山の麓の茶の湯つれづれ

山形県金山町の茶道教室です

諸江屋の軟楽甘と庵

2020-10-21 09:46:57 | お菓子

金沢諸江屋さんの軟楽甘。

説明によると、遣唐使により日本に持ち帰られた落雁の起源のお菓子をイメージしてつくられたものとのこと。

シルクロード、遣唐使…。

包装もお菓子の名前も、他の商品とは一味違って異国情緒を感じます。

薄いお煎餅のようなお菓子を齧ってみると、何とも複雑な味わい。

しっかり甘く、口の中でほろっと崩れ、山芋が入っているからか少し粘りも感じます。

材料は山芋と寒梅粉とシンプルですが、もっと色々入っていそうな複雑な風味。

とても面白いお菓子でした。

こちらは庵(いほり)。

ふんわり厚めの麩焼きに黒糖がかかっています。

やさしい黒砂糖味で、どんなお菓子と合わせてお出ししようか、考えるのが楽しいです。

 

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高校生と茶事を行いました

2020-10-18 20:02:55 | 茶道

一年間、高校で日本文化をテーマにした授業を行ってきました。

授業の最後のまとめとして、自宅で茶事を催しました。

十月なので、名残の茶事です。

床の間の花は、生徒たちが活けました。

和菓子も準備して…

亭主役と客役にわかれて、お茶をいただきました。

稽古着として仕立て直した着物を羽織ってもらいました。

袱紗の位置がわかるし、何より和の雰囲気になって気分も上がりますね。

とても充実した一日でした。

一年間の授業、そしてこの茶事を青春の日々の一ページに加えてくれると嬉しいです

 

 

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金沢諸江屋の生落雁

2020-10-11 08:38:48 | お菓子

金沢諸江屋さんといえば何といっても落雁。

ネットショップで色々な種類の詰め合わせがあり、食べ比べにピッタリ。

まず、濃茶楽雁。

濃い緑に石臼模様が映えて美しいお菓子です。

最近コンビニやスーパーで手軽に買えるお菓子でも抹茶味が人気ですが、

口に入れた瞬間に抹茶の香料を強く感じるものが多いように思います。

この楽雁は、抹茶風味がそれほど前に出てきませんが、贅沢に抹茶を使っていることがわかる風味の豊かさがあります。

 

次は加賀宝生。

真ん中に羊羹が挟まっており、羊羹のねっちりした味わいとほろっとした落雁のハーモニーが楽しいです。

万葉の花。

花のかたちの有名なお菓子ですね。山形で金沢催事フェアをしたときも

花うさぎとともによく並べられていました。

風流。

蕎麦粉を使った面白い落雁。うっすら蕎麦粉の色合いが素朴な風情です。

それぞれ違う味わいや風味があり、大変贅沢な食べ比べでした

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10月の中置の点前

2020-10-04 15:33:53 | 茶道

10月の中置の点前です。

名残の月なので、風炉が畳の真ん中にきます。

床の間の花は、

あやめの帰り花をみつけたので、薄と野の花と一緒に生けました。

「帰り花」とは、小春日和のあたたかさで本来の季節ではないのに咲いた花のことをいいます。

人が忘れた頃に咲くので「忘れ花」ともいうそうです。

お菓子は、諸江屋の生落雁と唐松煎餅。

唐松煎餅は、先日の記事に写真を載せられなかったものでした

味噌の風味が香ばしいお煎餅です。

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