皆様、こんばんは。
事務局です。
28日の一宮市内は、気圧の谷が通過して、朝から青空が広がっています。
今朝は、名神高速道路を、大型バイクの集団が通過する音を聞きながらの起床になりました。
この音を聞きますと、大型連休に入ったことを実感します。
本日の寺西は、縫製作業などでした。
14日午後、地域寄席「すぎと寄席」の鑑賞に訪れました。
前回の続きです。
演目「井戸の茶碗」は、古典落語の1つです。
講談「細川茶碗屋敷の由来」を土台にした落語だそうです。
以前にも書きました。
登場人物は、正直者の武士2名と、正直者のクズ屋1名です。
落語を聞いた方の中には、「クズ屋とは何者?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
今でいう「リサイクル業者」様です。
落語で登場するクズ屋は、古紙回収業者様のようです。
江戸時代、古紙回収業者様というのは、2種類あったようです。
(1)紙屑買い
(2)紙屑拾い
(1)は商人で、ごぎれいな着物を着用し、目を粗く編んだ筒状の竹かご、鉄砲籠(※)を、天秤棒の両端に掛けて担ぐ姿で、ご商売をされていたそうです。
※箱形の仕出し料理を入れる竹かご、御膳籠を使う方もいらっしゃったようです。
※京や上方では、高さの低い丸型の籠の上に、麻布で作られた風呂敷に、回収した紙屑を入れていたそうです。
落語では、目利きが利かないので、紙屑買いの商売だけを行っていた、ということになっています。
江戸時代、屑買いのご商売は、買える物が限定されていたようです。
古道具屋は、古道具類のみ、
古鉄買いは、金属類のみ、
古着買いは、古着類のみ、
紙屑買いは、紙屑類のみ、
と別々になっていた、と記述がありました。
(2)はで、頭は手拭いで泥棒被り、薄汚い着物を着用し、左の腋下(えきか)、すなわち脇の下に、鉄砲籠をぶら下げて、70〜80cmぐらいの長い箸を持っていたそうです。
(1)と(2)の違いは、(1)の紙屑買いは、お客様から呼ばれて、戸口、家内に入り、お客様から紙屑や古紙古帳を差し出されますと、天秤棒を使って重さを計り、お客様と相談の上、買い取り価格を決めていたようです。
(2)の紙屑拾いは、道端に落ちている紙や物なら、何でも拾って、かなり重い物も、箸で器用につまみ上げたそうです。
道端に落ちている紙だけなく、戸や障子が開いて、家内が見えていますと、中にある紙や物まで、長い箸で勝手につまんで、回収(※)していたようです。
※窃盗です。屑紙拾いに紙や物をつかんで持ち去れると、二度と戻ってこなかったそうです。
回収した紙や物は、高価な物を除いて(※)、親方に引き渡し、手間賃を頂いていたようです。
※お金になるので、自身で屑買いに売ってしまう。
江戸時代の日常生活文化に関する知識がありますと、落語がいっそう、楽しくなりますね。
次回に続きます。
■■あしあと■■
2018年5月14日に追記しました。
keisuke0331様、fc5551様、bellsan0704rabyisan1204様、あしあと、ありがとうございました。
ブログに関するご感想・ご意見・クレーム等は、ブログのコメントや携帯電話にお願いします。
事務局です。
28日の一宮市内は、気圧の谷が通過して、朝から青空が広がっています。
今朝は、名神高速道路を、大型バイクの集団が通過する音を聞きながらの起床になりました。
この音を聞きますと、大型連休に入ったことを実感します。
本日の寺西は、縫製作業などでした。
14日午後、地域寄席「すぎと寄席」の鑑賞に訪れました。
前回の続きです。
演目「井戸の茶碗」は、古典落語の1つです。
講談「細川茶碗屋敷の由来」を土台にした落語だそうです。
以前にも書きました。
登場人物は、正直者の武士2名と、正直者のクズ屋1名です。
落語を聞いた方の中には、「クズ屋とは何者?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
今でいう「リサイクル業者」様です。
落語で登場するクズ屋は、古紙回収業者様のようです。
江戸時代、古紙回収業者様というのは、2種類あったようです。
(1)紙屑買い
(2)紙屑拾い
(1)は商人で、ごぎれいな着物を着用し、目を粗く編んだ筒状の竹かご、鉄砲籠(※)を、天秤棒の両端に掛けて担ぐ姿で、ご商売をされていたそうです。
※箱形の仕出し料理を入れる竹かご、御膳籠を使う方もいらっしゃったようです。
※京や上方では、高さの低い丸型の籠の上に、麻布で作られた風呂敷に、回収した紙屑を入れていたそうです。
落語では、目利きが利かないので、紙屑買いの商売だけを行っていた、ということになっています。
江戸時代、屑買いのご商売は、買える物が限定されていたようです。
古道具屋は、古道具類のみ、
古鉄買いは、金属類のみ、
古着買いは、古着類のみ、
紙屑買いは、紙屑類のみ、
と別々になっていた、と記述がありました。
(2)はで、頭は手拭いで泥棒被り、薄汚い着物を着用し、左の腋下(えきか)、すなわち脇の下に、鉄砲籠をぶら下げて、70〜80cmぐらいの長い箸を持っていたそうです。
(1)と(2)の違いは、(1)の紙屑買いは、お客様から呼ばれて、戸口、家内に入り、お客様から紙屑や古紙古帳を差し出されますと、天秤棒を使って重さを計り、お客様と相談の上、買い取り価格を決めていたようです。
(2)の紙屑拾いは、道端に落ちている紙や物なら、何でも拾って、かなり重い物も、箸で器用につまみ上げたそうです。
道端に落ちている紙だけなく、戸や障子が開いて、家内が見えていますと、中にある紙や物まで、長い箸で勝手につまんで、回収(※)していたようです。
※窃盗です。屑紙拾いに紙や物をつかんで持ち去れると、二度と戻ってこなかったそうです。
回収した紙や物は、高価な物を除いて(※)、親方に引き渡し、手間賃を頂いていたようです。
※お金になるので、自身で屑買いに売ってしまう。
江戸時代の日常生活文化に関する知識がありますと、落語がいっそう、楽しくなりますね。
次回に続きます。
■■あしあと■■
2018年5月14日に追記しました。
keisuke0331様、fc5551様、bellsan0704rabyisan1204様、あしあと、ありがとうございました。
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