関西大弾圧救援会 garekitaiho1113@gmail.com

「大阪駅前街宣」弾圧、がれき説明会弾圧、関電前弾圧、オキュパイ大飯弾圧などの救援について綴ります

カンパ ありがとうございました ・・ (第4回公判)

2013年10月14日 23時27分20秒 | 収支報告
10月9日の「11.13がれき説明会弾圧」第4回公判に
参加された皆さんからいただいたカンパは、
合計25,444円でした。

いつも厚いご支援をありがとうございます。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。


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被害者を踏みにじる判断を下した裁判官も、裁かれなければならない・・・

2013年10月14日 23時18分57秒 | 11.13がれき説明会弾圧
<大阪市がれき説明会弾圧>

10月9日、第4回公判(結審)における
ぱぉんさんの最終意見陳述を掲載します。


★ 最終意見陳述書 ★

2013年10月9日
被告人 ○○○○

私は2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発の事故直後の春、環境省が言い出した廃棄物の広域処理に、猛烈な違和感を持ちました。放射能で汚染されている可能性があるものを日本全国にばらまいて、あろうことか一般のゴミ焼却炉で燃やして処理すると。国内外問わず、諸説を調べれば調べるほど、トンデモない政策であることがわかり、ずっと反対の意思をもって行動してきました。それは、自分自身の為、放射能被ばくから逃れて関西に避難してきた避難者のため、また、今もまだ避難できない被災者のため、です。どれだけ被害が出るか、あるいは全然出ないかが未知数であっても、です。廃棄物の焼却処理で影響を受ける地域に暮らす私は、心身共に弱く、焼却など絶対に許してはならないと思っていました。
 
2012年4月、あらゆるしがらみから解放された私の行動はより活発に、具体的になりました。検察官が冒頭に述べた、「家庭の事情」がその理由です。しかし、このことは本件とは全く無関係な私の個人情報であり、公開法廷で陳述されるべきものではありません。このことに強く抗議し、該当部分の削除を求めます。

私は、「がれきの広域処理を阻止できるならどんなところにでも行く、持病の症状が出てもかまわない、誰の前にだって出る」と覚悟して、ただひたすらがれき受け入れと焼却の阻止のことだけを考えていました。スピーチなどで呼んでもらった会合・集会には全て参加しました。大阪市でのがれきの受け入れはこんなにも危険で、復興予算という名目で人々からかき集めた貴重なカネをドブに捨てる、火事場泥棒的行為なんだということを訴え続けてきました。
2012年11月11日の関電本店前での集会もその1つです。集会では、2日後に迫った大阪市の住民説明会への参加をひたすら呼び掛けました。そもそも大阪市はこれまでの説明会もほとんどHPでの告知しか行っておらず、「回覧板を回した」と言いますが、此花区に住んでいる複数の仲間から「来ていない」という話も聞いていたため、説明会がある度に、ありとあらゆる手段で広く告知をし、自作でチラシまで作成して配布したぐらいです。だから、11月11日の関電前の集会に集まった1000人ほどの参加者に、強く、訴えかけました。

私はこれまで、大阪市のがれき受け入れ・焼却を阻止するために、ありとあらゆる手段を尽くしてきました。行政や議会に届けた書面は、その全てがほぼ無視されました。大阪市や市長の橋下を相手に進められていた訴訟のうち、2つの裁判に私も加わるつもりでいましたが、逮捕され、保釈後も理不尽な条件をつけられたことにより、それもできなくなってしまいました。そして今、自分が被告として法廷に立たされるという始末。一体なぜ?という気持ちを抑えることができません。


11月13日、私には当日の説明会に行かない理由がありませんでした。それは裁判の中で話した通りです。大阪市が不誠実極まりない対応ばかりを繰り返し、住民を納得させるワケでもなく、それなのに形ばかり・アリバイだけの説明会をやるだけやって焼却を強行だなんて、あまりにヒドすぎると思い、現場へ行き、抗議をしていました。

大阪市は一方的に説明会への参加資格を設け、参加者を限定し、参加資格のない者がどれほど参加を望んでも、結局参加を許しませんでした。「望んだ者が説明を聞くことすら排除した」。この事実だけでも、大阪市にまともに説明しよう、安心してもらおう、という気がないのは明らかです。
当日現場にいた職員は、誰一人として私の話しかけに全く応じてくれず、暴力でもって私を排除しました。職員Aさんは説明会の警備総括だと言っていましたが、彼がやった事とは、ロビーの中にいた私たちにトラブルを起こす原因を作っただけでした。一切の説明をせず、挑発を繰り返すだけの職員に対し、私が取った行動が「威力業務妨害」だなんて、全くもって意味がわかりません。
私の行った抗議行動が、公訴事実として紙1枚で示された時、その一つ一つに反論するのもバカバカしいほどの思いでした。


私は、ご指名逮捕の上、容疑を変えて起訴され、ここに座らされています。あらかじめ捜査機関が誰を逮捕するか決めていたのは、弁30号証の映像や弁29号証の書き起こしに明らかです。この書き起こし・ビデオ編集は私自身が行いましたが、やってみて、改めて、大阪市と大阪腐警の癒着・連携プレーに、ビックリしました。

大阪腐警は、此花区での住民説明会の際も、市長橋下を乗せた車が外に出る時に、抗議に来ていた多くの人々を暴力的になぎ倒し、ごぼう抜きにして、私たちに一方的に暴力を振るい、あるいは外で抗議をしている人々をカメラで撮影したり、という事ばかりしていました。そして、大阪市は常に大阪腐警と連携していた。私はそういう現場を何度も見てきました。そして11月13日は、私たちを逮捕しました。私への狙い撃ち逮捕は、「何とかがれき焼却による汚染の拡散を阻止したい」という、私の切迫した思いに対して、行政と警察が連携して私に出した「答え」だったのだと思います。

11月13日は火曜日だったので、本来なら大阪市役所前で抗議行動をする日でしたが、メンバーと話し合いを持ち、市役所前での抗議はやらず、大阪市民はとにかく此花区民ホールでの住民説明会に参加する事、抗議をする人は抗議をする事、そして、もし焼却が阻止できなければ市役所前での毎週の抗議は止めて、避難する人は全力で逃げる、こういう話で一致しました。
私が逮捕された後の火曜日も、普段通り、市役所前での抗議行動は行われたと聞きました。そして、私たちが分散留置されていたポリ署にも、誰が言い出したワケでもなく、抗議行動があったそうです。

「路上での表現活動には許可がいる」と、ウソの理由で私たちの抗議行動の邪魔をし、8月30日の説明会では警察・機動隊による暴力的な強制排除、その上、昨年10月5日の関電本店前での転び公妨事件。警察の横暴に、私は怒り心頭で、信頼などこれっぽっちもありませんでした。これ以上警察による暴力やでっち上げ事件を絶対に許すわけにいかないと思った私は、大阪腐警天満警察署へ、連日抗議に行きました。

誰かを逮捕して抗議行動を委縮させてしまえ、という警察の意図が逆効果であり、むしろ警察自らがあからさまな転び公妨を仕掛けたことに、市民の批判や抗議が増大してしまいました。
そもそも私はど・フリーで行動しているのだから、私を含めたこの3人を逮捕・起訴したところで、反対派の声が消えることはあり得ません。警察や検察のような「縦割り社会」で生きている人は、目立ったヤツをパクれば鎮まる、と考えたのかも知れませんが、「それは残念でしたね」としか言いようがありません。警察・検察が思い描いた、「反対運動・抗議行動の委縮効果」「反対する人の声を潰す目的」は、残念ながら達成されなかったワケです。警察・検察が今回、私たちを逮捕・起訴したこと、関電前転び公妨事件の当然ともいえる無罪判決が、自らの信用をさらに地に落とさせる結果になったのですから。


本件はなぜ、公判前整理手続きに付されなくてはならなかったのでしょうか?
持病の薬を断たれながら長期に勾留され、自分の日々の生活だけで精一杯だった時、この裁判は公判前整理手続に付されました。保釈後も、拘禁ダメージから抜け出せない日々が続き、生活リズムを立て直す事に苦労していた私は、公判前整理手続きがいかに憲法丸無視の違法制度であるか、密室裁判を都合12回、重ねるごとに理解していきました。
検察官の職務放棄、そして公平中立で法の番人だと授業で習ったはずの裁判所も、憲法より下位の法こそを重視し、私の主張の一つである公訴権濫用を立証するために必要だった証人の請求を全て却下するなど、司法の腐敗は挙げればキリがありません。
支援者の方々の尽力のおかげでやっと保釈された後、厳しい保釈条件がつけられ、不特定多数の人との連絡を一切禁止された制限の中に、私はいました。開示された証拠の意味すらわかっていなかったので、体調が落ち着かない中、弁護人の事務所に通いつめ、まずは書証の意味を理解することから始めなければなりませんでした。また、公判前整理手続きに付されたが為に、被告以外の、支援者の方などに、裁判の準備を手伝ってもらうことすら制限された状況でした。
結局、公判前整理手続きには、利益など一切ナシ。弁護側・被告人のやる事が増やされ、むしろ不利益しかありませんでした。
裁判が始まる前に終わってしまっている。この違法制度を裁判所が率先して行って、どうするんですか?裁判の公開原則など、どこへ行ってしまったのでしょうか。


私は憲法に則って、自分の意思を伝え続けてきました。当然の権利です。
デモや抗議行動は「示威行動」なのでしょう。しかし、ひ弱で体力もなく、国や行政の悪策に対して、「威力が欲しいのはこっちの方だ」とさえ思う私の行動が、「威力業務妨害」という罪に問われるのは、不当・不法であるとしか言いようがありません。
こんなことでいちいち罪に問われていては、この先、役所に意見を言うことすらできなくなってしまい、国や行政はますます「独裁化」してしまいます。

大阪市は十分な調査・説明をしないままに、がれきの試験焼却と本焼却を強行しました。保釈された後、知人の多くが市外や外国へ避難したことを知りました。私も逮捕・起訴されなければ、ある所へ避難することを決めていました。
「少しの被ばくも避けたい」と思っている人々は、大阪市ががれきの焼却を強行したことによって、棲みかを奪われ、新天地で生活することを余議なくされました。放射能の影響は目に見えず、臭いもしません。大阪市は、本焼却を始めた今年2月から、目に見える市内の大気汚染は、中国のPM2.5や黄砂のせいだ、という大キャンペーンを始めました。市内のPM2.5の数値が10年以上前から変わっていないことなど、全く無視。中国のPM2.5や黄砂についての批判はするけども、大阪市自らの長年の大気汚染はお咎めなし。環境省や大阪市の責任転嫁もいい加減にしろと言いたいです。

関西の放射能の空間線量はもともと、0.05μSV/hなど3ケタでした。しかし大阪市のがれき焼却後、0.2μSV/hという数値が日常的に計測されています。また、今年の夏、自然界では絶対に存在しないウラン236が大阪市内で検出されました。
焼却後、爆発的に増えた人々の体調の変化。ノドの痛み、止まらない鼻血、紫斑、じんましんなど経験したことのない人の皮膚に出た異常な症状、肺炎など。私の身近な人からこうした健康被害の話がどんどん出てきます。

大阪市や国は、因果関係が証明できない、科学では証明できない、などと言い訳し、こうした被害を平気で隠すのでしょうが、これらはすぐ目の前で起こっている事実です。一体、誰が責任を取ってくれるのでしょうか。

もともと放射能に汚染されたものは、燃やしてはならないのが大原則です。なのに、そもそも「試験焼却」って一体何なのでしょうか? 人の命を「試験」に使うという狂気の発想が信じられません。試験焼却など、ただの人体実験なのです。大阪市の言う「試験」が失敗していたらどうなっていたのでしょう? 燃やせばオワリ、大気や土壌、海、川に汚染が広がり、人々は強制的に、無差別に被ばくさせられる。
こんな悲惨でトンデモないことを黙って見てろ、というのでしょうか。

国や行政のやることだから、と黙って受け入れる人がいてもいいと思うかも知れません。けど、小さな子供はどうなりますか? 自分で判断することのできない弱者はどうなりますか?国の施策がどんなにヒドくても、黙って受け入れるという人々に対し、私は「あなた一人が被害を受けてそれで済む問題ならどうぞ」と思います。しかし放射能被ばくはそうじゃない。一人でも受け入れてしまったら、その一人だけにとどまらず、後の世代に取り返しのつかない、大変なツケを残します。

私は今、被ばくしています。大口検察官、あなたも被ばくしています。長井裁判長、狭間裁判官、藤原裁判官、あなた達もです。それも無理やりに「被ばくさせられて」います。「被ばく」というのは人を選びません。どんなにいい人も、どんなに悪い人も、「被ばく」だけは人を差別・区別しません。「選べない」んです。

声を発することも行動を起こすこともなく、ただただ国や行政のやることに従い、異を唱えたりなどせず、一方的に被ばくさせられても黙っている「ロボット人間」であることが「正しい市民の在り方だ」と認定されるのなら、私は生きている価値がないとすら思います。
 
目の前で、命が奪われる「かもしれない」、という事態が起こる、「かもしれない」。
黙って見てろ、というのは、人を見殺しにするのと同じです。私にはそんな事なんか絶対にできません。

行政から説明を聞くという当たり前のことから排除され、挙句に、なぜ私が狙い撃ちで逮捕・起訴されなくてはならないのか。大阪市のしでかした悪策を黙って見過ごすことのできなかった私たちが、なぜ「大阪市の業務を妨害した」という罪でもって制裁されなくてはならないのか。ただただ理不尽な思いしかありません。

行政の側のこれまでの不誠実をバッサリ削除して、私らのちょっとした行為だけを切り取ってそれを罪とする、こんなヒドい不正義がまかり通っていいのでしょうか?

あの悲惨な原発事故を経験してもなお、原子力政策から足を洗えない者たちがいます。原発事故をめぐる多くの裁判で、被害者をとことん排除している者たちがいます。それがあなたたち検察であり裁判官たちです。そもそもの原発事故を引き起こした関係者らが不問にされている、信じられないこの世の中で、なぜ原発や、放射能汚染の拡散に反対した人だけが、逮捕・起訴されなくてはならないのでしょうか。私は、被害者を踏みにじる判断を下した裁判官も、裁かれなければならない立場だと思います。

裁判官には、自身の判断が、「捜査機関と一緒になって、たくさんの人を見殺しにし、後世にとんでもないツケを残すことに加担すること」になるか、よく考えてもらいたいです。

私は、罪に問われるようなことをした覚えは一切ありません。
以上


▼次回、判決(ぱぉんさん、Uさん)
11月28日(木)13:30 
大阪地裁 201号(大法廷)

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最終意見は 感動ものでした

2013年10月12日 07時59分05秒 | 11.13がれき説明会弾圧
<がれき説明会弾圧 ぱぉんさん、韓さん、Uさん>
第4回公判を傍聴してくださった方から感想のメールをいただきましたので、
以下に掲載します。

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昨日(10月9日)「がれき説明会弾圧」裁判を傍聴しました。

論告求刑に対して、弁護士の最終弁論、本人意見陳述がありました。

検事は、ぼそぼそと「懲役1年2月」を求刑。許せないし、
これをゆくゆくは追認する(かもしれない)裁判官も許せませんが、
弁護士の1時間にわたる最終弁論には感動しました。

さらに、3人の被告のすばらしい三者三様の最終意見は感動ものでした。
何が最も感動したか。

▼「裁判所がどんな判決をくだそうとも、私たちの行為は正当です」一言だけ述べたUさん。

▼「裁かれているのは私たちじゃなく、行政に絶対させてはならないがれき焼却に反対している僕たちを逮捕、勾留し、がれきの焼却を許してしまったあなたたち裁判官こそ人民に裁かれるべきです」と、鋭く裁判官の良心を糾弾した 韓基大さん。

▼そして「そもそもの原発事故を引き起こした関係者らが不問にされている、信じられないこの世の中で、なぜ原発や、放射能汚染の拡散に反対した人だけが、逮捕・起訴されなくてはならないのでしょうか。私は、被害者を踏みにじる判断を下した裁判官も、裁かれなければならない立場だと思います。」と見事な追及をしたぱぉんさん。

裁判官は最初、拍手を制止していたが、最後は制止も忘れて聞き入っていた。
初めて裁判官としての自覚をもたらされたのではないか?
無罪判決あるのみです。

**********************************


次回、判決(3被告のうち、ぱぉんさん、Uさんのみ)
11月28日(木)13:30 
大阪地裁 201号(大法廷)

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ついに結審! 「がれき説明会弾圧」裁判

2013年10月09日 23時34分34秒 | 11.13がれき説明会弾圧
<がれき説明会弾圧 ぱぉんさん、韓さん、Uさん>

10月9日、大阪地裁の大法廷(201号)で、第4回公判が
ひらかれました。
大法廷は満員の熱気で、検察と裁判官を圧倒しました。
入りきれなかった方、どうもすみませんでした。



▼検察が論告求刑
検察官は、わずか10分の論告をおこない、
およそ犯罪とはいえない行為や発言をあげつらい
ぱぉんさんとUさんに、それぞれ
「懲役1年2カ月」を求刑しました。

韓基大さんは、別の件「JR大阪駅前街宣弾圧」の被告でもあります。
「JR大阪駅前街宣弾圧」と「がれき説明会弾圧」の裁判は、
弁論が併合されています。
そのため、同じ裁判体制で、これから「JR大阪駅前街宣弾圧」
の裁判が始まることになります。
したがって、この日の公判では、韓基大さんへの求刑は
なされませんでした。

▼最終弁論
太田弁護士は、「3人の行為に違法性はなく、正当行為として認められる。
3人は無罪である。」と65分にわたり熱弁をふるいました。

最後に、韓基大さん、ぱぉんさん、Uさんが陳述をおこない、終了しました。

▼全国から応援、ありがとうございます
この日の傍聴には、「6.25福岡弾圧」Kさんを支援している方、
首都圏、東海地方からも多数かけつけてくださいました。

▼次回、判決(ぱぉんさん、Uさん)
11月28日(木)13:30 
大阪地裁 201号(大法廷)

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う~っ 裁判所=司法の腐敗もここまでかと ・・・(ぱぉん)

2013年10月06日 10時43分06秒 | 11.13がれき説明会弾圧
保釈中につき 期間限定「ぱぉん手記」 ~番外編~

<「2.9 竪川弾圧」の控訴審を傍聴して>

※のぞき見してる大阪腐警の公安さんも、それから今回は警視庁さんも。
どうせのぞき見るなら最後まで読んでね♪


10月3日、東京高裁429号法廷で行われた、「2.9竪川弾圧」裁判の控訴審初公判に傍聴に行ってきました。
いやー。とにかくヒドかった。
何が?全てが、です!
怒りが全く収まりません。

今回はその傍聴記を書こうと思います。
相変わらず長くなりそうですが。
お時間ある方は最後まで読んで下さいな^^


<公判前の「お約束」騒動>

9時半頃、門前で救援会の仲間がビラ配り&トラメガでの情宣。
そしてみんなで一緒に入りましょうと門を入ろうとすると・・・。
例によって「メッセージ性のあるTシャツ」云々で大モメ。

被告とされている園くんが当日着ていたのは、「Yes 抗議 No 排除」Tシャツでした。
一方、私が着て行ったのが、大阪地裁や福井地裁でも排除の対象になった「再稼働  反対」Tシャツでした。

これまで、園くん側は、地裁に「庁舎管理規則」の開示を求めており、まだ開示されないままの状態でした。

多くの警備員。そしてお約束のように連携している警視庁と所轄刑事。ポリか?と思ってしまう裁判所の職員。
多数の人間に体を押し付けられ、両手を広げて通せんぼ。

もう「恒例行事」のようになってしまっているこの光景は、この裁判のヒドさの序章に過ぎませんでした。


<裁判所に来るのは犯罪者なのか?!>

さんざんモメた後、結局はこちらが妥協し(裁判の方が大事だからね・・・)、上着を羽織って門の中へ。
傍聴希望者は傍聴券の抽選に並び(というかロープの中に監禁される状態)ますが、暑くて上着を脱いだ被告・その他にも、執拗に職員が「上着を羽織って下さい!」と本当にウルサイ。言う通りに羽織ったら羽織ったで、今度は「上着のボタンを閉めて下さい」。
・・・彼ら職員は、何でもできると思っているのでしょうか?
「メッセージ性のあるTシャツがアカンという理由を示せ」も無視。「なぜですか?」の問いかけも無視。「命令を下している上司を連れてきて説明しろ」も無視。ひたすら無視!無視!無視!なのに命令だけしてくる。
な・ん・だ・こ・り・ゃ!!(怒)

傍聴券の抽選が終わり、裁判所の庁舎の中へ入ろうとした私は、ビックリ!
よく空港なんかで見る、金属探知機(?)の門があるではないか。
しかも荷物を、空港よろしくベルトコンベアの探知機に通すと・・・。
(ちなみに地裁・高裁だけでなく、議員会館なども同じような仕組みになっているそうです)
大阪地裁しか知らない私は、ただただ唖然。(しかしコレもまだ序章だった)

それから4Fの法廷へ。
はいはい、警備法廷ですね、と思っていたら、支援者の方がエレベーターの前で、「僕が見てますから荷物はここに置いてって下さい」と。
なんでだろう?と思ってたら・・・手荷物検査があったのですね。そして筆記用具以外の荷物(携帯・デジカメ等含め)は、全て法廷に入る前に裁判所によって強制的に預けられると。
な・ん・だ・こ・り・ゃ!!アゲイン!(怒)

私は全ての荷物をその方にお願いして見てもらっておいて、体だけで鉄柵の向こうの法廷に入ろうとしました。
しかし、法廷の前では、今度は全身を金属探知機でチェックされました。男性職員に・・・。
「あ、ポケットに携帯入れたままだわ」と思っていた私は、「こいつ(男性)に体を触られて検査されるんだろうか。気持ち悪いなぁ。」と思っていましたが、一応女性の職員もその場にいました。(女性は女性にさせろよ)
その探知機で引っかかったら、すぐそばにある別室で、どうやら全身検査をされるようです。
な・ん・だ・こ・り・ゃ!!(怒)さらにアゲイン!(怒)

幸い私はスルーされたので、そのまま傍聴席へ。
(※携帯は電源OFFにして持っていただけで、録音などをしようと思ったワケではありません)

この様に、傍聴者もまるで犯罪者扱い。
本当に「ヒドい扱いだ」としか言いようがありません。


<裁判長の言い訳>

そして法廷へ。

傍聴者が全員入ったところで、空席が5席ほど。
被告の園くん&大口弁護士が、「廊下で待機している傍聴希望者を入れて下さい」と要求するも、裁判長は「車椅子での傍聴者を想定して2席空けてある。それと追加の傍聴者は認めない。」とバッサリ。
車椅子の方用に2席空けてあると言いますが、その2席は並んで空けられているワケではなく、バラバラなのです。
意味ねーじゃん!!

※車椅子用に2席用意する、という裁判長の答えは、実は完全に間違いです。車椅子での傍聴者は、ご自身が椅子ごと法廷に入るワケですから、席を用意するのではなく、「車椅子が入れるスペースを用意する」のです。裁判長の説明は大ウソです。
実際、その法廷にもちゃんと車椅子の方が入れるスペースがありました。

大口弁護士の力強い「要請」もあっさりスルー、裁判長は結局下らない「言い訳」をし、他の傍聴希望者を法廷に入れるのは面倒だと言わんばかりの態度。
空席を5つ空けた状態で、裁判を始めました。


<肝心の公判は・・・>

公判は、被告園くんの人定質問から始まりました。
証言台に立たされた園くんは、裁判長の人定質問に、堂々と、全てに答えました。

その後、弁護団の弁護人3名から、A4用紙で30ページもの「控訴趣意書」から、一部朗読を行いました。

かいつまんで要旨だけ説明します。
 *原裁判には法的誤りと事実誤認がある
 *訴訟手続きに法令違反がある
 *不法に公訴を受理した、不平等起訴であること
 *法令適用の誤りが一審判決に影響したこと
 *事実誤認が一審判決に影響したこと
 *そもそも「威力業務妨害」には絶対に当てはまらないこと
 *「背景事情」としてバッサリ削除された事実こそが行政の違法であること
・・・これらが簡単な要旨でした。

3名の弁護人の主張、とりわけ最後の大口弁護士の主張は、当日の法廷で新たに主張した箇所もあり、本当に素晴らしい内容でした。


そして被告園くんの控訴趣意書です。必読です!!
(趣意書はコチラを参照⇒http://bit.ly/15LycR1

裁判長から「被告人の趣意書を弁護人、朗読して下さい」と言いましたが、主任弁護人が「被告本人が書いた趣意書ですから、私ではなく被告本人に読んでもらいたい。」と一蹴。

しかし、予想通り、裁判長は認めず。

被告の園くんが裁判長に、「僕が書いた趣意書ですから僕に読ませて下さい」と訴えました。
裁判長は、「それ以上発言すると、発言禁止にします」と一方的に通達。
(この時、立ち上がった複数の廷吏が、「発言禁止!」とあっという間に伝言していました。なんちゅー連携プレー。)

園くんは粘り強く、「裁判長、僕が書いた趣意書ぐらい読ませて下さい。被告本人が発言できないなんておかしいでしょう。」と訴えましたが、裁判長はな・ん・と!「被告人に退廷を命じます」と退廷命令!!

あ・り・え・な・い!!

※控訴審で被告本人が話せないのは、もう当たり前になってしまっています。


<ポリとの見事な連携プレー>

裁判長が園くんに退廷命令を出した瞬間、大勢の廷吏&私服警官、それからあろうことか警視庁の制服警官が多数なだれ込んで来て、園くんを担ぎ、強制的に法廷から出しました。

傍聴していた私は、制服警官を見た瞬間に「ヤバイ!」と思い(※別件逮捕の可能性を咄嗟に考えてしまい)、傍聴席を立って、自主的に法廷の外に出ました。同時に、あまりにもヒドいと思った他の傍聴人が、「裁判長!」と立ち上がって声を発したことから、その方も「退廷命令」。
強制的に退廷させられた被告の園くんは、そのまま一般のエレベーターではない別の出入り口から外に放り出されたそうです。

私は急いで、支援者の方と裁判所の外へ。「ヤバイ、園くん、大丈夫か?!」とやきもきしていたところ、私がいた裁判所の門の前に園くんと、もう一人の強制退廷させられた方とが一緒にやって来て、「よかった・・・」と胸をなでおろしました。


<「退廷命令」なんですけど?なぜ?>

被告の園くんは、裁判長から「退廷命令」が出されただけです。それなのに、廷吏とポリ、それから裁判所の職員が、裁判長の命令を勝手に拡大解釈し、「裁判所の敷地の外へ」と一方的に決め付けました。
本来なら、法廷のすぐ外にいたって構わないワケです。にも関わらず、裁判所職員は、園くんと他の人に対して「裁判所の敷地に入るな」と言うのです。

な・ん・だ・コ・レ!!(怒)


<公判はどうなった?!>

肝心の公判ですが。
その後も傍聴していた方によると・・・
 *被告園くんの控訴趣意書を弁護人が朗読
 *しかし趣意書の一つの項目(※注1)を無関係として「除外せよ」
 *弁護側請求の「証拠」も「証人」も全て却下

※注1:裁判長は「事件に関係ないから除外せよ」と言いましたが、この点こそが被告本人の一番訴えたい箇所でした。

ぜーーーんぶ却下!却下!
要するに、これ以上審理する気などナイのです。

イコール
「次回期日、11月19日は、判決です」
って!!!!!
な・ん・だ・ソ・レ!!(怒)

被告と弁護人の控訴趣意書の書面だけ!
裁判長は、証拠調べも証人尋問も行わず、どうやって判決を下すのでしょうか。

三審制とやらはいずこへ?!


<まとめ>

本当にヒドい公判でした。
傍聴者に対する、差別・偏見・悪意に満ちた態度。
被告人に対して、悪意・敵意・排除しか持たない態度。
裁判所=司法の腐敗もここまでかと、大阪地裁しか知らない私はとにかくドン引き状態、怒り心頭です。

一審で不当判決を受けた刑事被告人には、「控訴して二審を行う」当然の権利があります。その二審がこの有様です。
一体、この国の司法は本当にどうなってしまったのでしょうか。


あの原発事故を起こした連中は不問にされ、国や行政に物申した庶民だけを罪に問う、狂ったこの世の中。

全部まとめてひっくり返したいです。
本当に。


改めて、2.9竪川弾圧救援会からは、抗議声明文が出されると思います。
この国の未来を真剣に案じる皆さん、「明日はわが身」のご時世です。どうか一緒に抗議の声をお願いします。

東京高等裁判所、第五刑事部、八木裁判長に。

「八木裁判長!被告とされた園くんは無罪だ!」


また何か書きます。
ぱぉん、でした。
2013年10月5日

★ぱぉんの裁判は→コチラ