夫が徹夜明け(で帰ってこなかった)の朝の散歩は、まず、駐車場確認からはじまる。
この段階ではるんるんしっぽをふってるオレコさんである。
おとうさんが駐車場にいるかもしれない、と思っている。
あるいは車があったら、それに乗って、おとうさんの会社に行きたい、と思っている。
「はれ?」
ところがどっこい、おとうさんは帰ってきていないのであるから、そこに車はない。
そうすると、きまって、おや?なぜ?という表情をするので、面白い。
車が置いてあると、「これに乗って出かける」といって、横に座り、動かざること山の如しなのだが、
ないとあっさりしたもので、「じゃ、おさんぽいこうか」といいながら、ロードに出るのだ。
あっさりしているところは、結構、あっさりしている。