あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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ザ・シンフォニーホール

2004-12-05 23:17:44 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典
去年の夏、母と一緒に、ウィーン国立歌劇場合唱団のコンサートに行った時、妹のデジカメを借りて撮影。
実は、この写真は母が撮影しました。私は仕事終えてからギリギリの時間にホールへ入ったので、撮影できる余裕がないと思ったので、デジカメを母に預けて「撮影して~」と拝み倒してお願いしたのです。

ザ・シンフォニーホールは 『神の火』(新版)の文庫版では、下巻の最初に出てきます。このホール内の右ウイングのバルコニーの座席で、江口彰彦さんは島田浩二さんにこれからの行動を指示するのです。そして二人を見張る、公安の刑事たち・・・。しかし所詮、百戦錬磨の江口さんの敵ではありません(苦笑)

この日の江口さんは、洒脱で且つ狡猾で、とぼけてて且つ毅然としていて、惚れ直します 
何たって見どころは、右手を伸ばして島田先生の手を握るところ。いやーん、色っぽい   セクシー・ダイナマイト、え・ぐ・ちっ!(笑)

江口さんって、ホントにいい男。いい男揃いの高村薫作品キャラクターの中でも、60歳を越えてここまで色気のある男性は、他にいないだろう。

いつでも、どんな演技でも出来る男だ。タマネギの皮を剥いても剥いても出てくるのはダンディズムの極致で、誰もが文句なしに魅了される。 (『神の火』下巻p10 新潮文庫)

『神の火』(新版) の中で、好きな文章・表現の一つです。この文章が、江口彰彦という男を物語っていますね。これは島田先生の視点から江口さんを見ているのですが、江口さんの魅力はまだまだありますよ。
江口さんは私がパトロンになって欲しい人、ナンバー1です。一緒にコンサートや美術館めぐりをしたいものです。つまり、私も魅了された一人、と言うことですね(笑)

江口さんと島田先生が観たその日の催しは、大フィルをバックにモーツァルトのアリアを歌う、金髪のソプラノ歌手のコンサート。
偶然にも、私もオペラのコンサートを聴きに、ホールへ行ったことになりますね。何だか嬉しい♪

判りにくいでしょうが、奥にあるのがシンフォニーホールの入口部分。ホールの前に小さな公園のような、プロムナードのようなものがありまして、そこから撮影したものです。実はアップ出来ないヤバい写真もある・・・(苦笑)
きっと島田先生は駅から歩いて来てここを通って、ホールへ入ったと思われます。しかし坊ちゃん育ちですから(笑)、もしかすると駅からタクシー、という可能性も・・・?
江口さんは、ザ・シンフォニーホールの裏側にあるホテルプラザから徒歩で行っただろうから、ここは通っていないだろう。しかし、ほんのちょっとの距離でもタクシー使いそうな気もする・・・。

余談ですが、江口さんの常宿のホテルプラザは20世紀に倒産してしまい、今はホテルの面影すらありません。残念無念。誰か写真があったら、お恵み下さいませ~。

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ザ・シンフォニーホールのHP   ザ・シンフォニーホールの座席表

私が観たコンサート→ ウィーン国立歌劇場合唱団 メンバーズ・セレクション
恐らくモーツァルトも歌っていた。プログラム買ってないけど、聴き覚えがあったもん。

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