植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

飯田,リニアを考える会

2010-10-26 | Weblog
リニアモーターカー.

子供の頃からその存在は知っていた.
新幹線よりも,TGVよりももっと速い.
でも実用化はされていない.
トランプのジョーカーのようなイメージで.

それが,おじさんと言われるくらいの歳になった今,具体的なプロジェクトとして動き始めた.しかも自分が住む飯田を巻き込んで.

でも,それはまだジョーカーのイメージを脱しきれていない.
確かに技術の粋を集めた乗り物かもしれないが,これからそういうたいそうなものが必要なのだろうか?
また,輝かしいスピードやその原理ばかり紹介されて,電力をはじめとする様々な運営コストの話が紹介されていない.

建設には多大な費用のみでなく,沿線の人の生活,景観,自然環境など多くの犠牲をともなう.運営・維持コストもかなりのものだろう.
それらを帳消しにするほどの恩恵を国に,多くの人々に,もたらさなければならないが,どうなの???と思ってしまう.

通信手段はインターネットというものが普及しているし,高速道路網も着々と整備されている.東海道新幹線もあるし,北陸新幹線も建設中だ.
人口は減少し,世の中は持続可能なシステムを模索中だ.

だいたい飯田に駅ができるなどとなったら,地上げ屋や,一時の高揚をねらった都会資本が殺到し,それを行政も歓迎する.しかしおいしい時期が過ぎたらそれらは去っていく.

地域の自立を目指しているといいながら,大きな力にすがっていないだろうか.

リニアをお祭り騒ぎで歓迎,飯田駅を推進しているのは,その建設の過程における利益をもくろむごく一部の人にすぎない.
そのほかは無関心.

そんな中,リニア中央新幹線プロジェクトのことを考え,冷静に疑問点を洗い出す企画は貴重だ.リニアに賛成でも,反対でも,無関心でも,そんなにいいの?大丈夫なの?があるはず.

11月7日(日)午後1時~午後5時まで.
飯田市 さんとぴあ飯田 にて.

飯田リニアを考える会は,「リニアは夢の超特急?」を企画しています.



心に残る場所

2010-10-18 | 自然
新潟県下越の某所.

ヤチダモの巨木にお参り.
胸高直径160cmほど.

ブナ,トチノキ,ハリギリの大木を従え,立っています.

この場所は,まさに原生林.

2001年,ブナ林調査に行ったとき,巡り会った木.

この前,ブナ林と,オクモミジハグマ,キバナアキギリ,オサバグサの生える小谷を再訪したついでにお参り.生きててよかった.

とはいえ,9年なんて,この場所にとっては,ほんの数日.
この前も来たな,これからもよろしく.って感じ.

人の時の流れは速い.どんどん速くなった.
今回短期間のうちに訪れることができたのも,そのひとつ.

最初にこの木を一緒に見上げたのは・・・

今回は・・・,
人生の中でのご縁って,いろいろあっていいものです.

また数日後に,会えるといいな.

大鹿村,小渋奥のミズメ巨木は,今日行ったら根返りしてた.
小国のブナの大木も,お隣を巻き込んで幹折れしてた.

これも全て,人としては贅沢な,いいご縁です.