これエレ!  ~これはこれはエレガントなブログもあったものだ~

日常で起きたことを面白おかしく書いたり、小説書いたり

あと

テンプレと表示絵がよく変わるのはいつもの事

(*'ω'*)ま!

2010-09-25 17:29:02 | Weblog
ええ 銭湯ですか



メンドウですね



とりあえず  またやかんの出番かなと





さてさて


今日は微妙に暖かいせいか・・・



蚊が



蚊に襲われた!




久しぶりだからすっごい痒い!!





orz





朝までの風どこいったんだよぅーーーい!




あれですね  今年も来ました



ツンデレ天気




もう




別にアンタの為に晴れたわけじゃないんだからねっ!!



的な?

災難だったなあ 昨日は

2010-09-24 18:03:06 | Weblog
まず




3時に起きました


おじいちゃんはボクは・・・



昼  バイトに行く途中


自転車のチェーンが外れた

バイト中 非常に眠かった  3時起きだし



帰り  壊れた自転車と重い荷物と 大雨


さすがにここまでくればもう何もないだろう





と思ったら・・・


湯沸かし器壊れた


orz





がんばってヤカンと鍋を使ってお風呂をいれて・・・1時間30分かけて



入浴中に「おいだき」したら冷水が流れてきた



非常にぬるいお風呂から逃げるようにでて・・・




さっさと寝ました orz




そーいう 日もあるんですね

べ・・・べつに打ち切ったわけじゃないんだから!

2010-09-23 16:52:55 | Weblog
本当ですから!!

ただ フラグが回収しきれてないだけですから!


「っと・・・、この辺か」
武中は排気口から出た、かなりの時間をあの狭い場所を這っていた。当然体全体が硬い、それを少し伸ばしてから進んだ。
「もう少しだぜ・・・、博」
目つきが鋭くなる、この男が言った”博”という人物が関係しているらしい。ライフルを強く握り締め、次に誰かに会えば容赦なく撃ち殺すつもりでいる、そんな気迫があった。
誰もいない廊下だがゆっくりと進む、物音を立てずに目的地の場所はわからないがこの先を進めばいずれ見えてくる。
なんとなく空気がにごり始めたような気がした、緊張が全身をめぐる。この先に自分の探している敵がいる。息子である博を殺した犯人、いやこのゲームの首謀者の1人。
「何だね?君は」
突如声が聞こえた、どうやらいつの間にか背後を取られていたらしい。それは濁った空気に気をとられて、自分がどこにいるのかを把握していなかった武中のミスである。
「やあ、なんだ・・・参加者か、ならここはゴールだよ。おめでとう」
武中はあたりを見回す。誰もいる気配はなさそうである。
「賞金は君のものだよ、渡すから受け取りにきたまえ」
さらっと、まるで飴玉でも渡すかのような口ぶりで言い放った。その言葉に逆上してしまった武中は銃を向ける。
「何のつもりだね?それではせっかくの賞金も無くなるぞ」
「・・・・俺は金目的じゃねえしな、俺は、息子の無念を晴らしに来たんだ」
銃を構えたまま近づく、目の前の男は全く動じる気配はない。その様子を見て武中は心中穏やかではない、自分が圧倒的不利な状況で尚、この余裕。
武中は引き金を引きたくて仕方なかった、だが今すぐに殺すわけにもいかない。
他の人間の場所も聞かないとならない。
「なぜ・・・こんなバカなゲームをやってる」
気を静める為に言葉を発した、だがこれが逆に自分の判断を間違えさせる結果になる。
「なぜ?さあ、暇つぶしだろうか」
この言葉には耐えれなかった、引き金にかかっている指に力が入る。だが、目の前にいるはずの相手には届かなかった、なぜか背中に冷たい感覚が走る、その次には鋭い痛みに襲われた。
「ぐぁっ・・ぐっ・・・」
「おいてめぇ・・・何ころされそうになってるんだよ」
「ああ・・・・君か、広末君」
広末は目の前に現れた人間を次々殺しこの部屋へとたどり着いた。返り血はもう黒く変色してまるで漆黒の衣を羽織った悪魔のような、そんな風貌を思わせるものだった。
「てめぇっ・・・ごほっ」
武中は最後の力を振り絞って立ち上がる、もう銃など構える余裕などないはずなのに銃口を広末に向ける。
「邪魔をするな!! 俺は息子の博の無念を晴らすまでは死ねないんだ!!」
銃口を突きつけて引き金を引こうとする、だが負傷の為動きが鈍い。当然即座に対応した広末のナイフが先に当たる、首を切られた武中は噴水のように血しぶきを上げて倒れた。
「っち・・・、テメーこんなつまらない殺しをいつまで続けさせるんだよ」
「つまらない殺し?君は”自由に人が殺したい”と私についてきたのではないのか?」
「ちげーよ、俺はよ自分の望む殺しがしたいんだよ、喚き騒ぎそして豚のように無様に逃げ惑うような」
「まだ他にも人数がいるじゃないか、全員殺し終えたら次のゲームを考えてやる。さっさと全員殺すんだな」
複数の足音が聞こえた、恐らく5人以上はいるだろう。それは広末が通ってきた道から聞こえてきた。その音を待ちわびてたかのように表情が濁る、瞳孔が開き口がまるで何かをむさぼってるかのように開く。
「きた・・・きたぜ・・・きたきた」
「何のことかね?」
「俺が仕込んでた面白い玩具だよ」
足音が止まる、広末の目の前には向島達が居た。
「玩具だと?ふざけるな!」
「いいな、怒りの表情は、ひねり潰したくなる」
そういいナイフを構える。
「コイツは人を殺しすぎて刃がボロボロなんだ・・・・楽には死ねないぜ?」



「っく・・・ん・・・」
岩崎は目を覚ました、何者かに体をゆすられているようだった。
「・・・っちゃん」
何故か蝉の声が聞こえた、そして懐かしい匂い木々達が発する穏やかな匂いに包まれていた。
「けんちゃん、危ないよ・・・帰ろうよ」
誰かが岩崎の腕を引っ張っている、その腕はか細く子供のようであった。ふと岩崎はこれが子供の頃の記憶だという事に気づく。
「大丈夫だって、さっきあの洞窟に逃げていくのが見えたし!」
岩崎とその友人である田中は洞窟に入っていった、幼い頃の遊びといえばヒーローごっこなどである、岩崎達は洞窟を敵のアジトと称して入り浸っていた。
だが、この日は運がなかった。
稀に見る大雨であった、それになぜか水滴が凍えるように寒い、着ていたシャツは一瞬にして濡れて体にへばりつき、着ている者の体温を奪っていった。
「けんちゃん・・・・寒いよ・・・助けてよ」
目の前で弱っている友達、そして自分自身もその寒さに意識が朦朧としていた。
「君達!!!大丈夫か!」
「!!!!!」
岩崎は目を覚ました、体が思うように動かない。だがこのまま寝ていてはダメだと体が言っている。
「俺は・・・ずっと悪夢でも見てたのか?」
手足のしびれ、そして吐き気。普通だったら立ち上がる事などは無理だとわかっていたが体が勝手に動いていた、そして武中のように排気口を空けてそこを這いずるように進む。
目的地は決めていた、あの時見捨ててしまった少年達、例えいまさらでもこの子達を守らないとダメだ。
岩崎はただその一心だけで動いていた。
「はははは!!!!どうした!来ないのか!!」
「っく・・・」
声が聞こえた、どうやら広末の声らしい。もしかしたらと思い排気口から覗いてみた、そこには広末と戦っている向島の姿がある。
「つまらねえな!!! 仕方ねえ」
そういい向島の足を刺した、激痛のあまりか悲鳴も上げずにしりもちをつきその場にうずくまる。
「こいつ等をいたぶり殺してやるよ、それからお前も殺してやるからよ」
そういい他の面々のいる場所に向かっていく。
岩崎はこのタイミングしかないと思った、恐らくアイツと自分の実力差は大きすぎる。まともに戦ったらすぐ殺されて逃げる時間さえ稼げないかもしれない。
そう思いポケットから液体を取り出す、そしてそれを頭からかけた。
「まずは・・・そこの弱そうな男共だな、女はお楽しみに取っといてやるか」
その瞬間、天井から大きな音が聞こえた。一瞬の出来事でさすがの広末も体がこわばる、その一瞬の隙をついて懇親の右のパンチをお見舞いした。
しかし、広末の対応も早い、次の瞬間には岩崎を視界に捉えていた。
ナイフを持っている広末、当初は一発入れたら相手のナイフを叩き落すつもりだったが落としてはくれなかった。
この作戦が失敗した事によって状況は一気に不利になった。
「アンタ・・・・」
「すまない、君達。俺は・・・何か大事なものを見失ってたみたいだ」
「高田が・・・死んだよ、それに翔も」
「ああ・・・、償うつもりだよ。それは俺にでもできる、たとえ許してもらえなくても俺は一生をかけるつもりだ」
「ああん!ごちゃごちゃしゃべってるなよ!切り刻むぞ!」
広末は岩崎達の会話など気にもしないで攻撃を開始した、ナイフを避けるので精一杯である当然の如く丸腰である岩崎はピンチだった、だが諦めてはいない当然武器を持っている相手に対する技もある。
だが広末は素人ではなかった、その技を事前に察知して中々使える状況にしてくれない。こうなっては岩崎は殺されるのを待つばかりだった。
「死ねっ!!!!」
体勢が崩れた岩崎をナイフで狙う、こうなってはもう逃げれない。刺される覚悟をしたそのときであった。
「そのまま倒れろ!」
声が聞こえた、間一髪ではあったがワザとからだを転ばし逃げる、だがこのままでは追撃があると思い必死になって転げた。そして立ちたがった岩崎が見たのはナイフを叩き落とされていた広末の姿だった。
「へへ・・・俺にはこれぐらいしか手伝えねえからな」
辰也が隙を見て武器を叩き落としてくれたのだった。
「てめえ・・・女だと思ってたらナメやがって」
「っは、残念だな。俺は男だよ!」
一瞬辰也に気がとられていた隙に岩崎は広末を投げる姿勢に入っていた。
「うぉおおお!!」
「武器ってのは常に1つしか持ち歩いてないわけじゃないんだぜ?」
拳銃を取り出して発砲する、この距離からなら外れる事はない。だが、拳銃は正常に発砲されなかった。まるで火の粉をまい散らすように爆発を起こした。
「ぐぁっあ・・・!!ってめぇ・・・なにしやがった」
「ガソリンを・・・かぶっておいたんだよ、最悪の場合を考えてな・・・」
人を殺しすぎて鼻が効かなくなっていた広末は気づかなかった、岩崎は排気口からでる前にガソリンをかぶっていたのだった、揮発性と引火性の強いガソリンをかぶった男相手に至近距離で拳銃を撃つなどまさに自爆である。
「くぁ・・・くそっおおお!!」
雄叫びを上げる広末だったが爆発のダメージは計り知れない、仰向けに倒れてから動かなくなってしまった。
「岩崎さん!」
刺された足を引きずりながら向島が岩崎の方へとやってきた。
「・・・はは、君達を裏切った罰かな」
「そんな事・・・・」
言葉が出ない、確かに岩崎さんは俺たちを裏切った。だが最後は自分の命を賭けても助けてくれた。
これは生半可な覚悟では出来ない、この人の本音がようやく聞こえたような気がした。
「素晴らしいよ、うん。私が望んでいたのはこういう展開だ」
先ほどから後ろでずっと事の成り行きを見ていた男が前に出てきた。
「アンタは・・・・?」
「ああ、私か、名乗る程のものではないよ。そうだな・・・、このゲームの主催者とでも言ってこう」
その言葉に一同は騒然とした、目の前に自分達がこんな目にあった張本人がいるのだから。
「さて、賞金を皆に渡さないとな」
そういい、着いてきたまえとだけ言ってから歩き始めた。
「ここに約束の賞金がある、ただ・・・これを貰うに当たって1つ契約をしてほしい」
「契約・・・?」



あれから1年後

俺は使い切れないほどの大金を手に入れてからも働き続けた、というよりも家でじっとしていてもあの時のことを考えてしまうだけだからだ。
最後に言われた契約というのは実に簡単なものだった、ここで起こったこと全てを公表しない、そうすればこれからの暮らしの安全を全て保障するというものだった。
最初はこんな事件に巻き込んでおいて何を言うのだと思ったが、瀕死の岩崎さんを助けてくれるという条件をつけてきたので飲むことにした。
俺は家に帰ってから多少の休憩の後、この事件について検索をかけてみた。だがネットで噂にもなっていない、これだけの大掛かりな事をやってのけた人間達がネットでの証拠隠滅程度をやっていないとは考えづらかった。
あれから一年も経つとあの事件は全てゲームだったのかと思えてくる、だが、そんなはずはなかった。
あのゲームで死んだ人間は、何らかの形で死亡したとニュースで流れた。
ピピピ・・・
携帯が鳴る、音楽が設定されていないので恐らく岩崎さんからである。
「もしもし・・・、向島です」
「やあ、早速本題なんだが・・・、2時にいつもの場所でいいかい?」
「はい、判りました」
俺は手短に準備を済ませて岩崎さんの言われた通りの場所に向かう。
岩崎さんとはあれから数度連絡を取っていた、そして2人で誓い合った。このゲームの首謀者を確実に突き止めると、その為に協力すると。





あとがき

あ・・・本当にごめんなさい。
ごめんなさい orz

最後の最後まで読みづらいストーリーになりました、なんでだろう・・・。結構練った作品だったのになあ。この作品は実は今まで書いてた小説で出そうと思ったのに出せなかった裏設定のキャラなどを中心に盛り込んでいます。
総勢・・・5人ほどでしょうか。主役級から敵のラスボス級のキャラを盛り込んだだけでこういう、回収しきれないフラグを落とす形になってしまいました。
これに関しては大いに反省して次の作品ではもうちょっと感情移入しやすくしたいと思います。

本当に読んでくださった方、そして読んでなかった方・・・。

ありがとうございます。




完結!!


というには程遠い内容な気もします orz



いやぁ・・・・




どこかで見たことあるようなストーリーに・・・


とりあえず 軽いキャラ紹介的なあれを・・・


主人公 向島  あれ・・・下の名前って・・・?
すみません フルネーム忘れた挙句に思い出せません orz
いやあ、あれですね。全く特徴をつけなかったのは理由があるんです、成長していく過程を書きたかった・・・。
全くダメでしたが。

高田  あれ・・・ 確かフルネームは死亡時に・・・
書いてないし!!
あれ・・・またフルネーム忘れた orz あ、ちなみに裏テーマで格闘技関係者の名前を組み込むってやってたので・・・
ええ、今やバラエティやドラマなどで活躍もなさってる高田さんがモデルです。
名前だけね。

岩崎  確か岩崎健吾、良い名前だーとおもったらとある格闘漫画のやられキャラのもじりだったorz
テーマとしては裏切る大人、そして曲がった正義を振りかざす大人。
にはなれなかった。やはり理想だけを背負い込んだダメ人間になってしまいました。
でも、フルネーム覚えられてるだけまだマシ。

武中  裏テーマは復讐者その1。
劇中で微妙に語られてましたが、息子がその昔このゲームに巻き込まれて死んだ事を知り復讐という普通のストーリーを組み込みました。
わりとキャラが立ってたクセに出番がなかったオッサン。
ちなみに渋い感じではなく、普通のオッサン風。

広末  コイツもフルネーム知らない・・・、キャラを多すくしすぎた弊害である。
コイツは他の小説で考えた”暴力警官”がコンセプトだったキャラのリメイク。
ぶっちゃけコイツと岩崎を混ぜて使った方が話が盛り上がった気がした。
イメージ的にはアゴがとんがってる感じ。

薊&翔  珍しくフルネームが存在するキャラ。
翔はぶっちゃけ付き人なので適当な設定。
薊は違う小説(推理物)の犯人役で考えていたキャラ。某漫画にでてきたキャラに思いきり影響を受けてる。
いろんな業界にコネがあり、それを駆使して戦うタイプにしたかったのに。世間とは孤立した無人島という状況下で全く実力が出なくただの我侭娘になった。
ちなみに翔はマッチョです。

佐田 フルネーム佐田風成だったハズ、ちなみに有名な亀○親子がモデルではない。ダレだったか忘れた。
凡人クラスの才能だが練習量と作戦で世界と戦うすごいヤツってコンセプトだったけど。
結構負けてる。
これも他の小説で考えたキャラだけど、上手く動いてくれなかった。

鈴木 鈴木辰也、リトルガールと言えば記憶にあるようなないような。ぶっちゃけこのふたつ名は出すかかなり迷いました。今でも後悔している。
元手品師で、もう一度手品で返り咲く為に賞金を手に入れたくて組織側で参加。
このキャラはオリジナルさんです、女装男子がウケると勝手に決め付けたので作られたキャラ。
文字だけだと男だか女だかわからない。

雀里 確か名前は愛莉だったかな。
この子は実は結構後半で絡むはずだった、そう向島さんと。そして薊とぶつかるはずだった。
まあ、タダのモブに成り下がりましたが。
ちなみに死んでいません、生き残りました。

カジ・幸平・あと男たち
幸平はぶっちゃけ、フレーズだけしか考えてなかった。
カジはカラオケの店長で、実在します。どこにいるとは言わない。他の男たちも役目も与えられずモブ以下の風景になりさがった。
多人数が出る小説の難しさを思い知らせてくれた貴重な人材である。


まあ、適当にこれだけ書きました。

ははは・・・


orz  




あ、ちなみに今書いてる小説が出来たらまた載せます。

今度はショートなストーリーを何度も分けて、ええ。この小説に飽きてもう10話ぐらい作ってあります。

来週ぐらいにのせますねー。

いよいよラスト

2010-09-22 16:15:55 | Weblog
ぶっちゃけ打ち切りたいよね




「俺たちの冒険はこれからだ!」



見たいなノリで



orz



さて


小説の最終章です  9話



ええ   前半の感じがすっかり抜けて変になってきました



読んで下さってる方はもう少しお付き合いください




「大丈夫か・・?」
やはりあの時の出血が祟ったのだろう、少し元気がなくなっていた翔の顔から血の気が完全に失せて真っ青になっている。大丈夫だと言い張ってはいるもののどう見ても大丈夫には見えなかった。
「早く立ちなさい、動けるんでしょ?」
「・・・・はい」
どう見ても限界に近い翔をたたき起こすように言い放つ。
「おいっ!さすがにそれは・・・」
「アンタは黙ってて、翔は動けるの」
なぜか翔の事になるとムキになる、これ以上突っ込んだ事を聞くとまた喧嘩になりそうなので聞くに聞けない。俺は仕方ないので翔に肩を貸す事ぐらいしか出来なかった。
「・・・・もし俺に何かあったら、薊様をよろしく頼む」
かすかに聞こえる程度の声で翔は言った。
「判った、だけどお前もがんばれよ」
その質問には答えず力なく翔は歩き出した。


「んぁ?なんだ・・・テメェか」
広末は開かずに困っていたドアの前で座っていた、恐らく誰かが来ない限り開かない仕組みなのだろうと思っていたからである。
「・・・・アンタは確か」
「そうか・・・殺し合いをするならお互い名乗らないとな、広末だ、よろしくな」
「ずいぶん落ち着いているな・・・、ここに来る前に1組に会ったがおびえていた・・・、貴様はこのゲームについて何か知っているようにもみえる」
その言葉を聞いてすっと立ち上がる。
「それはお互い様かな?とりあえずここは誰か殺さねえと開かないらしい」
そういいナイフを突きつける。恐らくは宣戦布告の意味だろう。
緊張が部屋の中を覆った、互いに覚悟を決めている表情である。その中で佐田はリズムを取り始めた。
「お前は・・・名乗らねえのかよ!!」
予想外にも広末はナイフを投げてきた、てっきり手に持って使用するものだと思っていただけに驚きが隠せない。一瞬にして掴みかかると膝蹴りを連発した。
こうなってしまってはガードするのが精一杯である、あまりにしつこ過ぎる膝蹴りに見かねた佐田はガードを下げて応戦に出た。
しかし最初から攻撃しか考えてない広末の膝蹴りが一瞬の差で先に当たり佐田はあっさり倒れてしまう、勢いがつきすぎている広末は少し体勢を崩してしまうがすぐさま追撃に向かおうと体を反転させた。
だが、佐田はダメージで倒れたのではなかった。わざとこの場を切り抜けるために、足をかけた上で自分は倒れる振りをした。これによって自分は優位だと思った広末は反転して即座に攻撃に出ようとしている、勢いがついた状態なので止まる事が出来ない。
そこを右ストレートを伸ばして顎に当てた。
ボクシングの試合ではあまり見ることの出来ないような綺麗なダウン、完璧にしりもちをついてしまっている。
「さあ、立てよ。カウントは無いぜ?」
「っく・・・」
立って勝負しては恐らく何も出来ずにやられてしまう、膝蹴りの連打は掴みながらだったのにアレだけ簡単にはずされてしまった。恐らくは同じことをしたところで何も出来ずに同じ状態になってしまう。
広末はまるで地を這うようにはいつくばった、そしてジリジリと後ろに下がる。佐田が追いかけてくる気配が無いということを確認してから一目散にナイフの方へと走った。
瞬発力には自身があった、ある程度距離を稼いでる状態だったので例え一瞬でも早くナイフのところにたどり着く自信があった。
ナイフを拾い上げてから振り向いた。
佐田は追いかけてきていない、むしろあの場から動く気配すらなかった。
「俺に・・・武器を持たせたら不利になるんじゃねえのか?」
「武器?ああ・・・」
ボクシング独特のフットワークで近づいてくる、広末はナイフを構えて射程距離に入るまでじっと耐えていた。
「ボクサーの拳も武器なんだぜ、ナイフなんざよりよっぽど切れる」
そういい直進した、一瞬でナイフの間合いに入る。そこに合わせるようにナイフを突き出した、しかしそんなことは判っているといわんばかりに腕で押しのけて懐にもぐりこみアッパーを繰り出す。
当たってしまったが広末は耐えていた、これが当たるとは毛ほども思っていなかった、乱打戦にさえもっていけば一発で勝負が決まるナイフの方が威力がある。それを視野に入れていた、だから打たれるのは覚悟の上だった。
しかしどれだけナイフを振り回しても当たらない、それどころか逆に手痛いカウンターをもらってまた倒れてしまう。
「ナイフの軌道は数種類しかない、ボクサーのパンチに比べれば避けることは容易だ」
刺すか切るしかないナイフは振り切るか、振り下ろす。そして突くこれぐらいしかない、殺しなれているとはいえ特殊な訓練を受けているわけではない広末の攻撃が易々と当たるものではなった。
半ば自棄にになった広末は次の攻撃に出る、恐らく上半身への攻撃では勝ち目が無いと判断したのか下半身を駆使した攻撃。
蹴りを主体にすることにした、ボクシングの選手がローキックに対して脆いのは格闘技を見てる人なら目の当たりにする事があるかもしれない、それを実行する為である。
だが素人のローキックがあの早いパンチを避けながら当てる事が至難ではあるが泣き言など言ってられない。
広末はムエタイのように腕を上に上げて片足を少し浮かせた、もちろん本格的に習った事など無いのでみようみまねではある、ただ腕の長い広末が上半身だけを守ればある程度は防ぎきれる。
広末のガードが持つか、佐田の足が持つかの勝負になった。
ガードを固めたまま広末は相手の左足を狙い右のローキックを放つ、だが華麗なフットワークで避けられてしまう。そして左ジャブの連打を逆に受けてしまった、攻撃の後の少し緩んだ腕の隙間を狙い的確に当ててくる、これだけの技量の差があると正直勝負にはならなかった。
「がっ・・・ぐっ・・」
思わず声が漏れてしまう、だがお構いなしといった感じで左右のフックを放り込む。これにより広末は倒れこんでしまった。
「武器を持っているとはいえこの程度か・・・・全く油断さえしていなければ敵ではないな」
倒れこんでいる広末に追撃をする様子はない、これはボクシングという戦い方をしている佐田の信条なのだろう。相手が起き上がるのを待っていた。
「っく・・・クックックック」
「何だ、打たれすぎておかしくなったか?」
苦しんでいた広末が突如笑い始めた、その行動の意図がわからず佐田は一歩下がる。
「甘めえよ・・、勝負の世界じゃないんだぜ?甘めえ・・・甘めえよ!」
何かが思いっきり破裂したような音が聞こえた、次の瞬間佐田の肩が強い衝撃で押される。そしてあたり一面に血が飛び出していた、その光景が理解できない佐田は呆然と立ち尽くすだけしか出来なかった。
「何ぼーっとしてるんだよ、もうちょっと楽しませてくれや!」
撃たれたことを理解する、左肩が痛くて動かない事を考えるとそこが撃たれたのだろう。この場にいては危険だと思った佐田はバックステップを踏む、しかし肩の激痛のせいでうまく動く事が出来なかった。
そんな事はお構いなしと広末は脚を狙う。
2度目の炸裂音、今度は確実に当たった痛みがわかった。
「ぐぁ・・・・貴様、銃があったとはな」
「そうだぜ?俺は貴様に持ちかけたのは勝負じゃねえんだよ、俺が楽しむ為の殺戮ショーなんだよ!」
最後の一撃は心臓だった、頭部を狙うという事も出来たが相手はボクサーである、避ける可能性があるからであった。
「さて、そこそこ楽しんだが・・・まあ、荷物でももらうかな」
広末は適当に漁り食料を手に入れた、残りのものは邪魔になると考えてその場に捨て次のドアが開いたことを確認してからその道を進んだ。


「おい・・・薊!このままだと翔が」
「わかってる!だから早くゴールに向かってるんじゃない、ここで休んでても治らないわ」
「確かにな・・・、だけどこのままじゃ動けなくなるぜ」
俺の制止を振り切り独走状態になりながらも突き進む薊、それを止める気はあっても決して止めない辰也、このままでは翔は動く事も出来なくなるのは目に見えていた。
「俺は・・・大丈夫だ、それにもう直ぐ次の部屋だ」
そういい指を刺す、うっすらだが光が見える。そこがゴールだとは思わないが近づいてる可能性は高い。もしかしたら治療が出来る場所がある確立もある。
だがそんな期待など意味もなかったかのように、何もない部屋に出た。いつもどおりの光景である。
「っち・・・どのドアも開かない」
辰也が全てのドアを調べてみた、念のためピッキングも試したが特殊な鍵らしく開かない。
このままでは翔が出血により動けなくなってしまう、そう思ったその時、足音が聞こえた。これはチャンスかもしれない。もし相手が輸血できるようなものや、止血をもっとしっかり出来る道具などがあればこの状況は変わるかもしれない。
俺はまた淡い希望を信じてしまった。
あの男が目の前に現れる前までは、俺は足音のする方へと歩く。
だが、目の前に現れたのは広末だった。
「ん?ああ、俺が殺し損ねた連中じゃねえか」
全く興味がありませんよ、といった表情でこちらを見ている。
『2組がこの部屋に入りましたので鍵を落とします』という放送が突如流れた、恐らくこの部屋は2組がくれば直ぐに開く仕組みらしい。
だが落ちた先は広末の足元だった。
「ん~、どうやらお前等の仲間が負傷してるようだな」
少し嘲笑うかのようにこちらを見た、この鍵を渡して欲しかったら条件があるとでも言いたそうだった。その目線はずっと薊に向けられている。
「アンタ、美人だな」
「何よ」
鍵をこちらにちらつかせながら広末は淡々と語る。
「ここに来てた中で一番だ、どうだ?アンタ俺と一緒にこねえか、殺しはしねえから安心しろよ。まあ、アンタの態度次第だがな」
どうやら広末の目的は薊らしい、殺しにも飽きてきたというところだろうか。どちらにしろこの男に薊を預けるわけにはいかない、俺は他の条件はないか提案をしてみた。
「断るわ」
まあ、妥当な判断だろう。コイツと一緒にいるなんて気が狂いそうだ。それに殺されないにしてもロクな目にあうことは目に見えている。
「そ・・・そんな女1人で助かるなら差し出しちゃってよ!」
「そ・・・そうですよ!」
このまま流れそうだった相手の提案だが思わぬ敵が現れた、途中から仲間になった雀里、田所が嫌がる。
「そうだよね?北野、アンタもそう思わない?」
「んー・・・・・・、いや、ん~・・・・」
北野という男だけは何故か考えている、あの3人組では少し浮いた存在ではあったがこちらに味方する義理は無い気がする。だがこちらの顔色を伺うわけでもなく一人で何か考えている。
「ええと・・・山平光さんの、娘さんだっけ?」
「・・・・そうよ」
北野はどうやら芸人で、昔に薊の母親に助けてもらった事があるらしい。今も十分浮いてるが当時はさらに浮いて、どこでなにをやってもうまくいかなかった、自暴自棄になっていた所を助けられたということだった。
「で、話し合いはいいんだが?どっちなんだ、皆死ぬか・・・コイツを俺に手渡すか」
広末が横槍をいける、少し纏まりかけてた話がどんどんこじれていく。自分達は散々振り回されてきたという部分が強いのか2人がどうしても助けようという気は起こさせないらしい。
「でも・・・、本当に助かりたいと思うなら・・・、結束するべきだ!」
北野がいう、あまり目立つ存在ではなかった。だがなぜか今は前に出てきている。
「そうだ・・・!自分だけ助かろうと思うから皆がおぼれる、そう俺は光さんに聞いた!俺はこの言葉を信じる!」
そういい北野は俺たちの先頭に立った、そして広末に向かいすごい剣幕で怒鳴った。
「俺達は脅しには屈しない!貴様の要望は却下だ!!」
その言葉の後、一瞬の間も無く炸裂音が響いた。
耳の裏側にまで通るようなキツイ音、どこかで聞いた事があるがこんな大音量ではない。
「残念だ・・・・、全く・・・俺の要望を飲んでさ」
そういい、弱々しく息をしている北野の頭を踏みつけた。
「ああすればよかった、こうすればよかったってバカみたいに言い争う姿を見たかったんだがな」
「やっぱりな、お前はそういう奴だと思ってたぜ」
いつの間にか辰也は背後に回っていた、恐らく線を使って首を引っ掛ける気だろう。だが間一髪のところで銃とナイフを使い防いだ。
「ほぅ・・・・こんなの持たせてもらえてるって事は・・・貴様も俺等側か?」
「さあな・・・」
2人は静かに睨み合う、俺は隙を見つけて動こうと思ったのだが空気にのまれ動けなかった。
「まあ・・・契約破棄したんだから、とりあえず死んでもらうか」
銃口の先は辰也ではなく薊、このメンバーでは恐らく自分を止める事は出来ないと思ったのか薊を狙った。俺は即座に動こうと思ったのだが体が動かない、まるで自分が銅像にでもなったかのように地面にぴったりと足がくっついていた。
「ぐぁっ・・・」
「翔っ!!!」
間髪でどうにか翔が薊を庇い銃弾を受けてしまったらしい、当然銃弾を受けて無事で入れるはずなどない。最初から受けてた出血も加えてなのか今はピクリとも動かない。
「起きてよ・・・起きなさいよ!!!」
俺達は一斉に翔を見ていた、だが一瞬ゾッとする。この事件の元凶である広末の方を向いてる者がいないからである。俺はあわてて振り返るも誰もいなかった。
「くそっ・・・羊狩りでもしてるつもりかよ、そんなに俺たちを弄んで楽しいのかよ」
広末にとって殺しというのは仕事でもなければ生きがいでもない、ただの趣味だ。故に自分がもっとも好むシチュエーションを作り上げているだけである。
復讐に狂った薊を殺す、それが今回見つけた暇つぶし。
「悪い・・・止める事が出来なかった」
辰也を責める事は出来ない、コイツは精一杯虚勢を張ったが人を殺した事はない。当然あと1歩踏み込む勇気が出なかった。
「な・・・なんで!!なんでアイツを殺してくれなかったの!!」
薊が俺に突っかかってきた、当然そんなことをしても意味がないのは彼女が一番わかっていた。だからこそなのかもしれない、惨めな自分を責めるかのように俺に八つ当たりをしてきた。
「絶対に、仇はとってやる・・・・。だから、頼む。耐えてくれ」
一言一言感情を殺しながらしゃべった、一言でも怒りが見えないように。


第2ステージ  北野幸平(お笑い芸人)  金本翔(薊の付き人) リタイア




さて


恒例の・・・






高田!!!



え?


ああ





ブログ内検索で高田って検索すると出るようにするためです



結構練ったはずのいろいろなキャラが勝手に弱まって・・・


使いづらくなってる orz

また戻ってきたし!!

2010-09-21 15:56:47 | Weblog
カムバーック 真夏日!!!


マジ 帰ってこなくていいしー!!




ありえんしーーー!!




orz




さて



神のみぞ知るセカイ  10巻について語りますか


限定版と通常版に分かれてる今回


まあ・・・  限定版でも殆ど同じみたいですが



とりあえず 内容


結編のラスト


主人公の桂馬と今回攻略するヒロインの結の中身が入れ替わってしまう話。


漫画ならでわのストーリーではあるものの・・・結構やられつくされた感は否めなかったけど


話の纏まり方がしっくり来てたのでいいや


なぜか結が 攻略後に男装をしていた


もしかして・・・ 後々使う時の布石・・・?


考えすぎかな




ちなみに



結が中々でず


唯とか由とかYUIとかでてきたボクのPC




その後、檜編に突入


いやぁ~デカイっす




とりあえず 読んでない人がいるという体で書いたので




かな~り あやふやに書いてます



いやぁ~



暑いっす