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香柏だより

福岡市東区の香椎バプテスト教会です。
聖書の言葉には、ひとを生かす力があります。
礼拝では手話通訳もあります。

讃美歌284番

2015年04月30日 | 讃美とことば
ジョン・リッポンが編集した歌集が最初でした。
作詩者は確定されていないのだそうですが、
有力な一人が、ロバート・キーンという、
教会の聖歌隊のリーダーです。

すばらしい歌詞と認められ愛され、
ルーズベルト、ウィルソンなどの大統領葬儀に歌われ、
南北戦争の南軍司令官リー将軍の葬儀にも使われました。

この歌詞にはいろいろな曲が当てられているそうですが、
ここでは、クリスマスの定番「神の御子は今宵しも」。
かの葬儀のときに使われた曲は、というと定かでないそうです。
これは18世紀カトリックに広まっていた曲を、
ウェードが編集してまとめたと言われています。





――わがいのちのもといなり
基はベースになるもの。

――安けしや
平安なことだなあ。「や」は詠嘆を表します。

――世にまたなき
世にまたとない。
古語に「又無し」という語があります。

――汝が神ぞ
おまえの神である。
目下か親しい者に使うのが「汝」の通例。
「あなたの」のときは「なんじ」が「な」だけになります。

――ためらわで
ためらわないで。

――かいな
「肱」「腕」と書きます。
肩から肘までの間。二の腕。
場合によっては、肩から手までもいう。
今では相撲の業の説明で使いますね。

――なれにそいてはなれじな
あなたに寄り添って離れないでいてくれ。
平安時代以降「なんぢ」となったのが「なれ」。

――めぐみの手にすがりなば
神の恵みの手にすすがりついたとしたら。

――勝ちてあまりあらん
ローマ書8:37に「勝ち得て余りがある」と、
口語訳、また文語訳も同様に書かれていました。
これを受け継いでいます。
勝利して、さらにゆとりがある、ということで、
聖書独特の表現であるようです。

――老いの坂をのぼりゆき
年齢を重ねていくことをこのように表現します。
坂を登るようなしんどさのイメージが加わります。
本能寺の変で有名な京都府の「老の坂」は、
地名としての「大江」「大枝」にかけあわされています。

――かしらの雪つもるとも
山の上に雪がつもる情景を、
髪の毛が白髪に変わることに見立てています。

――やすけくあれ
平安であれ。

概して原詩はもっと長いものを、
邦訳は、そのイメージを保ちながら
情緒的にまとめている感じがします。
多くの讃美歌もそうなのですが。

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