犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

切り株にねこの神。

2012年09月20日 | おせわがかり日誌


神社の森は、野鳥がたくさん。ねこもいる。

みんな好き好きに、のびのびと、それでも厳しい自然にさらされながら、暮らしている。


先日、街中にヤマガラが落ちていて、さわるとまだ暖かく、

やわらかく、今にも飛び立っていきそうなのであるが、

いのちは既に消えていて、とても悲しい気持ちになった。

そして誰もこの落ちたヤマガラに心留めないのがまた、切なかった。

このままでは下手をすると、踏み潰されてしまう。


我が家には庭がなく、墓をつくるにしてもプランターである。

それではあまりにわびしいということで、氏子の方に相談し、

野鳥だし、自然死していたのだし、ということで、この神社の一角に埋めさせてもらった。


紫色の小さな花が咲いている、その隣。

小さな小さなヤマガラがねむっている。

これから秋になり、もっと仲間たちが飛来してくるだろう。

小鳥たちは木の実をついばみ、歌を歌い、愛を語ったりもするだろう。

日当たりも風通しもいい。誰にも踏まれない。ゆっくりと土に還ることができる。

小さな小さなヤマガラの魂は、ここで静かに、仲間たちを、風景をめでるのだろう。

そしてまた何かになって、生まれてくるだろう。

はるか頭上を、ツピピー、ツツピー、と、シジュウカラか、ヤマガラが横切っていった。





この神社に来るときはいつも、この神社の森に生きるいのちをお守りください、とお願いするのだが、

生きてるいのちだけでなく、この森に眠るたましい(きっとたくさんある)も一緒にお守りください、

とお願いするようになった。


猫の神様は知らん顔だが、これでいて、なに、この神社の森は住むものにとっても、

時折散歩をするものにとっても、平和で美しく、心安らぐ場所である。

小さな小さなヤマガラよ、また、生まれておいで。



ヤマガラ




日本では、本種専用の「ヤマガラかご」を使い平安時代には飼育されていた文献が遺されている。学習能力が高いため芸を仕込む事もでき、覚えさせた芸は江戸時代に盛んに披露された。特におみくじを引かせる芸が多く、1980年ごろまでは神社の境内などの日本各地で見られた。そのため年輩者には本種はおみくじを引く小鳥のイメージが強いが、おみくじ芸自体は戦後になってから流行し発展してきたもので、曲芸は時代の変化とともに変遷してきた事が記録から読み取れる。しかし鳥獣保護法制定による捕獲の禁止、自然保護運動の高まり、別の愛玩鳥の流通などにより、これらの芸は次第に姿を消してゆき、現在は失われてしまった。このような芸をさせるために種が特定され飼育されてきた歴史は日本のヤマガラ以外、世界に類例を見ない[2]。
なお、近年まで代表的だったおみくじ引き以外にも、以下のような芸があった。

標高1,500メートル以下にある常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息する。和名は山に生息する事に由来するが、山地から平地にかけて生息する。標高1,000m以上の場所に生息する個体は、冬季になると標高の低い場所へ移動する。同科他種と混群を形成する事もある。
食性は雑食で、昆虫、クモ、果実などを食べる。主に樹上で採食し夏季は主に動物質を、冬季は主に果実を食べる。堅い果実は後肢で挟み、嘴でこじ開けて中身を食べる。また樹皮などに果実を蓄える事(貯食)もある。
繁殖形態は卵生。樹洞にコケなどを組み合わせた内部に獣毛などを敷いた皿状の巣を作り、3-6月に3-8個の卵を産む。メスが抱卵し、抱卵期間は12-14日。雛は孵化してから18-20日で巣立つ。