柏をはじめ、千葉県の話題&出来事

千葉県のみならず、首都圏(一都三県)の話題や、東葛地域のトピックを綴るブログです。

ペデストリアンデッキ(高架式歩行者通路)

2006年01月03日 | 都市考察など
「ペデストリアンデッキ」。これだけ聞いてピンとくる人はあまりいないんじゃないでしょうか。
これは高架になっている歩行者用の通路のことです。デッキの多くは駅周辺、超高層ビル
近辺など人通りの多い場所に、歩行者と自動車の通行を分離するために設置されてます。
例として柏駅西口の画像を挙げておきます。歩行者の通路と自動車の道路が立体的に
分離してるのが分かるでしょうか。

        

実はこのペデストリアンデッキという立体分離式の歩行者システム、好きではありません。
個人的にですけど(笑。まあその理由なんですが、このデッキが繁華街レベルの地上から
賑わいや活気を吸い取ってしまう恐れがあるからです。これは地下街にも言えることですが
地上街路から小売商業と歩行者活動に及ぼす影響は大きく、繁華街に賑わいと活気を
与える最大の力を視界から切り離す傾向があります。これはデッキより地下街に特にその
傾向がありますでしょうか。

地上街路と高架デッキ・地下街の両方を十分に成り立たせるには、生半可な潜在力の都市
ではほぼ不可能でしょう。国内で言えば東京・大阪などが大都市の代表ですが、この規模の
活動量があればそれは可能かも知れません。がしかし、他の中小都市ではやはり難しいと
思います。人の活動量に限界がありますからね。

言うまでもなく、柏などは全国では中都市レベルです。ですのでデッキを駅前ロータリーだけ
で止めておいているのは非常に利口だと思います。歩行者と自動車の通行を分離するのは
交通事故防止の上ではもちろん有効ですし。それと同時に人々を高架デッキから地上街路へ
なるべく早い段階で降ろしておくべきですからね。柏駅前のものは国内初のデッキであった
ことから、ある程度慎重で計画的なものだったのかも知れません。