山の麓の茶の湯つれづれ

山形県金山町の茶道教室です

秋のはじめの花々

2020-08-23 16:22:08 | 

猛暑日が続いていますが、私の住む山の麓ではすでに秋の虫が鳴き始めています。

今日は、裏山の山際や庭をめぐって今咲いている花々を写真におさめてみました。

 

藪の中に咲くアザミとヤバネススキ。

ヤバネススキは、葉の模様が弓矢に似ているため矢羽根薄というそうです。

 

山際のミズギボウシ。

 

黄色い花はオミナエシ。女郎花と書きますが、花の名前について調べてみたところ、

花の美しさは美女を圧倒する、という意味だという説があるそうです。

その一方で「敗醤」という字をあてていたこともあり、

これは花を室内に挿しておくとやがて醤油の腐敗した匂いになっていくことに由来するとか。

花の名前というのは面白いものですね。

 

床の間のしつらえです。

 

秋海棠、露草、水引草です。

秋海棠も美しい名前です。

露草は田んぼや畦道によく見かけるので雑草ともとられますが、

青い色の花はハッとするほど美しいですね。

日本の古来から親しまれ、『万葉集』などの歌集では月草と呼ばれていたそうです。

他にも「蛍草」「青花」「帽子花」などの別名が様々あり、愛され親しまれてきたことがわかりますね。

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正観寺 松風

2020-08-19 08:06:42 | お菓子

この歴史を感じる包装紙に包まれたお菓子、正観寺松風をいただきました。

「日本一薄いお菓子」として有名な熊本の銘菓だそうです。

以前このブログでご紹介した京都の松風とは全く違うお菓子です。(共通しているのは上にかかっている芥子の実でしょうか)

小さな包みを開くと、とても薄いお菓子が綺麗に整列するようにたくさん包まれています。

「わぁ!こんなにいっぱい入っている」とお得感があります。

一枚手に取ると、本当に薄い!

カリッと軽い歯ごたえで、甜菜糖の甘みが癖になります。

一包みにたくさん入っていますが、油断すると一人で全部食べてしまいます。

真夏の暑さの中、扇風機を回してお喋りしながら食べていたら

次第に「カリッ」という食感が変わっていくのがわかります。

糖分が溶け出して湿り気が出てきているのでしょうか。甘みが強く感じられるので、これはこれで美味しいですが…。

お客様にお出しするとき、お抹茶の菓子として使うときは、開封するタイミングを考えてお出しするといいかもしれません。

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盆の花

2020-08-05 21:08:32 | 

暑くなってきましたね。

お盆の準備も少しずつはじめています。

ミソハギ、カヤなど。

ミソハギは「禊萩(みそぎはぎ)」といい、お供えによく使われる盆花です。

 

こちらの紫の花は丸葉萩。

オレンジの花の下にちらりと見えるのは金水引です。

オレンジの花は昔から裏山の麓に咲いているのですが、何の花かわかりません

ご存じの方はぜひ教えてください。

 

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松の雪と琥珀

2020-08-01 08:08:03 | お菓子

今日ご紹介するのは、ともに京都のお菓子です。

右のお菓子が丸太町かわみち屋さんの「松の雪」。

蕎麦ぼうろの生地に砂糖がまぶされています。

けしの実と抹茶の二種類で、淡い黄と緑がとても風情のある趣です。

口に入れると蕎麦の香りがふわっとして、蕎麦ぼうろ好きとしては嬉しい一品です。

 

左のお菓子は鶴屋光信さんの琥珀。「齢」と名付けられた柚子と抹茶の琥珀糖です。

琥珀糖は最近では手作りされる方も多いようですね。

寒天と砂糖のシンプルなお菓子ですが、シャリシャリした食感とキラキラした美しさが魅力です。

小さなお菓子ですが、柚子と抹茶の味がしっかりして存在感があります。

 

淡いやさしい色合いの松の雪に、キリっとした印象の琥珀が引き締めています。

団扇の菓子皿の上で、互いに引き立てあっています。

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