判決、ふたつの希望』
邦題長っ。
劇中には衝撃的な映像もあるので、戦争ものに免疫のない方はご用心を。


 アラビア語の映画を観たい、という理由で劇場へ行き、すっかり考えさせられてしまった。
争いって何でしょうね。


 世の中にはいろんな人が居て考え方や価値観が違うから、元は些細な出来事が大事になって
しまうことだってあるでしょう。
本作では邦題からも察せられるように法廷も舞台のひとつであり、そもそもの案件が当人同士の
枠を通り越して劇中の国内でいかに注目されていくかということが、しまいには警察や軍隊まで
出動するくらいに傍聴人が群衆レベルにまで増加して
いくことでも表現されていますね。


 常々思うのですが、自身や家族、民族の誇りを傷つけられた時、相手が誰であれ怒っていい、
いや怒るべきです。
その怒りをぶつけられた側がなぜ相手が怒るのかを真剣に考え行動すれば、自然と和解するもの
なのでは。
うわべだけの謝罪はかえって相手を侮辱することになりますものね。


 アラビア語、やっぱわかんないや。
せいぜい車のナンバープレートの数字がいくつかくらいでした。勉強不足ではありますが、
ギリシャ語をかじるようになってからは『まるでギリシャ語』ではありませぬよ。


 公式サイト

 IMDBのページ

アーサー王伝説 King Aurthur

2018-07-22 | 本全般・映画・音楽等
弓を引かずに辞書ばかり引いては、脳みそがとろけそうになる日々です。
実際職場では厨房務めのせいで毎日熱中症なんですけど。

幼いころからこれまで漠然と読んできた『アーサー王伝説』ですが、
最近ふとケルトやギリシャ語に興味を持ったのがきっかけで深く読み直して
みればこれがとても面白い。

史実や伝説などが入り混じってひとつの物語を作り上げたので、これぞ本家
というものはおそらく無いでしょう。

紀元5~6世紀頃、サクソン人からの侵略を退けたとされるブリトン人アーサー。
彼の伝説を組み込みラテン語で書かれた
『ブリタニア列王史(Historiae Regum Britanniae)』物語が西ヨーロッパで
大人気を得たことから、その後、
中世の騎士道文学の一環としても読まれ、その間にも円卓の騎士やキリスト教
おなじみの聖杯探索などのエピソードが加えられ、アーサー王の物語として
確立されこうして膾炙することになる。

『ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア戦争および内戦に関する覚え書 
C. Iulii Caesaris Commentarii de Bello Gallico et Civili』
通称『ガリア戦記 Commentarii de bello Gallico』も
併せ読むと更に面白いです。
こちらは ウェブページ にてラテン語で、日本語対訳付で読めるのでぜひどうぞ。

『ガウェイン Sir Gawain』や、ちょっと離れた所で『ローエングリン Lohengrin』
などはオペラにもなってるし、親しみ深いエピソードが多いですね。

因みにこれが我が家のケット・シー Cait Sith (アイルランドの猫の妖精)。
キリスト教の布教と共に、それまで多神教であったアイルランドの神様
『シー』たちは小さな妖精へと変えさせられてしまったらしい。
にゃんとも悲しい。

『アイ、トーニャ I,Tonya』

2018-05-06 | 本全般・映画・音楽等
 ホッケー靴でのフリースタイルアイススケーティングを始めておよそ1年。
一方で本作はフィギュアスケート界での実話です。


 『アイ、トーニャ I,Tonya』
2017年、アメリカ


 これはスケート界だけでなくどこででも起こりうる物語。
相手が誰であっても、またどんな動物であっても、手を上げちゃいけませんね。
本作を不完全家庭の問題として見ますか、それともスケート界の一大事件
『ナンシー・ケリガン襲撃事件』の真実として見ますか?


 母からは愛ではなく虐待を与えられた寂しい幼少期と、DV夫につきまとわれる成人期。
安心できるはずの家庭内は常に暴力で満ちていてただの同居に過ぎず、そんな環境下で
スケートだけが生きがいだったトーニャは被害者でもあると思いますね。
ただスケートしていたかっただけなのに、虐待母やDV元夫やマスコミなど周りにつけこまれ
利用され、ついにはスケート界を追われたのだから。



 私生活ではボロボロだったけれど、リンクでは審判団にどんなに嫌われようと、媚びずに
自分を通したトーニャ。好きです。
クラシック音楽が主流のあの時代に ZZ Top (映画ではヴォーカル入りだったけど、
当時はまだ規則違反だよね、減点シーンはなかったから映画だけの演出?)を使うとか、
異端児だったのだろうけどそこが彼女らしい。


 そのトーニャ役のマーゴット・ロビーの素晴らしさ。
フィギュアスケーターとしての訓練も相当積んだのだろうし、その上であそこまで再現した
ことには賞賛です。同時にその再現度の高さは映像班の手腕にもよるのですね、こちらも
素晴らしく、本当にトリプルアクセルを跳んでいるようです。



 それにしてもこの事件に関して自宅に押しかけるマスコミも多い中、あの状況下でよく
オリンピックや各大会に出続けることができたものです。
その強いメンタルは尊敬に値します。

『ホース・ソルジャー Horse Soldier』

2018-05-05 | 本全般・映画・音楽等
 ベリーショートの髪型のせいか、時々自衛官に間違えられます。
いやいや、国を守ってくれている彼らに失礼ですよ、だって私のような虚弱な
自衛官なんていませんから。


 今日の一本
『ホース・ソルジャー Horse Soldier』
2018、アメリカ映画
面白いことに、映画のアメリカ版タイトルは "12 strong" で、Doug Stantonに
よる原作タイトルが "Horse Soldiers"。
原作と邦題の方がしっくり来ます。



9.11テロ直後。
12人の精鋭が騎馬をもって、5万人の兵器を擁するターリバーン軍に向かって行った
アメリカ陸軍特殊部隊員の特殊作戦実話を元にしたミリタリー映画。
そこへアメリカ映画お得意の家族愛をうまく絡めました。


興味をひかれたのは次の2点。
1.その圧倒的な兵力の差にも関わらず12人全員が生還できたのはなぜか。
2.乗馬をみたい。




1.実際には現地のドスタム将軍の軍と協力したからこの兵力差はかなり脚色しているの
だけど、それでも均衡していたわけじゃない。
ネルソン大尉の指揮官としての能力とスペンサー准尉による適切なサポート、そしてチーム
全員の個人能力が高く、指揮系統が乱れずにまた本部との連絡も衛星を介してスムースに行われ、
物資補給や情報も随時入手できたからかな。
語学と人間関係スキルの重要さをあなどっちゃいけない。




2.さすがに甲冑を着たような重装備ではないものの、武器弾薬を担いだ大柄な男性が
乗るのだから軽くはない。
それでいてあのスムースな動き!
バランスを保ち、決してブレずに駆けさせつつ馬上から銃を撃ちまくり。
たいした乗り手です。
馬たちもいい子ばかりなのでしょう。
どんなに馬上で銃を振り回しても銃撃戦下であっても乗り手に従ってます、さすがに爆音が
近くで響いた時などは驚くけれど。



そしてこの、現地のドスタム将軍がとても渋い。
『大尉、君たち軍人とは違って、私のいわば "上官" は神であり常に私と共に有り、その
御心とみずからの信条に従うのだ。兵士ではなく戦士なのだ』というような内容をネルソン大尉に
語る、その強さ。



 余談ながら、椎間板ヘルニアなのに馬に乗らねばならなかったスペンサー准尉には親近感。
腰痛めてるのに乗馬とは……お察しします。
他の隊員達も乗馬は初だったり経験は殆どなかったりした中で、あれだけの成果をあげるあたりは
プロですよね。
通信中でのコードの、"B" "Bravo"、"C" "Charlie"、"D" "Delta" は聞き取れたんだけど、"A" が
わからなかった。やっぱ "Alpfa" だったのかなー、残念!
そしてお留守番をしてくれていた猫様には、猫じゃらしのおみやげ。ありがとね。

『透明カメレオン』 道尾 秀介

2018-05-03 | 著者別・は~ん
腰痛で動けず寝連休の初日の一冊
『透明カメレオン』 道尾秀介


腰の重要さを再認識するよね。
弓の抵抗力を貫中久へのエネルギーに替えるのにも、ホッケースケーティングにも、
それを支えるには腰なんですよね。

タイトルが秀逸なのも、物語の巧さも、これぞ安定の道尾秀介!
彼のこれまでの著作の良い所が凝縮された、唸る一冊。
いやホント、読み終えて唸るしかできなかったぜ。

これぞ伏線。
それでいて『マギンティ夫人』やクイーン国名シリーズや『アクロイド』などを
好むマニアにはそれとほんのり気づかせるような隙間も設定してあるのにあっさり
騙され、ミステリ好きにもそうでなくても楽しめる。

一方で、人情ドラマ派は涙すること間違いなし。
友情、勇気、機転、と並べるとどこかの少年マンガのようでもあり、大人達の
アクションシーンは疲れた現代人に希望を思い出させるようでもあり。

やはりタイトルの『透明カメレオン』に戻るのだよなぁ。
この7文字が全てを語ってる。

『ブラックパンサー Black Panther』

2018-03-12 | 本全般・映画・音楽等

 今日の一本
 
 黒豹もとい『ブラックパンサー Black Panther』
 2018年、アメリカ
 音楽: Ludwig Göransson

 オープニングからエンディングの後のエンディングまで、アベンジャーズの
ファンには嬉しい作品だろうと思わせる作り。
英語だけでなく、コサ語やイボ語も使われてるそうです。不思議な響きの言葉ですね。
アフリカの音楽をいくつか検索したところ、ハワイの音楽とも似た感じでしたね。



 何かを守る為に何かを犠牲にしなければならないのが、ヒトの哀しい業ってやつ
でしょうか。
終盤での『あばよ、陛下』のセリフは『あばよ、従兄弟殿』と訳した方がしっくり
来るなあと思いつつ観終えました。



 印象的だったのは主に2点。
1. 国王親衛隊長オコエがめっちゃくちゃカッコいい!
Okoye, who is great General of "Dora Milaje" is so cooolll!!!!

颯爽と槍を使いこなし、ロングドレスで難なく闘い、銃を『原始的な武器』と言い切り、
私情を捨て国に忠誠を誓ったその自らの信念に従う、スキンヘッドの女性です。
国境を守るボーダー部族の族長と恋仲だとかで、それが伏線にもなってるのがいい。


2. 音楽もクール。
12音階のいわゆる西洋の音楽と、アフリカの音楽とを見事に融合させました。
音楽については詳しくないけれど、こと民族的な音楽ではリズムとアドリブによる変化が
特徴的かと。
なぜなら、音楽というのはまず自分の身体を楽器にしてのリズムや歌があると思うからです。

本作の音楽も、ぼぅっと聞いていると西洋音楽の中に三拍子のごついリズムが絡んできていたり
更にそれらが変化していくかのようであったりと、聴いていて面白かった。
隣の迷惑な紙袋ガサガサポップコーン男がいなければもっと楽しめたのに。
あの匂いも苦手。



 ハイテクでありながら、ここぞという儀式の際には単純にヒトとしての本能や源に根ざし、
先祖を敬い家族を大切にし、自然と共存する。
それこそが人間らしく生きることかも知れないですね。
ね、我が家の三色豹さん。
元気で長生きしてね。


公式サイトはこちら(English)


 今後楽しみな映画はこちら

* Peter Rabbit  
イギリス公開 2018年3月16日予定、アメリカ公開 2018年2月9日、日本公開 2018年5月18日
 公式サイト(English)

* Mamma Mia! -Here We Go Again- 
アメリカ公開:2018年7月20日、日本公開:2018年8月24日
 公式サイト(English) 

"The Greatest Showman" グレイテスト・ショーマン

2018-02-18 | 本全般・映画・音楽等
 今日の一本
"The Greatest Showman" グレイテスト・ショーマン


2017、アメリカ

主な出演:
ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman
ザック・エフロン Zac Efron
ミシェル・ウィリアムズ Michelle Williams
レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson
ゼンデイヤ Zendaya 


 公開を待ちかねたぞ!
アメリカの興行師 P.T.バーナムを主人公にしたミュージカル映画。
テンポよく進むストーリーと圧倒的なダンス、歌とで魅せる!



 バーナムの辣腕もみどころですが、その外見や人種から不当に差別されてきた人々が
彼のサーカスに積極的に出演することで自分を取り戻し強くなっていく姿がまた素敵です。


 観終えてサントラも即買い。
ヘッドフォン推奨。
ベースラインがとてもくっきりはっきり聴こえて、いや、身体の芯に襲い掛かってくる。

1曲目 "The Greatest Showman" ではヒュー・ジャックマン
Hugh Jackman の語りかけるようなヴォーカルから、力強いコーラスが重なってきて、
映画館で観た時にビリっと電流が走ったものです。

"Come Alive" は何かが始まるようなワクワク感が。

"The Other Side" のヒューとザック・エフロン Zac Efron との高低音の掛け合いが聴かせますね。
この曲もベースがかっこいい。

"This Is Me" は言わずもがなの名曲。
キアラ・セトル Keala Settle の力強いヴォーカル!
Lady Gaga "Born This Way" と並び、私のテーマソングにしよう。

"Rewrite The Stars" でのザックとゼンデイヤ Zendaya の透明感のあるデュエットは
聴いてるだけで切なくなる。

"Never Enough(reprise)" のイントロでは、ピアノのキーを押し込む音まで聴こえる
クオリティ。
しっとり語りかけてくる美しいバラード。

"From Now On" は再起をはかる時に聴きたい、勇気づけてくれる一曲。

他、どれもこれもオススメですぜ!!
国内盤には歌詞やスタッフコメントの対訳つき。


公式サイト(日本語)は こちら から。

ホッケー靴に履き替えておよそ16回。

2018-02-12 | 弓道、騎射、スポーツ
 夜はイルミネーションで光ります。
 

 ホワイトサカス(@赤坂サカス)も、残りおよそ2週間。
今月25日までの営業とはなんと短い!
この日サカスでは『サカスマスターズ』というイベントが一般営業前に行われており、
イベント終了直後からお客さんで大混雑。

 こちらのリンクの特長は安全管理。
スタッフさんが他のリンクに比べて多く目がよく行き届き積極的に働きかけてくれる為、
いつでも安心して滑れます。
滑走料金も突出して高いわけではないから、TBSとの相乗効果により予算をとれているの
でしょうか。



 安全管理とは例えば、
*氷上での撮影禁止
→カメラやスマホはその場でしまうようにとの声かけ。
一度は施錠したロッカーも開けてカメラ類を入れさせてくれます。

*ロッカースペースやベンチへの荷物放置禁止
→これはホントに助かる。
ベンチに荷物や靴を放置してあると他の人が座れないうえに、荷物ついでに食事も放置
する方がどうしても多く、食べかすが床に散らかりスケート靴に密着し危険。
ロッカースペースではミネラルウォーターを無料で飲めます。

*リンクへの大きい荷物の持ち込み禁止
→小さめのボディバッグはOK。
ただ、ロッカーが一部でも返金制だともっと良かったかな
(200円投入し当日内は出し入れ自由、最後には100円返金、みたいな制度)。

*指のある手袋着用必須
→ミトンなどは不可。

*転倒した人への声掛け
→リンク内には常に数人のスタッフが周回し、転んだ瞬間その人の所へ滑り寄って行き、
起き上がって無事なのを確認。

などなど。



 安心して滑れるおかげなのか、ついに今回はモホークもどきまでできるように
なっちゃいました!
左バックから90° (みなさまはここで180°踏めるのですが、私は身体が硬く90°が限界。
弓道で退場時の正対をできない硬さでございますよ)つけて右フォアへ。
更に左足を踏んでターンもしくは両足イーグルもどきでターン。
この流れで四角を描く。
これを『もどき』でもモホークと呼べるのかよくわかっていませんが、以前観たホッケー
練習動画ではこんな感じのもあったし、そもそもひとつひとつのステップなどをシビアに
採点するフィギュアに比べ、パックをゴールに叩きこむ氷上の格闘技でもあるホッケーでは
それほど厳密ではないような。
違っていたらごめんなさい。


 そして今回のような大混雑時にいつもやるのが、
『周りはすべて敵』滑走。
ぐっと腰を落とし膝を思いきり曲げ、弓懐と両腕の円相を意識すると滑りやすい。
フォア、バックでターンやストップを適度に織り交ぜ、他のお客さん達と触れないように
周回します。
前が詰まってきたらその場で回って距離を稼いだり。
ハムスターがちょこちょこと走り回る様に似てなくもないか。

↓整氷中。このリンクは長方形なのでザンボは隅っこまで入れない。
まぁ、みんなで滑るからすぐガリガリになっちゃってそれも関係ないけどね。