今日の東京新聞ネット記事によると、65歳以上の人が支払う介護保険料の滞納が急増しているとのこと。
<記事抜粋>
・滞納が明らかになっているのは、年金天引きによらず市町村からの通知により個別に納める普通徴収分。高齢者から徴収する保険料の1割強。
・厚生労働省によると、2012年度未収額は過去最高の272億円、前年度比29%増。
・年金額が少ない低所得者が支払えないケースが広がり、介護保険開始時より平均で7割増となった保険料負担が重くのしかかっているとみられる。
・02年度は、普通徴収の見込額1600億円に対し、未収額129億円、収納率92%。
・12年度に収納率87%、未収額2倍余。
・介護保険料は、00~02年度に全国加重平均基準月額2911円、12~14年度4972円。

(出所:東京新聞ネット記事)
これらは、厚生労働省が今年4月4日に発表した「平成24年度 介護保険事業状況報告(年報)」に詳しい。この記事に書かれているのは、高齢者から徴収する保険料の1割強に過ぎない。
しかし今後、少子高齢化の進展はもちろんのこと、所得格差が拡大していくことが加わっていく場合には、第1号被保険者(65歳以上)だけでなく、第2号被保険者(40~64歳)についても、マクロでの負担能力が低下していくことも必至である(下の資料)。
そうなると安定財源の確保策としての消費増税だけでは足らず、公的介護サービスには総量規制を導入することが必須となろう。財源の徴収方法は、保険方式から税方式へ移行せざるを得ないであろう。現行で既に税金と保険料が折半になっているが、このうち税金の比率を高めていくしかないという話だ。
<資料>

(出所:厚生労働省資料)
<記事抜粋>
・滞納が明らかになっているのは、年金天引きによらず市町村からの通知により個別に納める普通徴収分。高齢者から徴収する保険料の1割強。
・厚生労働省によると、2012年度未収額は過去最高の272億円、前年度比29%増。
・年金額が少ない低所得者が支払えないケースが広がり、介護保険開始時より平均で7割増となった保険料負担が重くのしかかっているとみられる。
・02年度は、普通徴収の見込額1600億円に対し、未収額129億円、収納率92%。
・12年度に収納率87%、未収額2倍余。
・介護保険料は、00~02年度に全国加重平均基準月額2911円、12~14年度4972円。

(出所:東京新聞ネット記事)
これらは、厚生労働省が今年4月4日に発表した「平成24年度 介護保険事業状況報告(年報)」に詳しい。この記事に書かれているのは、高齢者から徴収する保険料の1割強に過ぎない。
しかし今後、少子高齢化の進展はもちろんのこと、所得格差が拡大していくことが加わっていく場合には、第1号被保険者(65歳以上)だけでなく、第2号被保険者(40~64歳)についても、マクロでの負担能力が低下していくことも必至である(下の資料)。
そうなると安定財源の確保策としての消費増税だけでは足らず、公的介護サービスには総量規制を導入することが必須となろう。財源の徴収方法は、保険方式から税方式へ移行せざるを得ないであろう。現行で既に税金と保険料が折半になっているが、このうち税金の比率を高めていくしかないという話だ。
<資料>

(出所:厚生労働省資料)