読書の冬がやってきました。
馬に乗り弓を引きスケートしつつ。
今日の一冊
「花の鎖」 湊かなえ
久しぶりに頭使って本読んだ!
イニシャルやニックネーム、一人称をキーにする作風は、この作者ならでは。
ことに本作では宝塚みたいな華やかさと思わせておいて実はとても有効な武器になっているのですね、脱帽です。
ペンを片手に登場人物や情景、会話文や地の文から得られる情報をまとめながら読み進めると、正解が自然と浮かび上がってきます。
その過程がまた、無理もなく説得力もあり伏線も回収されており、素晴らしくまとまっている。
ふと、自分の考えというものを日頃からひとに話して理解してもらっておくことが大切なのだと感じたのは、作中の登場人物たちがそれぞれの誤解や思い込み、先入観、期待などを持っていたせいで自ら真実から遠ざかってしまう事もあったと思われたから。
すべてを伝えるには勇気もタイミングも大切なのですが、あえて伝えないことが良い選択であったり、また、そういったことを見極められる強さがないからこそ人間味があったりするのは面白い現象です。
自分も「花の鎖」読みましたよ。
いい作品ですよね。
女性ならではの繊細な心理描写が良かったです。
そのうえ人の優しさや許しを感じさせてくれる作品だと思いましたよ。
確かに自分の考えを日頃からひとに話して理解してもらうことは大切ですよね。
自分は昔猫を飼っていましたよ。
本当にかわいらしいですね。
コメントありがとうございます。
神崎さまのおっしゃる通り心理描写が繊細で、それでいて強い芯も感じさせ、引き込まれてしまいました。
許す、って難しい。
自分というものに囚われていては、許すことはできないのだと、読んでいて感じました。
神崎さまの猫さんも、寒い冬にはぴったりくっついてきたのでは(^^)
はい、確かに寒い冬にはぴったりくっついてきていましたよ。(笑)