人生ブンダバー

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9/15 新日本フィル第593回定期

2018-09-19 05:00:00 | 音楽

9月15日(土)、午前中の現役/OB連絡会を終え、渋谷からそれっ
と錦糸町へ向かう。新日本フィルの定期演奏会だ。

この日は、上岡敏之音楽監督による「オール・R.シュトラウス・プロ
グラム」である。


リヒャルト・シュトラウスは、マーラーの4歳年少だ(マーラー1860
年生まれ、R.シュトラウス1864年生まれ)。マーラーは50歳と短命
だったが、R.シュトラウスは84歳と長命だった。

二人とも指揮者だったが、マーラーは主に交響曲を作曲したのに対し、
R.シュトラウスは主に交響詩(と歌劇)の作曲家だった。
*ちなみにR.シュトラウスはミュンヘンの出身であり、マーラーはボ
 ヘミアの出身だ。

中学校の音楽で学んだ、交響曲と交響詩の違いが分かりにくいが、大
きくいえば、ソナタ形式(提示部-展開部ー再現部)があるのが交響
曲であり、交響詩は標題音楽(音楽物語)といえばいいのかしらん。



この日は新シーズンの開始。前シーズン7月までおられたご婦人(私
より年長?)はいなかった。これは、会員券を更新しなかった?、更
新を機に座席を移動した?、たまたま休んだ?、(亡くなられた?)
のいずれかだ。この日、私の席の右隣7つは空いていた。


<プログラム> オール・R.シュトラウス・プログラム
1.交響詩「ドン・ファン」op.20、TrV156
2.オーボエ協奏曲 ニ長調 TrV292*
--休憩-- 
3.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
 op.28、TrV171
4.交響詩「死と変容」op.24、TrV158
指揮;上岡敏之
オーボエ;古部賢一*
コンサートマスター;崔文洙


以下、いつもながらつたないコメントを・・・・・・

この日の曲を作曲年代順に並べれば、1.1888年、4.1889年、3.1895
年、2.1945年。つまり、前3曲の交響詩は30歳頃までの若い時代の作
品であり、逆にオーボエ協奏曲は最晩年(第二次大戦後)のものだ。

1.交響詩「ドン・ファン」op.20、TrV156(演奏時間概算18分)
14時4分に上岡さんが登場。いつもの笑顔だ。
弦楽五部は、1stヴァイオリン14~コントラバス6の14型。
木管のセンターは、荒川、金子、重松、河村という布陣。また、客演
として、ホルンにベテランの日高さん、若手の庄司さん、チェロに木
越さんと白佐さんが入っている。
いきなり片手の指揮、始まって8分あたり、金子さんのオーボエがすば
らしい。最後にpで終わると、金子さんと崔さんを立たせた。


2.オーボエ協奏曲 ニ長調 TrV292*(26分)
新日本フィルの首席古部さんのソロによるオーボエ協奏曲。弦楽は、
1st9、2nd8、チェロ4、ヴィオラ6、コントラバス3。管楽器は少な
く、フルート2、イングリッシュホルン、クラリネット2、ファゴット
2、ホルン2だ。

モーツァルトにもオーボエ協奏曲がある。R.シュトラウスのモーツァ
ルト回帰?なるほどモーツァルトの発展というか、『バラの騎士』風
の音色かしらん?3楽章が続けて演奏される。
第2楽章はゆっくりした、視線を遠くへ送りたくなるというのか、郷
愁を誘うというのか、涙腺がゆるくなるメロディー(CDならこの楽
章だけ繰り返し聴いてもいいのでは・・・・・・・ないか。オススメ!)。

アンコールは、歌劇『カプリッチョ』より六重奏(オーボエ、2nd、
チェロ2、ヴィオラ2)。6人が息の合ったところを聴かせた。

--休憩-- 

赤ワインを飲んで戻ったら、木管が一生懸命おさらいしていた。

3.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(15分)
 op.28、TrV171
ホルンが活躍。「ティルの<いたずら>」に伴い、テンポ、音色が次
々に変化する。最後はfで終止。客演のホルンお二人を立たせた。


4.交響詩「死と変容」op.24、TrV158(23分)
ppp開始・・・・・・4分ほどで川瀬さんのティンパニの一撃!(--強弱
感が難しい?)。
上岡さんが左手の手のひらを下に向けた、最後の5分間、「魂の救済と
浄化(変容)」の「じわじわ」は集中力があり、そのアンサンブルた
るや本当に(!)すばらしかった(--この日の白眉?)。

最後のストップモーションは10数秒(--10秒でもかなり長いが。)
とお客さんもよく我慢。

上岡さんは、ブラボーと拍手の中、トランペット、トロンボーン、ティ
ンパニ、ホルン、ハープ、フルート、オーボエ・・・・・・と順に立たせて
いき、最後は全員を立たせて引っ込んだ。

上岡さんは第2ステージ以外、すべて暗譜だった。
上岡さんにはR.シュトラウスがよく似合う。


最後は、上岡さんからトロンボーンの宮下宣子さん(→こちら)へ、
それはそれは大きな花束の贈呈。オケも含め、ホールの全員から盛大
な拍手が送られた。宮下さん、長い間、お疲れ様でした!



なお、本トパーズ・シリーズでは、3/8回を上岡さんが振ることになっ
ている。


[演奏会評は、他のブログ等を一切見ないで書くことにしているが、
はたして?]



プログラム


12:15 渋谷より


12:47


12:51


12:54 「ねぎし」に並ぶ。


12:55


13:03


13:04 インスタ映えはとくにしない?


13:28


13:31


13:31 開演前のロビーコンサート


13:32 この日は、半袖と長袖が半々。


13:33


15:02


15:05


16:11


16:12


16:14


16:16 錦糸町駅前


16:22 錦糸町


17:20


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