植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

美博のエドヒガン10.2.28

2010-02-28 | 美博のエドヒガン

単に遅いというか.
昨年とは芽の動きが違うような.

黄緑色の部分の露出は同程度に早いのですが,芽の大きさがまだまだ.

気温上昇もなかなか今年もやってくれます.


おくやみと、美博エドヒガン100224

2010-02-24 | 美博のエドヒガン

みなさまに重大発表があります!!
今年追いかけていた枝は、どうも枯れていたようです

今まで気づかず大変申し訳ありません。

いや~自然は奥深いっ

安富桜(長姫のエドヒガン)の手頃な枝は、まるごと枯れてしまいましたので、
そのとなりのエドヒガンの枝にバトンタッチすることにします。

今年は動き出しがみたかったのに・・・

今日の様子です↓



ごあんしんください。昨年よりかなり遅いのは確かです。
このエドヒガンの枝は、例年早めに咲きますが、
昨年の初撮影時(2/16)よりも進みが遅いです。

昨年の2/24日の様子です↓



積算平均気温の経過です↓
一気に上がってきました。


安富桜100220

2010-02-20 | 美博のエドヒガン


寒気で変化なし.
飯田測候所のデータを使わせてもらい,過去数年の2月1日から安富桜開花までの積算平均気温変化をみてみました.



最高気温,最低気温,日の温量指数,いろいろみましたが,積算平均気温が最も開花の目安になりそうでした.
積算260℃の付近です.

今年は今のところ2003年と同じ動きをしています.
2002~2006までは,これから変動が大きくなってます.
開花日3月26日から4月7日まで可能性があります.

来週暖かくなるので,02,04,06のラインにのってくるのでは,と読んでいます.
08の例をみると,急激な温度上昇で一気に開花へのスイッチが入ることもあるようです.

過去の開花日は、木下 進 氏の記録を使わせていただきました.

ニホンジカの問題

2010-02-17 | 自然
先週の,環境保全研のセミナーの話題.

3番目に哺乳類生態の専門家,岸元氏より,長野県内のニホンジカ個体数の増減,
駆除個体数などについて説明がありました.

人里近くに鹿や猪は昔も,といってもそう大昔ではなく,江戸時代から明治時代初期まではいたようです.
それは,里での人と野生動物との摩擦の記録(猪垣の遺構や文書)にのこされています.
一度,軍事に用いる毛皮の需要による乱獲で激減したあと,
現代の人の事情にのっかり急増してきました.

でも今と同じように麓から高山までべったりとニホンジカが広がっていたのだろうか?
参考となる資料はないことはわかっていたが,考えが聞きたくて,それを質問してみました.

やはり,昔は主に山麓部に分布していたのではないかとの見解.
奥山の状態も山麓の状態も,今とは違います.
林に鹿と書いて,麓というのにも理由があるのでしょうか.

植生をみている自分は,はるか昔からの生き残りによる多様な植物の集まりが,
過去に現在と同じようなニホンジカのアタックを受けていたら,
現在まで遺存しつづけることができたのだろうか?と思います.

植生(複雑な種類構成)には”ハンプティーダンプティー効果”というのがあります.
わかりやすく言うと”覆水盆にかえらず効果”.

実際,山地の草原では,ニホンジカの影響が大きいほど草から木に構成が変わってしまうという,不可逆な植生変化が生じていることが報告されています.


ともあれ,今問題のニホンジカ.
どうも現状では人力で個体数を減少させるのは難しいようです.
鹿肉も流通させるまでは現状で不可能なようですし.
植生を保護するには,とりあえず小規模な柵で囲うしかない.
植生だけでなく,山も崩れてしまうのも大問題ですが,こちらもお手上げですね.

最近,導入嫌いな自分も,オオカミ導入が頭をよぎったりします.
おこられるかな?

飯田がにぎやか?な週末

2010-02-08 | ひとりごと
先日の土曜,日曜はなにやらにぎやかでした.

まとめておくと,あっちにも行きたいしこっちにも行きたいし,あの人とも飲みたいしこの人とも飲みたいし,どうすんの?俺? って感じでした.


土曜日は,
まず写真家で,ハチクマという鳥(ワシとかタカの仲間)の生態を追う久野公啓さんの講座がありました.
NHKのダーウィンがきたでも,撮影した映像が紹介されたという,ただ者ではありません.

面白かったですね~.蜂を食べるタカ.
いちばんのお目当ては映像.
地蜂の巣に設置されたセンサーカメラで巣を掘り出すところをとっています.
きょろきょろ神経質に警戒しながら足でがしがし掘っていきます.
巣のありかもよくわかるもんです.なにかセンサーをもってるんでしょうね.
蜂にさされて動揺してよろけたり.でも綺麗にたいらげる(4日間通いつづけ).

番外編ツキノワグマの映像がいちばん笑えた.
ハチクマのようにスマートでなく,おもいっきり何匹もの蜂に刺されてのたうちまわりながらも極上のえさにむかっていく.食いちらかしっぷりもすごい.
あ~,やっぱりクマも蜂にさされると痛いんだな~(笑)

この日は,同じ時間に飯田市役所で有機農研主催の半農半Xの講演会があり,実はプライベートでそっちに行きたかった.でもハチクマも十分おもしろかったから悔いナシ.

さらにこの日は名古熊という飯田市内の町で,筑波の植生学の中村徹先生の講演があると地元の方から数日前に知らされ.え~~~っ!!行けないし,夜は別で飲むし・・・・う~む.


次の日曜日は,午前に希少植物の保護対策連絡会議というのがあり,午後は県の環境保全研究所と美博共催による公開セミナー.

同期のたきーちゃんの来訪はうれしかったな.


あ,書くのつかれた.続きはのちほど.


ま~,そんなこんなでひととおり終わればげっそり.
気がつけば浦島太郎でした.