畑中良輔『音楽少年～オペラ歌手誕生物語』（音楽之友社）

今から10年前の平成11（1999）年11月に音楽之友社から『宇野功芳編集長の本　音
から音楽へ』という雑誌風の本が出た。この時に掲載されたのが畑中良輔先生の
「Ｏ先生と呼ばれる教頭なかりせば」というエッセイである。これは何回読んでも
おもしろいものだった。




それをきっかけとして、月刊誌『音楽の友』に畑中先生の「繰り返せない旅だか
ら」というエッセイの連載が始まった。いつまで続くのだろうと思いながら毎回読
んでいるが、はやいものであれから10年、である。

その連載を単行本化したものが上の写真3冊である。3冊目の『オペラ歌手誕生物
語』で平成20（2008）年度の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。見開き2ペ
ージの連載はまだまだ続いている。