カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
あくまでも個人的お気楽ブログなので、どうぞあしからず!

オー!マイ プリン

2009-10-07 | Weblog
子どもの頃、プリンといえば最上級のおやつで高嶺の花でありました。
とうぜん庶民である我が家も、洋菓子店で買えるわけもなく家でつくる“ママプリン”というインスタント・プリンが主流でありました。作り方も、粉末に水を加え、鍋で加熱した後は冷やすだけという簡単なもので、子供ごころに、量を増やすために水を多くしてラーメンどんぶりに入れ、冷蔵庫で冷やし、コシの無い薄味のプリンを食べたものでした。付属の甘いカラメルも粉で水にとくのですが、なかなかうまく混ざらずにじゃりじゃりなカラメルをかけていたような…気がします。
思えば、市販のプリンのカラメルは常に、プリン部分の「下」にあるのですが、お皿に移して食べれば、カラメルが上からとろーりと流れてくれるのでしょうが、圧倒的に、容器のまま食べる人が多いと思います。ではなぜ、もともとカラメルを下にしているのか?ちょっと疑問にかんじますよね…

この疑問を森永乳業に聞いてみた。というエントリーを発見しました!

【プリンのカラメルはなぜ下にあるのか】

「プリンの製法を人に話すとき、少しびっくりされるのが、充填順序が『プリン→カラメル』だということです」(広報IR部・越さん)

なんと容器に入れる際、プリンを先に入れ、その後に上からカラメルを入れるのだという。なぜ?
「カラメルを先に充填すると、その後に充填するプリンによって、カラメルとプリン部分が混じってしまいます。カラメルが後であれば、カラメルとプリンは、比重に差があり、カラメルは沈みます」

つまり、プリンの大海の中を突き抜けて、カラメルがぐいぐい深みに向かって進んでいくということ? マーブルプリンみたいになっちゃいそうだけど……
「表面張力の差により、境界面も綺麗に分離するんですよ。当社の場合、液状のプリン液を充填した後、直後にカラメルを充填しています。カラメルの充填は細めのノズルからある程度の速度で充填される為、プリン部分を一気につきぬけ、底面で広がります。速度が早すぎたり、カラメルの粘度がなさすぎたりすると、底面で広がるだけでなく、プリン部分に巻き上がったり、プリン部分を巻き込んだりします。結構微妙なバランスで成立っているんですよ」

あのプリンとカラメルとの魅惑的な境界線は、「比重の差」と「表面張力」という理科的な計算によって作り上げられたものだったとは!
「さらに工業製品のことを言えば、カラメルが上にあると、そのカラメルを結構しっかり固めないと、製品のヘッドスペースのところで輸送中にびちゃびちゃになり、蓋を開けるときに飛び散る危険があります。下に敷いておいた方が輸送の都合からも安定するんです」

あのプルプルでやわらかなプリンと、とろとろのカラメルの二層が、二者の関係性を崩さず、美しさを損なわずに運ばれてくるというのは、考えてみればスゴイこと。
そこにはプリン・カラメルの二層の緻密に計算された上下関係が大きくかかわっていたようです。
(Excite Bit コネタ)

なるほどなるほど…

現在、冷菓は多様化し、インスタント・プリンの存在感は薄れたように見えるが、ハウス食品の2006年度第三期決算報告書には、『プリンミクス』の売上げ高は6億円で、『フルーチェ』、『グラタン』とともに安定的な収益源として挙げられているそうです。