遠州横須賀・三熊野神社大祭(保存版)

DyDo日本の祭り2006現地特派員blogアーカイブス(H18.2.1~H19.1.10)

神様と人とがおりなす祭り(4)

2006-02-20 15:46:31 | 神事
三熊野神社大祭の神事「地固め舞」と「田遊び」は、静岡県の民俗無形文化財に指定されています。
「地固め舞」は宮本の西大渕地区の人たちによって伝承され、大祭最終日、拝殿前に仮設された舞屋の上で披露されます。舞には真刀の舞、木刀の舞など7つの舞があり、頌歌人12人のゆるやかな歌いに合わせて一つずつ披露されます。
また「田遊び」は地固め舞に続き、今沢地区の若衆十数名によって、田植えのさまが奉納されます。
江戸時代は元禄の頃、田遊びに使う木鍬を作りかえた時の話、その柄には「長久元年」(1040)と記されていたため、その年号と作りかえた年号の両方を記した、という伝承が残っています。
※写真(舞屋上での地固め舞)
(写真と文章の一部は「三熊野神社大祭小冊子」から引用しました)
三熊野神社大祭まであと46

神様と人とがおりなす祭り(3)

2006-02-19 15:44:46 | 神事
三熊野神社大祭の神事の一つに、奇祭といわれる「子授けの神事」があります。
これは神社の起源に由来するもので、大祭の最終日・本楽の日におこなわれています。神前ならびに神輿の渡御行列に供奉し、御神体の化身であられる「おねんねこ様」抱いて祈願すれば、子宝が授かり、安産に恵まれるという霊験あらたかな神事です。
最近では県内外から、100組をこえる大勢の方々が参列しています。
※申し込み・問い合わせ「三熊野神社」TEL 0537-48-2739
(写真&文章の一部は「三熊野神社大祭小冊子」から引用しました)
三熊野神社大祭まであと47

神様と人とがおりなす祭り(2)

2006-02-16 15:36:05 | 神事
大祭の舞台となる「三熊野神社」
その起源は、大宝元年(701)にまで、遡ることになります。
当時の文武天皇のお妃・宮子さまがご懐妊の折、「無事にお世継ぎの皇子様がお生まれになれば、東国にお社をお遷ししましょう」と、紀州熊野権現に願をたてられました。
はたして、無事に聖武天皇がお生まれなり、この遠江の地にご遷座させられたことが始まりとされています。
以来1,300余年間、「三社様」「お総社様」と親しまれ、畏敬と尊敬の霊場として、また心のより所として、広く崇められています。
今も熱心な参拝者が、朝な夕なに絶えることなく訪れています。
※写真(三熊野神社御本殿・安政2年1855/諏訪の住人・立川常蔵昌敬之建)
三熊野神社大祭まであと50

神様と人とがおりなす祭り(1)

2006-02-15 15:34:51 | 神事
「三熊野神社大祭」というと、13台の華やかな祢里の曳きまわしと三社祭礼囃子の名調子♪
しかし、これらはすべて庶民の行う「付祭り」の部分で、本当の意味での「御祭礼」は西大渕地区の皆さんが、太古の昔より受け継いでこられている、神事ということになります。
三熊野神社の渡御行列は、御榊、猿田彦を先頭に延々100m以上も続く大変に立派なものです。
祢里は渡御行列に出会うと、お囃子を止めて全員が祢里から降り、被り物をとって服装を正し、正座で敬神の姿勢をとって、これをお迎えします。
まさに、神様のいる「祭り」といえましょう。
※写真は「三熊野神社大祭小冊子」より転載しました。
三熊野神社大祭まであと51