人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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第32回かながわゴールデンコンサート 週間フォト日誌 『池上彰のニュースから未来が見える』

2013-05-27 05:00:00 | 音楽

5月19日(日)、神奈川県民ホール(小ホール)の第32回かながわゴールデ
ンコンサートにでかけた。もう32回になるというのに、私がこの演奏会を知っ
たのは3年前である。何かの演奏会の折にちらしをもらい、栗本尊子さんが
出演する歌曲の演奏会ということで聴いてみたくなったのかもしれない。

全員かしらん、二期会のそうそうたるメンバーがお得意の曲を持って出演さ
れるので、毎年大変聴きごたえのある演奏会となる。
しかも日本歌曲はもちろん、ドイツ語、フランス語、ロシア語、英語などさまざ
まな言語の歌曲が奏せられることも勉強になり、興味深い。

今年は、売り切れになっては大変と、インターネットで検索、発売早々、事務
局へ申し込んだ。事務局へ電話したら中村博之さんご本人が出られてビック
リ!だった。

最終的なプログラムは、当日、もらってみないと分からない。座席は希望した
通路寄りでうれしかった。感謝!です。

<プログラム>
1.金子 みどり
 からたちの花 (北原白秋 詩  山田耕筰 曲)
 歌うな、美しい女よ (ラフマニノフ 曲)
2.竹村 淳
 セレナーデ (F.シューベルト 曲)
 ユーカリ:タンゴーハバネラ (クルト・ワイル 曲)
3.悦田 比呂子
 ひぐらし (北山冬一郎 詩  團 伊玖磨 曲)
 舟唄 (北原白秋 詩  團 伊玖磨 曲)
 サマー・タイム (G.ガーシュイン 曲)
4.岡田 道子
 おかあさん (江間章子 詩  中田喜直 曲)
 よかった (河野 進 詩  川口耕平 曲)
 空の下 (A.ポンピーリ 詩 G.シベッルラ 曲)
5.斉田 正子
 さくらさくら (日本古謡  長生 淳 編曲)
 子犬のワルツ (ショパン 曲  一ノ瀬 孝 編曲)
6.中村 博之
 むこうむこう (三井ふたばこ 詩  中田喜直 曲)
 松島音頭 (山田耕筰 曲)
 エターナリー (山川啓介 詩  チャプリン 曲)

~休憩~

7.三縄 みどり (J.ブラームス 曲)
 あなたの碧い瞳
 メロディーのように
 セレナーデ
 五月の夜
8.鳥井 俊之
 ピアノソロ:ラフマニノフ 協奏曲2番 (ドナウディ 曲)
9.桑田 葉子 (ドナウディ 曲)
 私の愛する人
 いつまた会えるのだろ
 麗し絵姿
10.水船 桂太郎
 ペトラルカによる3つのソネットより
  「平和がみつからず」 (F.リスト)
 泣かないお前 (デ・クルティス 曲)
11.安念 千重子
 さくら横ちょう (加藤周一 詩  別宮貞雄 曲)
 うぬぼれ鏡 (小黒恵子 詩  平井康三郎 曲)
12.柳澤 涼子
 愛の小路 (F.プーランク 曲)
 あなたが欲しい (E.サティ 曲)
13.小栗 純一
 あんこまパン (林 望 詩  伊藤康英 曲)
  第一楽章 信じてくれないだろうなぁ
  第二楽章 材料
  第三楽章 サンドイッチ用のパンに・・・・・・
14.栗本 尊子
  子守唄 (深尾須磨子 詩  中田喜直 曲)
  夏の思いで (江間章子 詩  中田喜直 曲)
  ばらの花に心をこめて (大木惇夫 詩  山田耕筰 曲)

ピアノ;深井利枝、鳥井俊之、皆川純一
企画・制作 中村博之

午後2時過ぎ、杖を左手にゆっくりと中村さんが下手から登場。
「え~、みなさんこんにちは。
おめあての、栗本さんは・・・・・・お元気で、ちゃんといらしておられます(拍手)。
今年になってから、寒い日になったり、暖かい日になったり、のどの楽器には
一番怖くて、コンディションを作るのが大変な日が続きました。

さて、今回は10年ぶりに金子さんが群馬から参加されました。
竹村さんは10年近くウィーンで勉強されてこられた方です」(中村さん。以下
「 」内は同じ)

「 」書き以外の部分は、私のつたないコメントです。

1.金子 みどり
 からたちの花 (北原白秋 詩  山田耕筰 曲)
 歌うな、美しい女よ (ラフマニノフ 曲)
黄金色のドレス。強いソプラノ。母音の響きが美しい。ラフマニノフはもちろん
ロシア語。ラフマニノフの歌曲もいいですね~。CDを探したくなった。

2.竹村 淳 
 セレナーデ (F.シューベルト 曲)
 ユーカリ:タンゴーハバネラ (クルト・ワイル 曲)
黒ズボンに白のブレザー。バリトン。きっちりした歌い方に美しいドイツ語。大
柄ではないが、お腹の底から声が出ている。
「ユーカリ」の歌詩はフランス語かしらん。歌詩を知らないでも、意味が伝わっ
てくる歌唱。「ユ~カリ~」の絶唱に涙が出た。

「悦田さんから『お元気ですか?』と電話をいただくのは、犬の話です(笑)。
11月には藤沢市民オペラでコンサッテを演じられます。
岡田さんは、12月のオペラの制作でたいへんお忙しい方です。今日のプロ
グラムにサインがあれば2名×10組の方に招待状を差し上げます(エ~ッ)」
3.悦田 比呂子 ピアノ;鳥井俊之
 ひぐらし (北山冬一郎 詩  團 伊玖磨 曲)
 舟唄 (北原白秋 詩  團 伊玖磨 曲)
 サマー・タイム (G.ガーシュイン 曲)
真っ赤なドレス。日本語の子音と母音のバランスがすばらしい。「サマー・タ
イム」は身体のすみずみまでいっぱいに使ったクララだった。

4.岡田 道子 
 おかあさん (江間章子 詩  中田喜直 曲)
 よかった (河野 進 詩  川口耕平 曲)
 空の下 (A.ポンピーリ 詩 G.シベッルラ 曲)
ブルーのドレス。日本語の歌い方、というより語り方がすばらしい。「よかっ
た」は、初めて聴いたが、ほのぼのとした感動が生まれる曲--「だまって
いて よかった  悪口をいわないで よかった・・・・・・」。「空の下」はイタリ
ア語かしらん。最後は f でクレッシュンドに、ブラボーが飛んだ。

「出演者を選ぶ基準は美人ということですか?と訊かれることがありますが、
そんなことはありません(笑)。斉田さんは耳鼻科の先生をおかかえです」
5.斉田 正子 
 さくらさくら (日本古謡  長生 淳 編曲)
 子犬のワルツ (ショパン 曲  一ノ瀬 孝 編曲)
白の綺麗な花柄のドレス。出だしの「さくら~ さくら~」の響きにひきつけら
れた。途中はむちゃくちゃ難しい。

ここで安念さんが登場。
「のんびり構えておりましたら、突如『紹介で、お兄様の悪口を言え』と。お兄
様は悪口どころか、たいへん面倒見のいい方です。私も初回から参加して
いますが、40回でも50回でも続けていただきたいです」
6.中村 博之 
 むこうむこう (三井ふたばこ 詩  中田喜直 曲)
 松島音頭 (山田耕筰 曲)
 エターナリー (山川啓介 詩  チャプリン 曲)
杖を左手にゆっくりゆっくり、一歩一歩登場。「むこうむこう」の、腹筋、ブレス
がすごい。私のお隣のご婦人(--見ず知らずの方)は「心の歌」に涙々。
「松島音頭」は(私には)歌詩が覚えられない(笑)。「エターナリー」は、ああ
この歌か!という曲。大拍手だった。

~休憩~

「三縄さんは今年で10年連続10回の演奏会を開催されました。みどりチャ
ンといっていますが、私は彼女が小学5年生の時から知ってるんです」
7.三縄 みどり (J.ブラームス 曲) ピアノ;深井利枝
 あなたの碧い瞳
 メロディーのように
 セレナーデ
 五月の夜
濃いめの紺のドレス。見事な響き。ゆったりした仕草で、ドイツ・リートの世界
を築いていく。サロンで聴いているよう。ホント、ブラームスっていいですね~。

「去年お約束したラフマニノフです。鳥井さんは高校2年の時にスペイン、ブラ
ジルを演奏旅行されました。作曲科のご出身です」
8.鳥井 俊之
 ピアノソロ:ラフマニノフ 協奏曲2番 (ドナウディ 曲)
1台のピアノからオーケストラとピアノの音が聴こえてきた。すばらしかった。

「桑田さんはおととしブリュンヒルデを演じられました。声や体格が日本人離
れしていますが、外国人の血ははいっていないそうです」
9.桑田 葉子 (ドナウディ 曲)
 私の愛する人
 いつまた会えるのだろ
 麗し絵姿
白いドレス。ソプラノだが、メゾの響きも。イタリア語かしらん。身体をわずか
に揺らしながら、響きのある、すごい声量でお上手だった。

「水船さんは初めて出ていただきます。チェコなどにもいかれています。たい
へん大きな声を持っておられます。ビックリされるかも。」
10.水船 桂太郎
 ペトラルカによる3つのソネットより
  「平和がみつからず」 (F.リスト)
 泣かないお前 (デ・クルティス 曲)
テノールでもやや太めのイタリア声かしらん。最高音への持って行き方がす
ばらしい。最後は大きな拍手、会場がざわめいた。

「(水船さんは)主役を歌うにはあれくらいヴォリュームがないといけないんで
すね~。
安念さんとはもう55年くらいのお付き合いです。富山のご出身で、富山県オ
ペラ協会の会長をされています」
11.安念 千重子 
 さくら横ちょう (加藤周一 詩  別宮貞雄 曲)
 うぬぼれ鏡 (小黒恵子 詩  平井康三郎 曲)
黒地に赤いバラのドレス。メゾ・ソプラノ安念さんの世界。日本語が伝わってく
る。「さくら横ちょう」は途中で一瞬ストップしたが、すぐに切り替わった。「うぬ
ぼれ鏡」はちょっとコミカルな歌。おもしろいが、素人には歌えないだろう。

「私もまったく同じ難しい所で間違ったことがあるんです。柳澤さんは横浜シ
ティオペラの代表です」
12.柳澤 涼子
 愛の小路 (F.プーランク 曲)
 あなたが欲しい (E.サティ 曲)
キラキラした派手なドレスに黒の手袋。165cm?大柄で肩までの髪。ソプラ
ノ。いずれもフランス語の歌唱。ピアノ伴奏は伴奏に徹する伴奏。柳澤さんは
オペラティックに歌い上げた。

「小栗さんは二期会の中でもいろんな主役を演じられています。この会では
まだ踊られたことはないんですが、来年は・・・・・・」」
13.小栗 純一
 あんこまパン (林 望 詩  伊藤康英 曲)
  第一楽章 信じてくれないだろうなぁ
  第二楽章 材料
  第三楽章 サンドイッチ用のパンに・・・・・・
バリトン。ジェスチャー付きの歌唱。コミカルなひとり芝居といってもいいのか
しらん。これも、いくらおもしろくても、素人が歌ったらサマにならないだろう。
完全に、自分のものにした歌唱だった。

「それでは、お待ちかねの栗本さんです」
14.栗本 尊子
  子守唄 (深尾須磨子 詩  中田喜直 曲)
  夏の思い出 (江間章子 詩  中田喜直 曲)
  ばらの花に心をこめて (大木惇夫 詩  山田耕筰 曲)
栗本さんは、ステージ中央までいけるのかしらん、ゆっくりゆっくり登場。中央
でピアノに右手をかけて、ニッコリ。フ~フ~とゆっくり深呼吸。
では、と歌いだした「みなさん~」の見事な響きに、たちまちにしてひきつけら
れた。会場がシ~ンとなる。栗本さんの日本歌曲は何回聴いても、初めて聴
いたような感動がある。
栗本節といってもいい、アーティキュレーションがすばらしい。一小節一小節、
楽譜に書けない動きで変化していく。伴奏の皆川さんも一瞬一瞬の呼吸を合
わせる。
「夏の思い出」の子音の立て方も絶妙である。2番は「夏が来れば思い出す
~ゆれゆれる浮島よ」を朗読調で語り、「水芭蕉の花が匂っている」から歌唱
を続けた。聴きなれた「夏の思い出」が童謡から芸術に高まったよう。「ばらの
花に心をこめて」も十八番中の十八番。最後に両手を高く掲げると、小さな栗
本さんが誰よりも大きくなって見えた。

演奏後は中央にイスが用意され、中村さんが栗本さんにインタビュー。(以下
栗本さん)
(新日鉄住金音楽賞特別賞おめでとうございます。)
「もう93歳になりますから・・・・・・」(会場からエ~と驚きの声)
「今年は天候不順でウォーミングアップが難しかったです。間に合わなかった
のではないかと」
「歳をとると肉体がいうことをきいてくれず、こんな苦しいものだったかなと」
「いつも(栗本)正が幕を開けたり、後ろから押してくれたりするんです」


フィナーレは、岩井俊二作詞、菅井よう子作曲「花は咲く」を出演者全員合唱
--お腹の底から、大きな声で歌い上げた。
最後には、この演奏会恒例、ファンからの花束がステージに殺到した。

みなさん、個性を生かした、すばらしい演奏を繰り広げた。(4500円ではお
安い?)


来年は、県民ホール改築のため、10/26(日)、11/1(土)の開催。



神奈川県民ホール


小ホール入口


座席から見たステージ


机にはプレゼントがいっぱい。


当日のプログラム


終演後

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改札口を出たら左へ。


横浜市役所より横浜公園方面














本牧へ通じる道路


横浜開港資料館 「上海と横浜 波濤をこえて」
(ここは旧英国総領事館 昭和6年建築)


シルクセンター前


山下公園はいつも大賑わい。


カッターレースをやっていた。どこが勝った~?





マリンタワーも見える。



こちらは大ホール なんじゃらほい?


この大行列! 浜田省吾のファンクラブイベント と分かった。





横浜公園の日本庭園





        *        *        *        *

週間フォト日誌

5月20日(月)


割引券をまたもらった!







池上彰さんは、私と大学の学部まで同じで、同じ干支の生まれということも
あり、応援している。
ニュースを常に根本的に深く分析している点は尊敬である。
○内閣支持率は信用できるのか?
○竹島上陸の罪--政権末期の悪あがき
○尖閣列島はなぜ日本の領土か
○ロムニー候補、エルサレムで爆弾発言に理由
など、なるほどね~と勉強になる。ニュースが深い。
おもしろかった。

5月21日(火) いつもは社員食堂で昼食を食べるが、この日はボス(上司)
と外へ魚を食べに出かけた。


新しいワテラス



「中よし」 神田須田町1-19-2
こちらでブリ定食を食す。





あんこう鍋の 「いせ源」


くん製の 「けむり」


「神田やぶそば」 2月19日、火災で半焼 建て替え中


淡路町バル ル・ソレイユ  飲めれば行きたいですね~。


昼食後、ボスと割引券を使って、ベローチェに並ぶ。








きれいなサツキ


5月23日(木) OB練習日。


朝、6:10 カリタス短大前



今日は、室積光『史上最強の内閣』(小学館文庫)を読む。


エンターテイメントSFというのだろうか。99%のエンターテイメントに笑って
しまうが、1%深いところもある。



なんだろう?と思ったら、大安吉日、宝くじの行列(池袋西口地下)


スープストックは週替わりメニュー


スープストックはほとんど女性客


東京芸術劇場地下1階


「ハ~イ、こっち見てくださいよ~」

「チャイコフスキー歌曲集」を5、1、2、3、4の順で練習。
(指揮;須田さん、ピアノ永澤さん)


この日は現役責任者が四連のPRに来てくれた。チケットの売れ行きは好
調らしい。


副都心線 東京スカイツリー1周年の広告


5月24日(金) 畑中先生の一周忌。あれから1年である。








朝、6:22


引き続き『史上最強の内閣』を読む。






朝の神田駿河台

この日は定期検診で虎の門病院へ。


官庁街の昔は大名屋敷だったのだろうか?


播磨屋本店 カフェは以前無料だったが・・・・・・


虎の門病院の出口 入院中は無断外出禁止 当たり前~?


お昼は 寿司海鮮 御旦狐





スターバックスのショート・カプチーノ 虎ノ門2丁目タワー店


スターバックス前 奥の桜は立派だ。


商船三井ビル前の花 何かしらん?


コバギボウシ? とは葉が違う?





この日、血液検査結果はGOT53、GPT95だった。


財務省前のサツキ


御茶ノ水の本郷通り







「進化し続ける肝炎治療」  肝炎治療は日進月歩


5月25日(土) 「カヴァレリア・ルスティカーナ」をBGMにブログ原稿作り。

5月26日(日) 鎌倉へ畑中良輔先生のお墓参り。この模様は次回のブログで。


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