先のブログ記事の続編。厚生労働省が昨日発表した『平成26年10月 月例労働経済報告』によると、今年8月の労働経済面を見ると、雇用情勢は改善しているように見える。
《平成26年8月の指標》
・完全失業率(季節調整値)は3.5%(前月より0.3ポイント低下)
・就業者数(季節調整値)は6,362万人(前月より9万人増加)
・雇用者数(季節調整値)は5,606万人(4ヶ月ぶりの減少(前月差7万人減))
・有効求人倍率(季節調整値)は1.10 倍(前月と同水準)
・新規求人倍率(季節調整値)は1.62倍(前月差0.04ポイント低下)
・現金給与総額(原数値)は273,569円(前年同月比0.9%増)
・現金給与総額(実質賃金指数)は82.6(前年同月比3.1%減)
どの指標を以て労働経済醸成を評価するかは、その時々の政治判断によるだろう。しかし、国民が最も景気動向を体感するのは給与水準と思われる。その観点からは、「現金給与総額」について、原数値の前年同月比が0.9%増であっても、実質賃金指数の前年同月比が3.1%減であることは、決して景気好転とは感じられないだろう。こうした最も重要なことを前面に押し出さずに、単に雇用関連指数や給与総額の原数値が改善していると発しても、結局は見透かされることになる。下の資料を参照されたい。
全てを堂々と語った上で、社会保障財源確保策のための消費増税であることを、再度きちんと説明していくべきだ。社会保障費用が他に類なき著しい伸びを示しており、今後も更にその傾向が続くことは、誰でもわかっていることだからだ。
<資料>
(出所:厚生労働省『平成26年10月 月例労働経済報告』)
《平成26年8月の指標》
・完全失業率(季節調整値)は3.5%(前月より0.3ポイント低下)
・就業者数(季節調整値)は6,362万人(前月より9万人増加)
・雇用者数(季節調整値)は5,606万人(4ヶ月ぶりの減少(前月差7万人減))
・有効求人倍率(季節調整値)は1.10 倍(前月と同水準)
・新規求人倍率(季節調整値)は1.62倍(前月差0.04ポイント低下)
・現金給与総額(原数値)は273,569円(前年同月比0.9%増)
・現金給与総額(実質賃金指数)は82.6(前年同月比3.1%減)
どの指標を以て労働経済醸成を評価するかは、その時々の政治判断によるだろう。しかし、国民が最も景気動向を体感するのは給与水準と思われる。その観点からは、「現金給与総額」について、原数値の前年同月比が0.9%増であっても、実質賃金指数の前年同月比が3.1%減であることは、決して景気好転とは感じられないだろう。こうした最も重要なことを前面に押し出さずに、単に雇用関連指数や給与総額の原数値が改善していると発しても、結局は見透かされることになる。下の資料を参照されたい。
全てを堂々と語った上で、社会保障財源確保策のための消費増税であることを、再度きちんと説明していくべきだ。社会保障費用が他に類なき著しい伸びを示しており、今後も更にその傾向が続くことは、誰でもわかっていることだからだ。
<資料>
(出所:厚生労働省『平成26年10月 月例労働経済報告』)