遠州横須賀・三熊野神社大祭(保存版)

DyDo日本の祭り2006現地特派員blogアーカイブス(H18.2.1~H19.1.10)

祢里の点検作業

2006-02-13 15:32:06 | 稽古場・準備
2/12(日)新屋町では、大工さん・鍛冶屋さん立会いのもと、練係による祢里の点検作業を行いました。
まずは金槌で源氏車をたたきながら、音で輪金の緩みを点検、その後は「しんげん棒」を取り付けて遊びを調節し、その揺れ具合を確認しました。
三熊野神社大祭まであと53

今年の大祭ポスター

2006-02-12 15:30:50 | 大須賀観光協会・遠州横須賀倶楽部
大須賀観光協会では、十数年前からメーカーさんのご協力により、ポスターデザインコンペを開催、13人の「パンフレット委員」の投票によって、毎年の「大祭ポスター」を決めています。
今年(H18)のポスターは、本楽の黄昏時、夜祭りに向けての枠上げの瞬間を、ナナメのスナップ風の写真を使った、今までにない感覚のものが選ばれました。
ポスターコンペに出品されたすべてのデザインは、大祭期間中町内に展示され、一般のお客様による人気投票を行います。
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ボンボリの準備作業

2006-02-11 15:29:38 | 稽古場・準備
横須賀の各13町の稽古場では、すでに準備作業が始まっています。
新屋町では、ただ今「ボンボリ」作りの真っ最中。
ロール紙を型に切り抜き、赤・緑の染料を刷毛で色付け、さらに一枚一枚に手づくりの「桜の花形」を押してゆきます。
十分に乾かした後、商店名などを墨で書き入れ、5&6角形の木枠に糊で貼りつけて出来上がり!
大祭の当日には、三熊野神社の石垣の上に飾られ、祭りの雰囲気を盛り上げます。
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祭りとともに生きる職人さん(6)

2006-02-10 15:28:08 | 祭りの職人さん
遠州横須賀に異色の「彫刻師」が誕生しました。
降旗清二氏(西大渕)は13年前、奥さんのご実家のある横須賀へ越してこられました。
数年前に、西大渕(み組)の祢里建設委員会で「松林洋氏」に出会ったことがきっかけとなり、教員の職を辞して松林氏に弟子入り修行を積み、昨年6年間の年季が明け、晴れて「求道庵」(くどうあん)として独立をしました。
本人曰く「まだまだこれから、名の通り『道』を求めて行きます」とのこと、これからの活躍が大いに期待されます。
三熊野神社大祭まであと56

祭りとともに生きる職人さん(5)

2006-02-09 15:25:35 | 祭りの職人さん
松林洋氏(不流庵)は「自分の町(東本町)の祢里に彫り物を入れたい」との思いから高校卒業後、井波町(現南栃市・富山県)の加茂蕃山氏に弟子入り、5年間の年季明け後、さらに浦部一郎氏(浜松市)のもとで修行を積んできた、異色の彫刻師。
そして昭和62年、「東本町・ろ組」の祢里新調、念願だった自らの手のよる彫刻が、新祢里に取り付けられました。
氏の作品は横須賀の祢里をはじめ、遠州各地~全国の山車などで見ることできます。
まさしく「祭りととも生きてきた」職人さんですね。
三熊野神社大祭まであと57

祭りとともに生きる職人さん(4)

2006-02-08 15:23:58 | 祭りの職人さん
13台の祢里を飾る見事な刺繍入りの天幕、その刺繍を手がける職人さんが「小田刺繍店」の小田泰巳さん(東新町)。
横須賀の祢里をはじめ、遠州地方の屋台や山車に小田さんの作品を見ることが出来ます。
金銀糸を、厚い羅紗の布に糸で固定していく作業は、思っている以上に時間と手間がかかる、本当に大変な作業なんですね。
※写真(ちなみに小田さんの本職は、オーダーメイドのワイシャツ屋さん&西大谷ダムを本拠地とする「へら鮒釣り」のスペシャリストです)
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祭りとともに生きる職人さん(3)

2006-02-07 15:22:28 | 祭りの職人さん
伝統の祭りを、まさに足元から支えてくれているのが足袋底職人の「わたや」さん(新屋町)。
横須賀の祭りでは、雪駄などを履かず「白足袋裸足」で祢里の曳きまわしを行います。
そのため、足袋の裏には左右それぞれ、各4枚の当て布が縫い付けられており(昔の運動足袋)、「わたや」さんではその一番手間のかかる作業を、一手に引き受けてくれています。
4月の大祭・2日半日だけで4千足以上が、また周辺地域の秋祭りなどを合わせると約1万足の足袋が使われるということです。
三熊野神社大祭にお越しの際には、ぜひ「足の裏」まで見ていって下さいね!
「わたや」さんはDyDoドットコムHP「三熊野神社大祭」の紹介をしてくれています。
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祭りとともに生きる職人さん(2)

2006-02-06 15:20:56 | 祭りの職人さん
朝・夜祭りに13台の祢里を彩る「丸提灯」、手に持つ「長提灯」、そのほとんどは柳瀬提灯店(拾六軒町)で作られています。
柳瀬提灯店は創業江戸時代末期からの老舗で、その繊細で複雑な図柄と、昔ながらの染料と手法で色づけをされた色彩は実に素晴しいものです。
提灯はすべて手づくりで、糊も地元の「栗山製麩所」の「正麩糊」(しょうふのり)を使用、特別製の和紙を一枚一枚丁寧に貼ってゆきます。
また、提灯のほかにも「遠州横須賀凧」の本家として、全国的に有名な店です。
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祭りとともに生きる職人さん(1)

2006-02-05 15:19:22 | 祭りの職人さん
遠州横須賀には、「三熊野神社大祭」に関わる、ちょっと変わったお祭り関係の職人さんがたくさんいます。そんな職人さんを紹介します。

まずは「竹ヒゴ細工職人」大森文男さん(東本町)
祢里を飾る「大花」や「上花」の芯になる、竹ヒゴを一本一本手作業で作ってくれています。
長さ約4Mの細い竹ヒゴは、途中で太さが変わらないよう、出刃を使って丁寧に裂いてゆきます。
一見簡単に見えますが、年季と根気のいる、まさに職人芸というべき技です。
※横須賀の祭りの「花」は、神の御降臨を願う依代である「髯籠」(ひげご)が発展したものとされ、毎年手づくりで作りかえています。
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高校生祭典参加実行委員会

2006-02-04 15:17:35 | 稽古場・準備
2/3夜「高校生祭典参加実行委員会」が開催されました。「三熊野神社大祭」には平成5年から、高校生が参加できるようになり、それに伴って学校長やPTAなどの教育関係者、さらに各町の総代・取締・青年幹事などの祭典関係者で「実行委員会」を組織し、地域全体で取り組んでいます。今日の会合では、高校生の参加の心得や手続きについて説明があったあと、昨年の問題点などについて、それぞれの立場から意見を出し合いました。
※写真(PM7:00~大須賀中央公民館2F会議室で行われました)
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今年の奉納は「西新町・旭組」

2006-02-03 15:16:00 | 稽古場・準備
大祭2日目・宵宮の日(今年は4/8)AM10:30三熊野神社境内に13台の祢里が勢揃いし、拝殿前に仮設された「舞屋」では、当番町による三社祭礼囃子(静岡県無形文化財第1号・S30指定)の奉納が行われます。今年の当番町「西新町・旭組」では、晴れ舞台での披露を目指して、すでに1月からお囃子、踊りの稽古を重ねています。
※写真(奉納祭を目指して、お囃子・踊りの稽古をする西新町・旭組の皆さん)
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H17.10.29~30「江戸天下祭」参加

2006-02-02 15:14:04 | アーカイブス
昨年10月29、30日、東京で行われた「江戸天下祭」に、遠州横須賀の祢里(ねり=山車)2台が参加しました。
「三熊野神社大祭」は江戸時代享保の頃、第14代遠州横須賀城主・西尾隠岐守忠尚公が、当時の「江戸天下祭」を当地へ伝えたといわれています。
H15に続いて2回目の「江戸天下祭」、2台の祢里は横須賀からやって来た1000人以上の人たちによって、日比谷公園~丸の内仲通りを威勢良く曳きまわされました。
※写真(日比谷公園を出て、丸の内仲通りへ向かう拾六軒町・ち組の祢里
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遠州に春の訪れを告げる「三熊野神社大祭」

2006-02-01 15:10:57 | 遠州横須賀の話題
遠州に春の訪れを告げる「遠州横須賀・三熊野神社大祭」まであと2ヶ月少々となりました。
今年の大祭は4月7日(金)8日(土)9日(日)の3日間。
遠州の祭りは「横須賀」で始まり「森」で終わると言われているように、遠州地方のトップを飾る祭りです。
すでに各13町の稽古場(集会所)には、青年と呼ばれる若い衆が集まり、祭りへ向けての本格的な準備作業が始まっています。
これから4月の大祭まで2ヶ月間、連日連夜お囃子の稽古や準備に明け暮れるのです。
※写真(昨年の大祭・三熊野神社前の様子)
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