犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

ラフマニノフは2番より3番がお好き。

2014年03月07日 | おせわがかり日誌


ずっと前に友達と丸の内の映画館でみた「シャイン」という映画。

わたしはこの映画でたぶんはじめてジェフリー・ラッシュを見たのだけど。

この映画は珍しくラフマニノフの2番でなく3番がテーマになっている映画。





2番は「風と共に去りぬ」のメラニーことオリビア・デ・ハピランドの妹で、

ヴィヴィアン・リー夫のサー・ローレンスと共演した「レベッカ」が有名な、

ジョーン・フォンテーン(東京生まれ東京育ち)と「第三の男」などの渋い脇役がはまってる、

ジョセフ・コットンとの映画「旅愁」で登場する音楽だ。

ちなみにこの旅愁ではのちに「ドライビング・ミス・デイジー」で、

最年長アカデミー主演女優賞をとったジェシカ・タンディも出ていて、

ジョーンも「断崖」でオスカーをとっているので、ふたりのオスカー女優が出ている映画だ。

「旅愁」自体は音楽が印象的で美しいのだが、同じイタリアを舞台にした中年の恋物語でいうと、

キャサリン・ヘプバーンの「旅情」と比べると、軸のない恋愛メロドラマ感が否めない。

でもやはりラフマニノフの力なのですね。見ごたえ感はあるのです。

で、私はこの「旅愁」でジェシカ・タンディ演じるもっともぐっとくるシーンで、

ハエがぶんぶん飛ぶことに、妙なリアリティを感じました。

うん、結婚とはそういうものだ。

ちなみにラフマニノフの2番は、マリリンのモンローが、

地下鉄でスカートをはためかせる、7年目の浮気でも登場する。





2番ではまだ、ラフマニノフは、苦悩のまっただ中にある。






ところが3番では、長い長い苦悩のトンネルを抜け、光が見える。

美しい、歓喜と安らぎの世界を、垣間見せてくれているのだ。

天国のように美しい音楽。ああ、そうだ。

「シャイン」でも、主人公のパパがそう言ってた。

「この世で最も美しい音楽はラフマニノフの3番だ」って。





もし真央ちゃんが、まだ競技を続けてくれるとしたら、

苦悩を超えて、よろこびの世界に到達した、ラフマニノフの3番の舞をみて、涙したい。

ということは、フリーの振り付けは、またタラコワ先生だわね。


ショートはローリーに何たのもうかなあ。

明日までに思いつくかしら。