カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
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職人魂「まいど1号」

2008-08-26 | Weblog
大阪府東大阪市内などの中小企業でつくる東大阪宇宙開発協同組合(今村博昭理事長)などが開発した小型衛星「SOHLA-1」(愛称・まいど1号)が完成し、26日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県)に運ばれる。今後、機器の保守、点検を行い、今年度中に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられるH2Aロケットに搭載される予定。

 町工場の経営者らが不況の波を乗り越えるため、「中小企業の技術力を結集して人工衛星を打ち上げよう」と、組合を立ち上げてから約5年10カ月。職人集団の夢は実現に向けて大きな一歩を踏み出す。

 「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」。こんなスローガンで組合は平成14年12月に設立された。15年10月には組合の人工衛星開発計画が、独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択され、5年間で約7億円の支援を受けることが決定。東大大学院の研究グループなどと共同で開発した。


 まいど1号は縦、横、高さ約50センチの大きさで重量は約50キロ。雷雲を観測するための基礎データ収集や、まいど1号以後の衛星開発に向けて機器の性能などをチェックする。

 今村理事長(65)は「東大阪はロケットから歯ブラシまで製造する、といわれてきたが、ロケットは難しいので人工衛星なら、と開発に取り組んできた。問題点はなく、いつ打ち上げてもいい段階だ」と話している。
( 産経新聞)

詳しくは 東大阪宇宙開発協同組合 SOHLA

一般的に、人工衛星の開発には3年から10年の年月と、数億円から数百億円のコストが必要とされています。 これまでに商用利用されてきた人工衛星は限られていますが、コスト面・納期面だけ見ても、衛星ビジネスの難しさがうかがい知れます。
このような状況になった理由はさまざまですが、そのひとつに、ほとんどの人工衛星がフルオーダーメイドで開発されている事が挙げられます。 一方、パソコン業界では、モジュール化が当たり前の時代。
モジュールの性能を競い、性能が飛躍的に高まったパソコンのように、人工衛星も基幹部分(通信機器、電源機器など)をそれぞれモジュール化し、それをプラグイン式に組み合わせて衛星にすることによって、低価格化・短納期化、ひいては高信頼性を実現することができるのではないか---東京大学・中須賀教授のそんな発想から生まれたのが、汎用小型衛星PETSAT(ペットサット)です。 2003年度には、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託事業として、PETSATの実現を目指したプロジェクトがスタートしました。
SOHLA若手エンジニアと東京大学をはじめとする大学生、製造を得意とする企業が結集し、産学官連携プロジェクトとしてPETSATの開発に挑戦しています。

まいど1号は、PETSATの実験衛星。
PETSATの研究開発において、NEDO委託事業期間では、2機の(実証)実験衛星を開発します。 雷雲の観測をミッション(衛星の利用目的)の一例として研究開発を行っています。

1号機の開発コードは「SOHLA-1」
衛星として機能するために必要な基幹機器(通信機器、電源機器など)を製造し、 雷観測を行うために必要なセンサのテストモデルを衛星に搭載して、宇宙空間で実証実験を行う予定です。

2号機の開発コードは「SOHLA-2」
SOHLA-1で得た知識を活かし、PETSATの研究成果を形にした発展形モデルの実験衛星です。雷雲の観測実験を行います。(SOHLA-1、SOHLA-2のいずれか、SOHLAから最初に打ち上げに成功した衛星に「まいど1号」と命名する予定です。)

2機の実績をもとに、目指すはPETSATの実用化。雷雲の観測だけでなく、その他のニーズにも幅広く応える汎用小型衛星が誕生する日を目指して---技術者達の挑戦は続きます。

2003年に放送されていた公共広告機構(AC)のCMですっかり有名になった民間人工衛星「まいど1号」
町工場の多い東大阪市の中小企業が技術力のアピールを目的に開発を始めた。中小企業の団体が人工衛星を打ち上げるなんてできるんだろうか?なんて思ったけれども、「まいど1号」はいわゆるアマチュア衛生と呼ばれるもので、欧米では盛んに打ち上げられてい、これまで世界で約70機が打ち上げられたのだとか…(narinari.com)

「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」をスローガンに、熱い職人魂をみた!


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