今、丸の内から銀座にかけて(伝統的東京都心区)の進化が著しいです。
東京丸の内と言えば、第一級企業が名を連ね、オフィス空室率は現在0.3%。
東京駅から皇居を迎える、日本を代表するスーパービジネス街です。
その丸の内に今月27日、三菱地所による「新丸ビル」が開業します。同商業施設を合わせ、三菱地所が管理する丸の内地区の店舗面積は10万㎡を突破する見込み。5年前には4万㎡にも満たなかったことを考えると凄まじい勢いで商業集積が進んだことが分かります。
この一連の流れ、開発を三菱地所は「第1ステージ」と据えていました。そして、すでに「第2ステージ」が始まっています。この種の集積の勢いは依然とどまるところを知りません。もちろん、三菱だけではありません。八重洲口の大丸も今年リニューアル&増床します。
同じく日本を代表する繁華街。地価公示価格は全国でもダントツで最高の銀座も進化を続けます。最早代名詞となっている高級ブランドの集積はもちろんのこと、最近は新たな動きも見られます。それは一言でいうと、ターゲット層の拡大です。
今年、有楽町駅前に「丸井」が誕生します。若者ファッションビルの代名詞的存在の丸井が進出することにより、銀座の雰囲気はガラリと変わるでしょう。それだけではありません。同じく今年、「東急ハンズ」が銀座に上陸します。丸の内には「ロフト」が進出しました。明らかに今までとはターゲット層が異なる商業施設ばかりです。
銀座松坂屋の再開発も決定し、加えて銀座松屋からプランタンを抜けて有楽町まで延びるマロニエ通りでも、三菱地所や三井不動産など大手デベロッパーによる開発や、ブルガリタワーの建設など大型案件が目白押し。元祖繁華街としての進化も時を同じくして続きます。
関西では、大阪・梅田の業務・商業集積が急速に進んでいます。商業集積に限れば国内最大級とも言えます。都心区“超”集積は、時代の流れなのでしょう。