老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

生き別れ

2009-05-20 05:51:56 | Weblog
父が戦死して、私は母子家庭に育った。

老いて尚 なつかしき名の 母子草  高浜虚子

春の七草のオギョウは、母子草の事である。
母子草は昔からある日本の野草だが、
近年、その母子草が急激に減少し、
代わって外来種の父子草と父子草擬(もどき)、
とりわけ父子草擬が急増している。

一方、
日本の社会では母子家庭が急増している。
平成20年の調査はまだ発表されていないが、
平成15年の調査で123万世帯(全世帯比2.7%)。
平成10年と比較して28%増だという。
平成20年はもっと増えているだろう。
原因は死別が減少し、
離婚が増えているという。

従って、父子家庭も急増している。
17万世帯(0.4%)で6%増。
離婚しても、
父親が子供を引き取る例が増えてきているようだ。

片親の家庭の9割が、
死別ではなく、
生き別れだというのが悲しい。
母子や父子は、
植物の世界だけにして欲しいものだ。