植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

10/13飯田市美術博物館自然講座「日本の高山蝶のルーツを探る」

2012-10-05 | 自然
飯田市美術博物館自然講座のお知らせです.


自然講座「日本の高山蝶のルーツを探る -DNAは語る-」

講師:伊藤建夫さん(信州大学理学部特任教授)

日時:10月13日(土)13:30~15:30
会場:当館講堂
聴講無料・申込み不要

<内容>
氷河時代の生き残りとも称される、アルプスの峰々を舞う高山チョウたち。彼らは閉ざされた高山帯にどのように分布を広げ、現在まで生き残ったのでしょうか。DNAの解析を通じて明らかになった高山チョウのルーツについて、分子生物学者の伊藤先生にお話しいただきます。

<<以下伊藤先生から>>
現在、日本アルプスや大雪山にいる高山チョウたちはどこで生まれたのでしょうか?
海を隔てた大陸で生まれ日本へ渡って来たのでしょうか、それとも日本列島で生まれたのでしょうか。
遺伝子 DNA は生物の設計図(ガイド付き)であるとともに、そこにはその生物がたどってきた歴史が記録されています。
大陸と日本の高山チョウたちの DNA を分析、比較して、日本の高山チョウのルーツを探る研究の結果について紹介します。


芽生え同定レスキューもとむ

2012-06-26 | 自然
これは自信があります.
ミズキの芽生え.

現在飯島町のこのページにリンクさせていただいている,野口の森(雑木林)において,管理を再開した雑木林の実験的モニタリングを行っています.

今日の植生調査の中ででてきた種類同定がやっかいな種からの芽生え(あかちゃん)のお写真をご紹介するとともに,だなたかわかる方はお教え(修正)ください.というものです.

これはヌルデ.


これは??シソ科??


サンショウ?



キイチゴの一種?


カラマツ



ヤマウルシ



線香の 煙とともに かよう森 木立の谷に ようせい光る  

6/7飯田美博自然講座「カエルのお宿は森の中」あります.

2012-06-05 | 自然
自然講座「カエルのお宿は森の中 -たんぼのカエル森へかえる-」

日時:6月7日(木)午後7時~9時
会場:科学工作室(建物西側の屋上階段途中より、直接入室してください)
聴講無料・申込み不要

講師:秋山幸也さん(相模原市立博物館学芸員)
内容
日本のカエルの生活を支える田んぼと森と、そこに生息するさまざまな生きものとの関係を見ながら、カエル観察の楽しみをご紹介します。また、全地球的に重視されている生物多様性について、カエルの分布を例に考えてみましょう。

続フジづる

2012-04-24 | 自然
先日のフジづるの異様な年輪について、何人かのかたから情報をいただきました。

数年に一度、形成層(細胞分裂して成長する層)が複数になり、
異常肥大成長するそうです。白っぽい分厚い部分がそれです。

日本のあたりだと普通は形成層は一年一層。
だから成長の跡が年輪として数えられます。

たとえば形成層が5層出現すれば、成長が普段の約5倍になるということです。
たしかに白っぽい中にも何本か年輪状のものがあります。

一気に広げる葉の数が増えたときに起こるそうです。
経済の好景気のような。

クズのほか、暖かい地域のツル植物にみられることだそうです。

ということで、一体で全体でした。

知らなかったよ~。


東京情報大学の 原 慶太郎 博士、通称ツル原さん、ご教示ありがとうございました。

参考:
原 慶太郎 1985. 東北のツル植物(2)クズ. 東北の自然No.2:10-11.
原 慶太郎 1985. 東北のツル植物(4)フジ. 東北の自然No.6:10-11. 

そのほか参考させていただいたサイト(岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科
植物生態研究室(波田研))↓
http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/leguminosae/fuji/fuji4.htm 

これは一体?フジの幹の断面

2012-04-22 | 自然
きょう、直径15cmくらいのフジの幹の断面を発見しました。

細かな年輪の中に分厚い樹皮と同じ質のものがほぼ等間隔で挟まれています。↓



これは一体??と一思案。

もしかして自分のツルを、自分のほかのツルが次々に取り込んでいった結果なのか?

まさに、一体全体???

今日の植物調査会

2012-04-21 | 自然
今日は南信濃の上島,木沢をうろうろ.

まだみぬイヌノフグリは見つけられませんでしたが,
南信では希少なヒメニラをみつけました.
チューリップのミニチュアのようなデザイン.

食欲をそそる香り.まさにニラ.
小さなタマネギつき.


ほかに,ヤブツバキ


キバナイカリソウ


スルガテンナンショウ


カテンソウ(花点草)


ミヤマキケマン


旧木沢小学校



3/25はなのき友の会講演会

2012-03-23 | 自然


近々はなのき友の会総会講演会が予定されています。

3月25日(日)13時半~14時半
飯田市美術博物館2F科学工作室 

「海上の森」のモニ1000調査 ~市民調査の目的と楽しみ~

講師:曽我部行子さん (海上の森モニ1000調査の会代表)

市民モニタリング調査の工夫・課題などを共有することができると思います。

どなたでも参加無料です。

そのあとは、15時からはなのき友の会のモニタリング報告”カフェ”もあります(植物、鳥類、蝶類、哺乳類)。

是非おこしください。


モニ1000(モニタリングサイト1000)とは、
全国1000ヶ所で,100年間という長期にわたって自然環境調査をおこなおうというプロジェクト。

明日は伊那谷自然史発表会

2012-03-17 | 自然
明日は伊那谷自然史発表会です。

小学生から大人まで伊那谷の自然好きが顔をそろえる発表会です。一年間温めてきた調査・研究発表の他、テーマを持った写真の発表、海外旅行や登山の報告など自由に気楽に発表します。

 時 間:午前10時~午後5時   
 場 所:飯田市美術博物館 2階 講堂

 ※時間内はいつでも参加可能です。

聴講無料、申し込み不要

プログラムはこちら↓
http://www.iida-museum.org/user/shizen/program.pdf

日本生態学会59回大会 自由集会「東北地方沿岸域の植生の現状と修復、回復にむけて」のご案内

2012-03-14 | 自然
第59回日本生態学会
3月19日 龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市)
自由集会[W25] : (3月19日 17:30-19:30 C会場)
群落談話会「東北地方沿岸域の植生の現状と修復にむけて」のご案内を申し上げます。


勝手ではありますが、講演者のかたのお言葉を引用させていただき、以下のように本自由集会をアピールさせていただきます。


仙台湾岸の大津波被災地で生じている・生じようとしている人為的改変(復旧・復興対策)のあり方を考慮すると、改めて「早急に、全国の植生学・生態学専門家のお力添えが必要」と認識した。


「地域の自然資源である植生や植物からの情報をしっかりと読み取り、自然を再生し、活用する」という取り組みを、いかに展開してゆくのか、わいわい議論していただく素材を提供したい。


また、すでにHPなどで紹介されております内容(http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/59/W25.html)に補足がありますので、紹介させていただきます。

紹介のプログラムに加えまして、
佐々木真二郎氏(環境省自然環境局国立公園課)より、
三陸復興国立公園計画についてのご説明をいただくことになっております。


ほかにも貴重な集会がひしめく中、恐縮ではありますが、皆様のご来場をお待ちしております。

なおこの自由集会は、植生学会企画委員会の企画となります。