厚生労働省が今日発表した「平成25年簡易生命表の概況」のポイントは次の通りで、同省が調査した中では日本は男性、女性とも世界でトップクラスとなっているとのこと(資料1)。
○男性の平均寿命:80.21歳(過去最高(平成24年79.94歳)を更新)
○女性の平均寿命:86.61歳(過去最高(平成21年86.44歳)を更新)
平均寿命が伸びたこと(資料2)を心から喜ぶべきかどうかは、人それぞれで、人生の最後の段階でどのように暮らしているかによるだろう。「平均寿命」に対して「健康寿命」という言葉があり、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義される。
先のブログ記事や別の寄稿などで書いてきたことだが、健康寿命の延伸が、日本の健康政策はもちろんのこと、今後の最も重要な国家政策の中心的課題となっている。
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味し、男性で9年強、女性で13年弱とされている(資料3)。平均寿命が伸びることで健康寿命との差が拡大すれば、医療費・介護費の多くを費消する期間が長期化することになる。
だから、平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加、即ち健康寿命の延伸が重要な政策課題となっている。平均寿命が伸びただけでは決して喜ばしくはない。平均寿命がどうであろうと、健康寿命との差が少しでも縮むような個々人の取組が肝要だ。
政治・行政の最大の役割は、そのための啓発であると同時に、健康寿命の次に来る『不健康な期間』を少しでも短縮するための環境整備を行うことだ。尊厳死法制は、そにための具体策の一つとなるだろう。
<資料1>
(出所:平成25年簡易生命表)
<資料2>
(出所:平成25年簡易生命表)
<資料3>
(出所:厚生労働省資料)
○男性の平均寿命:80.21歳(過去最高(平成24年79.94歳)を更新)
○女性の平均寿命:86.61歳(過去最高(平成21年86.44歳)を更新)
平均寿命が伸びたこと(資料2)を心から喜ぶべきかどうかは、人それぞれで、人生の最後の段階でどのように暮らしているかによるだろう。「平均寿命」に対して「健康寿命」という言葉があり、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義される。
先のブログ記事や別の寄稿などで書いてきたことだが、健康寿命の延伸が、日本の健康政策はもちろんのこと、今後の最も重要な国家政策の中心的課題となっている。
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味し、男性で9年強、女性で13年弱とされている(資料3)。平均寿命が伸びることで健康寿命との差が拡大すれば、医療費・介護費の多くを費消する期間が長期化することになる。
だから、平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加、即ち健康寿命の延伸が重要な政策課題となっている。平均寿命が伸びただけでは決して喜ばしくはない。平均寿命がどうであろうと、健康寿命との差が少しでも縮むような個々人の取組が肝要だ。
政治・行政の最大の役割は、そのための啓発であると同時に、健康寿命の次に来る『不健康な期間』を少しでも短縮するための環境整備を行うことだ。尊厳死法制は、そにための具体策の一つとなるだろう。
<資料1>
(出所:平成25年簡易生命表)
<資料2>
(出所:平成25年簡易生命表)
<資料3>
(出所:厚生労働省資料)