合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

セミリンガルのお習字体験

2008-02-06 | 英語や日本語のお勉強

突然の告白タイムですが・・・・・わたくし、字がヘタです。ええ、それはもう。自分で見て心がどよ~んと灰色になるくらいに。

我が子たちは、綺麗な字を書くようになってほしいな~と願っていました。ところが、アメリカ生活丸6年が過ぎ、気付いたら、綺麗な字どころか、「Walkingって日本語で書くとヲーキング?Duetって…日本語で…デ…書けない…」などと口走るような高校生になっちゃってて(爆)。

日本語を、読む、聞く、にはほとんど問題がないものの、話す、ましてや書く、となるとやっぱり問題大ありのセミリンガルちゃんに成長しつつあります。

一番すごいのは、やはり日本で3か月の学校経験しかない末っ子のウー。

ついこのあいだも、優しいウーが私たちにパスタを作りつつ、「お腹すいた?待ちきれなかったら、豆にでもくらいついててね。」と気遣ってくれました。もちろん本人は「つまんでてね」と言いたかったのであります。

一体、何がどうなってそういう面白い言いまつがい(だか、覚え間違いだか)が起きるのかは謎なんですが、いつか自分で気付いて笑い話になる日本の環境とちがって、やっぱりここは親が直さないと、ずっとこのままよねぇ、と慌てて直す今日この頃。

他にも、「にくにくしい食事」(ハンバーグにステーキに、鶏肉の煮込み、はい、おわかりですね。「憎々しい」という音を「肉々しい」と勘違いしていたのです)「雨に濡れてさびれたショッピングカート」(妙に詩的なことを言う、と感心していたら、錆びていた、の意味だった)、更に「けばけばしい毛虫」というのもありました。(これはしばらく気付かなかったのだけど、「古くなったセーターがけばけばしい」と言ったので確認!やっぱり「毛羽立った」という意味で使っていました)

こんなウー君は、ある日、姉の習字道具を見て、「その黒いの何に使うの?」と言いました。墨と硯も知らないか・・・・!いや、一度日本で体験入学をさせてもらったときに、習字の授業を受けたはずだけど…まさか、墨や硯の名称を知らないとは誰も気付かず、素通りしてしまったのかもしれません。或いはあまりに古い記憶で消え去ってしまったのか。

こんな状態だから、日本語を書かせると、かな釘流というのか、棒でできているような、まるで模様のような字を書いてしまうのです。毛筆っていうのは、少なくとも力を入れるところ、抜くところ、止める、はねる、そういった動きを体験する良い機会にはなるはず。


お正月の書き初めくらいは毎年続けるべきでした。最初のうちはやってたんだけどなー。しかし、我が家にはお習字を教えられる人がいないのです。これが問題。でも、背に腹は替えられない、やらないよりはマシ!の精神で、書道家のたいゆうさんがごらんになったら悲鳴をあげそうなトンデモお習字教室が開かれました。

幸い、毎年、大使館から支給される日本の教科書という強い味方がいます。書道の教科書には、姿勢、筆の持ち方、道具の使い方に至るまで懇切丁寧な説明が。うわーん、ありがとうございます。

「スミってさ、うちのスミでもいいの?」突然訳のわからない質問をしてくるウー君。それが暖炉の炭のことだと気付いたときはショックだった。。。本当に何も知らないのね。教えてないのだから当然とは言え、学校教育の偉大さを思い知りましたね。私の日本語ホームスクール、手を抜きすぎました。

「墨汁と固形の墨はどう使い分けるのか?」とか「小筆で小さい文字をたくさん書くときは、まだ乾いていないインク(墨と言いなさい)が手に付いちゃうけど、どうするの?」とか、もう私には答えられない質問目白押し。たいゆうさん、助けて・・・。

ええ、もう最初から最後まで、やらないよりはマシ、外国人向けの、ニッポンのトラディショナル・カリグラフィー体験教室くらいのノリでやってみました。



ウー君は、まず教科書を読むところから。
「えーっ!墨でゴリゴリやってみたい~。」


半紙は貴重なので、レターサイズ印刷物の裏紙で練習。


フーちゃん、苦手の右手で練習中。こればっかりは左手ではできないんですよね。足の形が失格だよ!


さすが、一番長く日本の学校に通ったブーちゃんです。


なかなか良い感じじゃないの!
そこへ一本の電話。日本出張中のオットからでした。コドモ達に練習の続きをさせて、ちょっと席を外し、打ち合わせを済ませ、席に戻った私が見たものは!




フーちゃん・・・・・・今お習字教室の時間



「さっきのがコリーズで、こっちがシェルティズ。左がうちのチンピラよ。」



もう何も言わない・・・



「なにがチンピラでちか。今に天下を取るでちよ。」

結局、字の練習にはなってないですか・・・orz

セミリンガルに関する今までの主なエントリー
2005/1/26 「セミリンガル家族」
2005/2/9 「今日のセミリンガルさん」
2007/1/4 「セミリンガルちゃん」
2006/5/18 「テンテンに悩む日々・セミリンガル物語」
2006/3/6 「オットの帰還」


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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (わん!)
2008-02-06 09:02:48
わかります~^^。ずっと、日本にいたって、チンプンカンプンなコト、言いますから~。
節分の、ヒイラギ、お店で見て、『あれ、どうやって、食べる?』『・・・』高2ですよ;;
確かに、豆まきはしても、ヒイラギ、飾らなかったけど、あんな、チクチク葉っぱ、食べれんて!!
そばにいた、知らないおばさんが、大笑いしてました^^;
ブーちゃん、字、上手ですね!羨ましいです。
私も、きっと、絵♪描くだろうな~^^。
あいうえお・・じゃなくて、いろはに・・ってのが、いいですね!
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Unknown (おかめ)
2008-02-06 09:10:34
 ホームお習字教室、ちょっと爆笑です。
でも日本の学校でも、いわゆる習字の時間って
削られている傾向にあるみたいです。
墨をする時間がないから最初から墨汁を使っちゃったり。うちの中1の三女は、習字の時間で硯で墨をすったことがないって言ってました。
 でも、私も字がとってもヘタクソです。
中学の頃、作文か何かで当時の先生に“字は心の鏡
です。きれいな心で字を書きましょう”
みたいに書かれた事があって、いまだにその事を
覚えています。なんか、あれはショックだったなぁ
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Unknown (たいゆう)
2008-02-06 09:22:04
私も登場?し、有難うございますー!
紙に絵を書くのは、書道を習うと皆が通る道です。
何故か書きたくなるんだよねーうんうん(過去に経験大有)。
「仲間」の手本の横で何故「東西南北」なんだか・・・・・?

まだ乾いていない墨が手に付いちゃう!は解決しますよ。書道道具で在ります。鎮腕(ちんわん)という道具を使います。
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Unknown (シナモン)
2008-02-06 09:23:28
義父が米国生まれの米国育ち、日本へは大学に入るために帰国したというのは以前に書いたと思いますが。
大学でバスケットの指導をして「百中百発」と何度も言うので、選手達は下を向いて笑っていた由。
私が会った頃には、まず完璧なバイリンガルと言ってよかったと思いますが、語彙の不足はあるようで、「お腹がひもじい」にはのけぞりました(^o^)
本人は「口が寂しい」程度のつもりだったのです。

時代劇のDVDなど教材に、良いかと思いますけど。
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Unknown (KYO)
2008-02-06 10:00:52
いやちょっとこの話題にはくらいつかないわけにいかないでしょ(爆)
私の子どもたちもそれは立派なセミリンガルに育ちつつありますわ~
「ちょっと、お水沸かして」とか、「今時間持ってる?」とか、あぁ、英語の直訳なんだなぁとわかるようなものはまだいいとして(いいのか!)、電話をかけてきた日本人に「お母さんいらっしゃいますか?」と聞かれて「はい、いらっしゃいます」と答えたまま次の相手の言葉をじっと待っている、というのはどうよ・・・(T-T)

・・・解説しましょう。
この話のポイントは「はい、いらっしゃいます」じゃないのよ(この程度だったら最近は日本育ちの中にもいる筈)。
「お母さんいらっしゃいますか?」という問いかけが「お母さんを電話に出してください」という呼びかけだということには全く気がつかず、相手の次の言葉を受話器を持ったまま待っていたのよ。
おかげで相手がようやく気づいて「お母さんお願いします」と言ってくれるまで息子も相手も1分ほどお互い沈黙になったというお話でしたとさ(T-T)

あまりに面白いのでブログネタにしたいなぁと思うことがちょくちょく起こるんだけど自分がお笑いネタにされることは極端に嫌がるお年頃なので書けない(こういうとき、日本語が「読める」のは不便、(笑))。
ので、人様のコメント欄でぶちまけてみますた^^;

ブーの字美しい!
「さすが、一番長く日本の学校に通ったブーちゃんです」って・・・
大御所さまもワタクシも、「長く」どころか学歴は全部「日本の学校」だった筈なんですけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・^^;
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Unknown (lizzyco)
2008-02-06 10:06:08
我家は夫が書道を習っているので、常日頃からお習字道具には見慣れているのですが、半紙に向かうとやっぱり絵になってしまいます。これは墨絵教室か?と思う程に・・・、同じですねぇ~。でも、平和な絵の数々に微笑ましかったです。我家なんか、「武器!」と言いつつ、墨絵には似つかわしくない物が描かれたりしますから・・・。

私が個人的にツボにはまり、大笑いしたのが「子」ですかね。あれ、いいですー。めっちゃ笑った。爆笑した。もう天才的に良いです。なんでお日さんが照ってんのかなぁ、とか考えると、たまりませんでした。
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Unknown (elm)
2008-02-06 10:11:22
お習字は幼稚園から小学4年生まで習ってました。
墨の香りは好きですが、上達はしませんでしたねぇ^^;

ブラジルとかに移民した方々の子孫って、もう失われてしまった美しい日本語を話すっていいますよね。
美しすぎて、乱れた日本語を常用してる日本人が聞いたら軽く引くくらいの^^;
日本に住んでれば常識と思われる事どもから乖離してしまうのは、どうしても仕方の無いことだと思いますが、ちゃんと意識して努力される姿勢がすばらしいですよ^^
「進歩」されますように♪
(フーちゃん、墨絵のほう目指したらいかがでしょ:笑)

・・・「肉々しい」は私、使ったりします。。。
こっちのメニューのほうが肉々しくておいしそー、とか。。。すみません、乱れてます(--;
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Unknown (AI)
2008-02-06 11:31:27
爆笑!
すごい!
筆の太い細い線を使い分けて、ささーっと絵が描けちゃうなんて!
ちゃんこもうぃるちもにゃんこも子もみんな味がありますよ~(これも日本語的表現?)
そのまま絵手紙に使えますね。
すてきでした。
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Unknown (TAMA)
2008-02-06 13:13:29
☆わん!さん、
佃煮にして食べさせてあげればよかったのに~<ヒイラギ
高2っていうとうちのブーと同学年かな?90年生まれですか?トンチンカン対決なら負けませんよ~(微妙に悲しい)
絵が描けない私には思いつきもしないです。筆で絵を描くなんてっ!びっくりしました。
いろはに…は中1の書道の教科書に載っていて、なんだか「おーっ」と思ったんですよねー。
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Unknown (TAMA)
2008-02-06 13:15:55
☆おかめさん、
私の頃は「丸字」とかが流行って、女の子たちはこぞって可愛らしく丸っこい字を書いていたのですが、不器用な私にはそんな真似もできず、かといってきちんとした字も書けず、先生から「でも読みやすい字だ」と褒めてもらったことがあります。
墨をするのって楽しいですよね。その、墨の減り方も、上手な人は均等に減っていく…とか教わった記憶があります。
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