あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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高村薫さん『我らが少女A』のサイン会へ行ってきました。

2019-08-04 00:53:10 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)

待ちに待ったサイン会。

だけど、朝からヘンなことが起こって。

・地下鉄へ向かう下りの階段で滑りかける

・地上へ出る上りの階段で躓きかける

・昼食後、財布から小銭を出していると、小銭を床にぶちまける

何かの前触れ? それともサイン会を控えて、気付かないくらい、ふわふわしてるの? 仕事はミスはしなかったんだけどな。


14時前に着くのは難しかった紀伊國屋書店、サイン会会場へ入られる高村さんのお姿を拝見できませんでした。

14時過ぎにサイン会用の書籍を買って、整理券を頂き、列に並びました。






このリーフレットと、<先生へのメッセージ>を書く用紙が用意されていたので、最も伺いたいことを一番初めに書きました。

待っている間は読書に励みました。紀伊國屋書店さんのブックカバーじゃない文庫を読んでてごめんなさい。
読んでいた本は待っている間に読み終えるページ数だったし、長時間並ぶのを覚悟していたので、念のためもう1冊文庫を用意してました。……2冊目も入りました。

並び始めて1時間半になろうとする頃、私の番。最後から十数人目というところ。
今までのサイン会では心臓バクバク状態だったんですが、今回は今までになく、緊張はしててもドキドキする状態でなかったのが不思議。
待つ時間が長すぎて、逆に平静を保てたのかな? それとも朝からヘンなことが続いて、怖いものなしになったのか?

冒頭のメッセージを読まれて、「うーん……」と唸られる高村さん。
何を書いたのかというと、

<合田さんと加納さんは友人のまま、プラトニックのままですか?>

これ、聞きたい、知りたいと思った人も多いはず。これを聞かずして、何を聞くの、と。

悩まれつつも頂いた高村さんのお答え:「腐れ縁だからなあ」

更に頂いたお言葉がすごかった。

「好きにしてください」

す、好きに!? 好きにしてってどういうこと?

動揺しつつも、ここで怯む私ではありません。これが最後の機会と思い、

私:「『レディ・ジョーカー』の終章で合田さんが加納さんへの恋心を自覚してるんですから、何かあったのかなあと」

ここで高村さん、筆を入れている手を止めて、キョトンとしたお顔で私を凝視。

「誰がそんなこと書いたんですか」

まさかご本人からそんなお言葉が飛び出すとは……!

動揺してしどろもどろになりつつ、もう一度説明する私。繰り返しになるのでカット。但し文庫版の『レデイ・ジョーカー』だということは付け加えました。

それを聞いた高村さん:「記憶にない」  「確かめなきゃ」

私:「お願いします……!」  「書店ですから、すぐそこに御本がありますから」 と、頓珍漢なお願いをする間に、サインを書き入れていただきました。


(名前が透けてたので消しました)

そしてささやかなプレゼントをお渡しして、握手していただきました。

最後に 「加納祐介さんのフルネームを入れていただき、ありがとうございます」 とお礼を言うと、「あーっ!」 と叫ばれた高村さん。

直截ではないのですが、人づてでこっそりと、「一度でいいので<加納祐介>のフルネームを入れてください」とお願いしていたのです……。
だって新聞連載では、<加納祐介>の四文字が一度もありませんでしたから。

察してくださった高村さん:「たくさん入れておきましたから!」 とお言葉と笑顔に、深々とお辞儀とお礼をして、私の番は終了。

その後、ポストカードを3種類から1枚選んで、退出。

書店内で『我らが少女A』の挿画パネルが展示されているので、それも拝見。選べなかったポストカードも置いてあったので、いただきました。


西口司郎さん。


高杉千明さん。


西川真以子さん。

この後で、ポストカードフォルダーに入れます。

『我らが少女A 挿画集』 も購入。

ここでメッセージに、<挿画を全部載せた愛蔵版も出してください> と書くのを忘れたことに気付く……アホな私。

アホついでに、他に書いたメッセージは、

<中短編集を出してほしいです>  <『太陽を曳く馬』を文庫化する際に、加納さんが検事から判事になったエピソードを復活してほしいです>

そして、これからも作品を楽しみにしています、ご健勝をお祈りします、というお定まりも。表面だけでは書ききれないので、裏面を使って乱筆で書き込みました。

サイン会のお部屋は、5人程度しか入室させないようにしていたので、他の皆さんがどんな話をしていたのか、あまり分からないんですよね。

そんな中、運良く月夜堂さんにお会いできて、少しの間ですがお話できたので、嬉しかったし、良かったです。本当にありがとうございます。

そしてサイン会に参加された皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした!
何よりもぶっ続けでサインをされた高村薫さん、お疲れさまでした!
本当にありがとうございます。



2 コメント

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お疲れ様でした。 (つるぎ)
2019-08-05 17:57:33
からな様、こんにちは。
サイン会、良かったですねえ!

高村先生に、直接、質問をされたのですか!
いや…みんな(?)、気になっていた事とは思います。
先生の反応が、お茶目♬
でも、ちょっとショックですかね、やはり。
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つるぎさんへ (からな)
2019-08-05 22:27:43
こんばんは。

>高村先生に、直接、質問をされたのですか!

メッセージを書く用紙が用意されたので、一番目に書けば答えていただけるだろうという、経験から来る確信犯です。

『太陽を曳く馬』のサイン会のときも、そうでした。おかげで、加納さんが検事を辞めて判事にさせたのは、

「検事だと性格が悪くなるからですよ」

とのお答えいただきましたからね。

この質問はギリギリセーフのラインかな、と思いました。
口にはできなくても、書くことで伝えられますしね。
これを聞かなきゃ死んでも死にきれないと、大げさでなく、本当に思いました。

今思うと、一作一作全力を傾けて仕上げた後ですから、過去のことは覚えてないのが当然なのかもしれません。

あるいは、もしかしたら、うまくはぐらされたかな……? という気もします。
謎は謎のままで。

「好きにしてください」 というお言葉をいただけただけでもよかったです、はい。

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