これエレ!  ~これはこれはエレガントなブログもあったものだ~

日常で起きたことを面白おかしく書いたり、小説書いたり

あと

テンプレと表示絵がよく変わるのはいつもの事

いよいよラスト

2010-09-22 16:15:55 | Weblog
ぶっちゃけ打ち切りたいよね




「俺たちの冒険はこれからだ!」



見たいなノリで



orz



さて


小説の最終章です  9話



ええ   前半の感じがすっかり抜けて変になってきました



読んで下さってる方はもう少しお付き合いください




「大丈夫か・・?」
やはりあの時の出血が祟ったのだろう、少し元気がなくなっていた翔の顔から血の気が完全に失せて真っ青になっている。大丈夫だと言い張ってはいるもののどう見ても大丈夫には見えなかった。
「早く立ちなさい、動けるんでしょ?」
「・・・・はい」
どう見ても限界に近い翔をたたき起こすように言い放つ。
「おいっ!さすがにそれは・・・」
「アンタは黙ってて、翔は動けるの」
なぜか翔の事になるとムキになる、これ以上突っ込んだ事を聞くとまた喧嘩になりそうなので聞くに聞けない。俺は仕方ないので翔に肩を貸す事ぐらいしか出来なかった。
「・・・・もし俺に何かあったら、薊様をよろしく頼む」
かすかに聞こえる程度の声で翔は言った。
「判った、だけどお前もがんばれよ」
その質問には答えず力なく翔は歩き出した。


「んぁ?なんだ・・・テメェか」
広末は開かずに困っていたドアの前で座っていた、恐らく誰かが来ない限り開かない仕組みなのだろうと思っていたからである。
「・・・・アンタは確か」
「そうか・・・殺し合いをするならお互い名乗らないとな、広末だ、よろしくな」
「ずいぶん落ち着いているな・・・、ここに来る前に1組に会ったがおびえていた・・・、貴様はこのゲームについて何か知っているようにもみえる」
その言葉を聞いてすっと立ち上がる。
「それはお互い様かな?とりあえずここは誰か殺さねえと開かないらしい」
そういいナイフを突きつける。恐らくは宣戦布告の意味だろう。
緊張が部屋の中を覆った、互いに覚悟を決めている表情である。その中で佐田はリズムを取り始めた。
「お前は・・・名乗らねえのかよ!!」
予想外にも広末はナイフを投げてきた、てっきり手に持って使用するものだと思っていただけに驚きが隠せない。一瞬にして掴みかかると膝蹴りを連発した。
こうなってしまってはガードするのが精一杯である、あまりにしつこ過ぎる膝蹴りに見かねた佐田はガードを下げて応戦に出た。
しかし最初から攻撃しか考えてない広末の膝蹴りが一瞬の差で先に当たり佐田はあっさり倒れてしまう、勢いがつきすぎている広末は少し体勢を崩してしまうがすぐさま追撃に向かおうと体を反転させた。
だが、佐田はダメージで倒れたのではなかった。わざとこの場を切り抜けるために、足をかけた上で自分は倒れる振りをした。これによって自分は優位だと思った広末は反転して即座に攻撃に出ようとしている、勢いがついた状態なので止まる事が出来ない。
そこを右ストレートを伸ばして顎に当てた。
ボクシングの試合ではあまり見ることの出来ないような綺麗なダウン、完璧にしりもちをついてしまっている。
「さあ、立てよ。カウントは無いぜ?」
「っく・・・」
立って勝負しては恐らく何も出来ずにやられてしまう、膝蹴りの連打は掴みながらだったのにアレだけ簡単にはずされてしまった。恐らくは同じことをしたところで何も出来ずに同じ状態になってしまう。
広末はまるで地を這うようにはいつくばった、そしてジリジリと後ろに下がる。佐田が追いかけてくる気配が無いということを確認してから一目散にナイフの方へと走った。
瞬発力には自身があった、ある程度距離を稼いでる状態だったので例え一瞬でも早くナイフのところにたどり着く自信があった。
ナイフを拾い上げてから振り向いた。
佐田は追いかけてきていない、むしろあの場から動く気配すらなかった。
「俺に・・・武器を持たせたら不利になるんじゃねえのか?」
「武器?ああ・・・」
ボクシング独特のフットワークで近づいてくる、広末はナイフを構えて射程距離に入るまでじっと耐えていた。
「ボクサーの拳も武器なんだぜ、ナイフなんざよりよっぽど切れる」
そういい直進した、一瞬でナイフの間合いに入る。そこに合わせるようにナイフを突き出した、しかしそんなことは判っているといわんばかりに腕で押しのけて懐にもぐりこみアッパーを繰り出す。
当たってしまったが広末は耐えていた、これが当たるとは毛ほども思っていなかった、乱打戦にさえもっていけば一発で勝負が決まるナイフの方が威力がある。それを視野に入れていた、だから打たれるのは覚悟の上だった。
しかしどれだけナイフを振り回しても当たらない、それどころか逆に手痛いカウンターをもらってまた倒れてしまう。
「ナイフの軌道は数種類しかない、ボクサーのパンチに比べれば避けることは容易だ」
刺すか切るしかないナイフは振り切るか、振り下ろす。そして突くこれぐらいしかない、殺しなれているとはいえ特殊な訓練を受けているわけではない広末の攻撃が易々と当たるものではなった。
半ば自棄にになった広末は次の攻撃に出る、恐らく上半身への攻撃では勝ち目が無いと判断したのか下半身を駆使した攻撃。
蹴りを主体にすることにした、ボクシングの選手がローキックに対して脆いのは格闘技を見てる人なら目の当たりにする事があるかもしれない、それを実行する為である。
だが素人のローキックがあの早いパンチを避けながら当てる事が至難ではあるが泣き言など言ってられない。
広末はムエタイのように腕を上に上げて片足を少し浮かせた、もちろん本格的に習った事など無いのでみようみまねではある、ただ腕の長い広末が上半身だけを守ればある程度は防ぎきれる。
広末のガードが持つか、佐田の足が持つかの勝負になった。
ガードを固めたまま広末は相手の左足を狙い右のローキックを放つ、だが華麗なフットワークで避けられてしまう。そして左ジャブの連打を逆に受けてしまった、攻撃の後の少し緩んだ腕の隙間を狙い的確に当ててくる、これだけの技量の差があると正直勝負にはならなかった。
「がっ・・・ぐっ・・」
思わず声が漏れてしまう、だがお構いなしといった感じで左右のフックを放り込む。これにより広末は倒れこんでしまった。
「武器を持っているとはいえこの程度か・・・・全く油断さえしていなければ敵ではないな」
倒れこんでいる広末に追撃をする様子はない、これはボクシングという戦い方をしている佐田の信条なのだろう。相手が起き上がるのを待っていた。
「っく・・・クックックック」
「何だ、打たれすぎておかしくなったか?」
苦しんでいた広末が突如笑い始めた、その行動の意図がわからず佐田は一歩下がる。
「甘めえよ・・、勝負の世界じゃないんだぜ?甘めえ・・・甘めえよ!」
何かが思いっきり破裂したような音が聞こえた、次の瞬間佐田の肩が強い衝撃で押される。そしてあたり一面に血が飛び出していた、その光景が理解できない佐田は呆然と立ち尽くすだけしか出来なかった。
「何ぼーっとしてるんだよ、もうちょっと楽しませてくれや!」
撃たれたことを理解する、左肩が痛くて動かない事を考えるとそこが撃たれたのだろう。この場にいては危険だと思った佐田はバックステップを踏む、しかし肩の激痛のせいでうまく動く事が出来なかった。
そんな事はお構いなしと広末は脚を狙う。
2度目の炸裂音、今度は確実に当たった痛みがわかった。
「ぐぁ・・・・貴様、銃があったとはな」
「そうだぜ?俺は貴様に持ちかけたのは勝負じゃねえんだよ、俺が楽しむ為の殺戮ショーなんだよ!」
最後の一撃は心臓だった、頭部を狙うという事も出来たが相手はボクサーである、避ける可能性があるからであった。
「さて、そこそこ楽しんだが・・・まあ、荷物でももらうかな」
広末は適当に漁り食料を手に入れた、残りのものは邪魔になると考えてその場に捨て次のドアが開いたことを確認してからその道を進んだ。


「おい・・・薊!このままだと翔が」
「わかってる!だから早くゴールに向かってるんじゃない、ここで休んでても治らないわ」
「確かにな・・・、だけどこのままじゃ動けなくなるぜ」
俺の制止を振り切り独走状態になりながらも突き進む薊、それを止める気はあっても決して止めない辰也、このままでは翔は動く事も出来なくなるのは目に見えていた。
「俺は・・・大丈夫だ、それにもう直ぐ次の部屋だ」
そういい指を刺す、うっすらだが光が見える。そこがゴールだとは思わないが近づいてる可能性は高い。もしかしたら治療が出来る場所がある確立もある。
だがそんな期待など意味もなかったかのように、何もない部屋に出た。いつもどおりの光景である。
「っち・・・どのドアも開かない」
辰也が全てのドアを調べてみた、念のためピッキングも試したが特殊な鍵らしく開かない。
このままでは翔が出血により動けなくなってしまう、そう思ったその時、足音が聞こえた。これはチャンスかもしれない。もし相手が輸血できるようなものや、止血をもっとしっかり出来る道具などがあればこの状況は変わるかもしれない。
俺はまた淡い希望を信じてしまった。
あの男が目の前に現れる前までは、俺は足音のする方へと歩く。
だが、目の前に現れたのは広末だった。
「ん?ああ、俺が殺し損ねた連中じゃねえか」
全く興味がありませんよ、といった表情でこちらを見ている。
『2組がこの部屋に入りましたので鍵を落とします』という放送が突如流れた、恐らくこの部屋は2組がくれば直ぐに開く仕組みらしい。
だが落ちた先は広末の足元だった。
「ん~、どうやらお前等の仲間が負傷してるようだな」
少し嘲笑うかのようにこちらを見た、この鍵を渡して欲しかったら条件があるとでも言いたそうだった。その目線はずっと薊に向けられている。
「アンタ、美人だな」
「何よ」
鍵をこちらにちらつかせながら広末は淡々と語る。
「ここに来てた中で一番だ、どうだ?アンタ俺と一緒にこねえか、殺しはしねえから安心しろよ。まあ、アンタの態度次第だがな」
どうやら広末の目的は薊らしい、殺しにも飽きてきたというところだろうか。どちらにしろこの男に薊を預けるわけにはいかない、俺は他の条件はないか提案をしてみた。
「断るわ」
まあ、妥当な判断だろう。コイツと一緒にいるなんて気が狂いそうだ。それに殺されないにしてもロクな目にあうことは目に見えている。
「そ・・・そんな女1人で助かるなら差し出しちゃってよ!」
「そ・・・そうですよ!」
このまま流れそうだった相手の提案だが思わぬ敵が現れた、途中から仲間になった雀里、田所が嫌がる。
「そうだよね?北野、アンタもそう思わない?」
「んー・・・・・・、いや、ん~・・・・」
北野という男だけは何故か考えている、あの3人組では少し浮いた存在ではあったがこちらに味方する義理は無い気がする。だがこちらの顔色を伺うわけでもなく一人で何か考えている。
「ええと・・・山平光さんの、娘さんだっけ?」
「・・・・そうよ」
北野はどうやら芸人で、昔に薊の母親に助けてもらった事があるらしい。今も十分浮いてるが当時はさらに浮いて、どこでなにをやってもうまくいかなかった、自暴自棄になっていた所を助けられたということだった。
「で、話し合いはいいんだが?どっちなんだ、皆死ぬか・・・コイツを俺に手渡すか」
広末が横槍をいける、少し纏まりかけてた話がどんどんこじれていく。自分達は散々振り回されてきたという部分が強いのか2人がどうしても助けようという気は起こさせないらしい。
「でも・・・、本当に助かりたいと思うなら・・・、結束するべきだ!」
北野がいう、あまり目立つ存在ではなかった。だがなぜか今は前に出てきている。
「そうだ・・・!自分だけ助かろうと思うから皆がおぼれる、そう俺は光さんに聞いた!俺はこの言葉を信じる!」
そういい北野は俺たちの先頭に立った、そして広末に向かいすごい剣幕で怒鳴った。
「俺達は脅しには屈しない!貴様の要望は却下だ!!」
その言葉の後、一瞬の間も無く炸裂音が響いた。
耳の裏側にまで通るようなキツイ音、どこかで聞いた事があるがこんな大音量ではない。
「残念だ・・・・、全く・・・俺の要望を飲んでさ」
そういい、弱々しく息をしている北野の頭を踏みつけた。
「ああすればよかった、こうすればよかったってバカみたいに言い争う姿を見たかったんだがな」
「やっぱりな、お前はそういう奴だと思ってたぜ」
いつの間にか辰也は背後に回っていた、恐らく線を使って首を引っ掛ける気だろう。だが間一髪のところで銃とナイフを使い防いだ。
「ほぅ・・・・こんなの持たせてもらえてるって事は・・・貴様も俺等側か?」
「さあな・・・」
2人は静かに睨み合う、俺は隙を見つけて動こうと思ったのだが空気にのまれ動けなかった。
「まあ・・・契約破棄したんだから、とりあえず死んでもらうか」
銃口の先は辰也ではなく薊、このメンバーでは恐らく自分を止める事は出来ないと思ったのか薊を狙った。俺は即座に動こうと思ったのだが体が動かない、まるで自分が銅像にでもなったかのように地面にぴったりと足がくっついていた。
「ぐぁっ・・・」
「翔っ!!!」
間髪でどうにか翔が薊を庇い銃弾を受けてしまったらしい、当然銃弾を受けて無事で入れるはずなどない。最初から受けてた出血も加えてなのか今はピクリとも動かない。
「起きてよ・・・起きなさいよ!!!」
俺達は一斉に翔を見ていた、だが一瞬ゾッとする。この事件の元凶である広末の方を向いてる者がいないからである。俺はあわてて振り返るも誰もいなかった。
「くそっ・・・羊狩りでもしてるつもりかよ、そんなに俺たちを弄んで楽しいのかよ」
広末にとって殺しというのは仕事でもなければ生きがいでもない、ただの趣味だ。故に自分がもっとも好むシチュエーションを作り上げているだけである。
復讐に狂った薊を殺す、それが今回見つけた暇つぶし。
「悪い・・・止める事が出来なかった」
辰也を責める事は出来ない、コイツは精一杯虚勢を張ったが人を殺した事はない。当然あと1歩踏み込む勇気が出なかった。
「な・・・なんで!!なんでアイツを殺してくれなかったの!!」
薊が俺に突っかかってきた、当然そんなことをしても意味がないのは彼女が一番わかっていた。だからこそなのかもしれない、惨めな自分を責めるかのように俺に八つ当たりをしてきた。
「絶対に、仇はとってやる・・・・。だから、頼む。耐えてくれ」
一言一言感情を殺しながらしゃべった、一言でも怒りが見えないように。


第2ステージ  北野幸平(お笑い芸人)  金本翔(薊の付き人) リタイア




さて


恒例の・・・






高田!!!



え?


ああ





ブログ内検索で高田って検索すると出るようにするためです



結構練ったはずのいろいろなキャラが勝手に弱まって・・・


使いづらくなってる orz


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1 コメント

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俺達の満足はこれからだ! (ネスト)
2010-09-26 19:53:13
大丈夫ですよ!
タイトルの打ち切りみたいなセイフ言っていまだにやってる物語もありますし。
・・・満足って何だろう?
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