高木仁三郎と村上春樹

東京で脱原発の大規模な集会が開かれた。

今ほど反原発脱原発の声を上げやすい時はない。


反原発運動のリーダーといえば、2000年に亡くなった高木仁三郎さんでしょう。

福島第一原発の事故は、彼の心配したことが現実になってしまったと言える。

核施設の緊急事態として「地震とともに津波に襲われた時」に言及し、心配な老朽化原発の一つとして福島第一原発をあげていた。

声を大にして警告しても真剣に受け止めてもらえず「ためにする議論」だと批判された。


作家の村上春樹氏がスペインのカタルーニャ国際賞授賞式でスピーチした。

「我々日本人は核に対するノーを叫び続けるべきだった。」

「我々は原爆体験によって植えつけられた核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの中心命題に据えるべきだった。」

事故が起こった後でああすべきだったこうすべきだったというのは簡単。

村上氏が以前から反原発主義者だったのかどうかは知らないけど。



　　　　　　　　セイヨウバイカウツギ
　　　　　　　　

　　　　　　　　清楚な花です。