老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

汁かけ飯

2009-05-30 06:44:16 | Weblog
永平寺で参籠修行をした事がある。
勤行や座禅は勿論、
風呂に入るのも
一汁三菜の食事をいただくのもすべて修行。
あらためて
「いただきます」と「ごちそうさま」
の心を知った。
ここに「食育」があると思った。

この地方では、
味噌汁の事を「おみおつけ」とも呼ぶ。
御味御付。
「おみ」は「味噌」、「おつけ」は「汁」
を意味する女房言葉。
江戸時代に江戸の地で使用され始めたという。

みそ汁は、
戦国時代に陣中食として考案されたとする説がある。
また、
普段は里芋の茎を味噌で煮しめて縄として使い、
食事の時にちぎって陣笠に入れ、
熱湯をかけて味噌汁を作ったとも言われる。

石田三成は、
「熱湯に焼き味噌をかき立てて飲めば、
終日米がなくとも飢えたることなし」
と語ったと言う。

御飯に味噌汁をかけて食べる「汁かけ飯」
という偉大な発明は、
戦国時代になされたが、
今でも「汁かけ飯」ほど
簡単・美味な料理はあるまい。