犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

312

2014年03月16日 | おせわがかり日誌
近頃いそがしぶっていて、睡眠不足が続いてた。

でもって、ある日のある明け方。

なんだかおっかしー夢をみていて、

そのときまではそのおかしさも理由もはっきり覚えていたので、

あとで夫に説明してやろー、なんて思いながら、

声に出して笑っていて、その自分の笑い声で目が覚めた。




「・・・おかあさんわらってる?」

不審に思ったのもあるだろうけれど、

いつものように明け方までお父さんの布団を見張っていたけども、

お父さんったらまた帰ってこなかった、と泣きながら、

私の布団に飛び込んできた、犬。

よしよし、しょうがないお父さんだねえ、

なんてお尻をなでて慰めながら、

体をくの字に曲げて犬のスペースを作っていたところ、

突然、犬が不安げに泣き叫び、布団から飛び出ていった。

そのすぐあと、グラリ、ゆらーりゆらーり。

311の翌日の明け方のことである。



あとで一戸建てに住む義母と話したとき、

まったく覚えがないと言っていたが、

こちらは一戸建てとは違う構造だから、

ちょっとの揺れでもしばらくはゆれ続ける。

それがなんというか、いやなものなのだ。



少し前に、獣の野生でいちはやく察した犬は、

理屈は通じないので本能でどこか安全なところに逃げようとする。

呼び戻し、布団の中でぎゅっと抱きしめて、

だいじょうぶ、だいじょうぶ、もうじきおさまる、

だいじょうぶ、だいじょうぶ、となで続けた。

その間も小さな悲鳴を上げ続ける犬。

言葉は無意味だ。



おさまって、少しあと、

会社で徹夜している夫にメール。

犬がおびえて泣き叫んだと伝えると、

返信なんて殆どよこさないやつが、

ものの数秒でレスポンス。



「オレコはかわいい おやすみ」


と、おとうさんが言ってるよ、と伝え、

犬をなでなで、適当に抱きしめながら、もう一度寝た。

なんで笑ったのか、すっかり忘れた。



そんな2014年3月12日の朝だった。